こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ある‘晴れ’の日記】
今日は、易教室の日。
和尚さんを訪ねた。
和尚さんのところには、和尚さんのお寺で結婚式を挙げたいというカップルが訪れていた。
他の独身の易仲間たちも、できるものなら自分もそうしたいと言っていた。
皆、一様にそう願っているようだ。
先日、易仲間の一人が、新しい恋人を、和尚さんに紹介しに、お寺に連れて来たのだとか。
実は、以前つきあっていた彼が、和尚さんのところに来るのを嫌ったということがあったのだそうで、今回、新しい彼を連れて来るにあたり、心配のあまり、3日間眠れなかったのだそう。
また、恋人は、食べ物の好き嫌いが激しいので、用が済んだら、すぐに帰ると宣言していたらしい。
しかし、実際に和尚さんに会ってみると、和尚さんとも話しが弾み、彼は喜んで、そのまま和尚さんと食事をご一緒する運びとなったのだとか。
和尚さんの奥様が、温かいうどんを作ったのだそうだが、一つだけうっかり、ねぎを入れ忘れてしまったのだそう。
そして、それに気づかず、3人のいる客間にうどんを運んだのだそう。
奥様が、戸を開けて客間に入った時、夕日か何かの光がテレビ画面に反射し、奥様は、あまりのまぶしさに目の前が真っ白になり、そのまま、ねぎぬきのうどんを彼の前に出してしまったのだそうだ。
ところが、実は、彼は、ねぎが大嫌いだったので、ねぎぬきであったことを大変喜び、おいしくうどんを完食したのだとか。
そうやって、食事も楽しいものとなり、和尚さんへの彼の紹介は、良い展開を見せ、彼女も安堵したということだった。
偶然と偶然が重なったわけだが、「きっとお不動様のお導きに違いない。」
私はすぐにそう思った。
しかし、その話を一緒に聞いていた他の易仲間たちは、すぐには、そう思わなかったみたい。
皆には、‘そういう’感覚がないのだろうか?
それとも私が、過剰に反応しているだけなのか?
だが、逆から考えると、そんな風に自然に受け入れられるということは、「このような‘お導き体験’が、私には多い」ことを物語っているのかもしれない。
ありがたいことである。
以上、みちょるびんでした!