こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
1.みちょるびんのある日の日記より
易教室が終ったあと、皆でお昼にお蕎麦を御馳走になった。いつもは、食事のあとにすぐ解散するのだが、今日は和尚さんにアイディアを乞われ、なんだか、帰れない雰囲気で、しばらく、残ることになった。
今日は、私はとても疲れていたので、和尚さんの話をちゃんと聞いていなかったのだが、お不動さまのお名前を考えてほしいというリクエストだったようだ。私は、すぐに終わるだろうと思ったので、最初は、聞き流していた。ところが、和尚さんに粘られるし、皆も積極的に話に参加するので、私もとうとう無視するわけにはいかなくなり、よくわからない状況ではあったが、一緒に考えることにした。
2.求む、インパクト
「他にはないような、インパクトのある名前」がよいということで、つるさんがまず「爆弾不動」を提案し、笑いが起きた。しかし、私は、それには目新しさが感じられず、あまり賛同する気になれなかった。
「極(ごく)」という文字が面白いように思い、考えてみたものの、ピンとくるものがなった。そうやって、あれこれ考えを巡らせていたとき、和尚さんがお話をされている最中ではあったのだが、急に思いついて、一人で吹き出してしまった。
「例えば、『パピコ不動』など、意味がわからないようなカタカナにするとインパクトがあり、印象に残りやすい」と言ってみた。音的に面白いものとか。
カピパラ好きの友達がよく「カッパラさん」と言っていた言葉が耳に残り、印象に残っていたので、「聞き返したくなる音は面白いだろう。昔、CMで流行った『禁煙パイポ』も、音が面白い」と、更につけ加えた。
つるさんが、それを受けて「『ポパイ』じゃ既にあるしねぇ」と言ったので、私は「それであれば、むしろ、『ポーパイ』だったら面白い」と提案した。すると、皆が一斉に『ポーパイ』に反応して笑った。『ポーパイ』という響きには、愛嬌もある。
和尚さんが「奉拝」「宝配」など、いくつか当て字を書かれ、これはいいということになって、また盛り上がった。
和尚さんは、えらく、『ポーパイ』を気に入ってくださったようだった。商標登録しないといけないとおっしゃり、遠方にいるお弟子さんに電話し、「みちょるびんさんが考えた」といって、『ポーパイ』を紹介されていた。
和尚さんは、『ポーパイ不動』を広く伝えていきたいと思われたようだった。
「1000年後にも伝わる『ポーパイ』の生みの親」とまで和尚さんに言われた。
3.縁起がいい
和尚さんが、カレンダーの数字を見るようにおっしゃったので、「2」だと伝えたところ、和尚さんは、何やら、正方形の中に縦と横に2本ずつ線を引き、9つの小さな四角い部屋と描かれた。ちょうど、私が座っていたのは北の位置で、そのポジションは喜びとか、食、衣などを示すのだそうで、よくわからないが、‘親しみ’から‘信用’へと変化し、つまりは『ポーパイ』は縁起がいいということだった。
話しの途中からの参加で、わけがわからず、ノリでアイディアを出したわけだが、和尚さんにも喜ばれ、ちょっとうれしくなった。
4.後日談(R2.11.22追加)
「『ポーパイ』という言葉を、その後気になって、ネット検索してみたところ、とんでもな意味があることが判明し、ショックを受けた、あまりにもひどすぎる!!」と、日記に書かれてあったのを見つけました。
和尚さんにも、報告し、「ポーパイ不動」の採用は、当然なくなりました。
「1000年後にも伝わる『ポーパイ』の生みの親」として、みちょるびんの名前が轟くことも、同時になくなりました。
残念っ!!
以上、みちょるびんでした!