こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ダンスライブ当日の日記(前編)】
今日は、ダンスライブ本番。
’つるさんダンサーズ’仲間のダイちゃんと電車を示し合わせて合流、会場を目指した。
今回のライブ会場は、これまでのライブハウスとは全然規模が違っていて、2500人以上の観客が収納できるのだそうだ。
ライブ等を観に行くような習慣がない私には、初めて訪れる場所だった。
会場の楽屋口から入るようにと言われていたのだが、まずは、会場に行きつけるかが問題。
途中で、偶然、感覚派プロダンサーKさんらに会い、会場に連れて行ってもらうことができたのは、ラッキーだった。
Kさんらに会わなければ、私たちはいつまでも、場所がわからずにさまよっていたに違いない。
ありがとうございます!
これまでのライブ(※)の時は、ライブハウスそのものが小さかったので、楽屋等の待機場所がなく、待ち時間中は、居場所を求めてウロウロしなければならなかった。
しかし今回は、きちんと楽屋が用意されていたので楽だった。
また、リハーサルの開始まで、時間に余裕があったので、ゆっくり支度することができた。
さて、リハーサルでは、まず、先生からいくつかのダメ出しがあった。
その内容は、昨日、先生からの電話で、先に伝えられていた通りのものだった。
その後、「’ワークショップ’参加者らと、一緒に即興で踊りながら舞台を横切る」という演出部分のチェックが行われた。
私は、ここでは、2回の出番を予定していたが、そのうち1回目の出番では、ペアを組んでいた方が参加できなくなってしまったため、結局、一人になった。
それについては、特段の変更はなかった。
まぁ、今からの変更では、混乱するばかりだしね。
この時のソロが、今回、私の唯一の、見せ場となる。
ステージは思いの外、幅が狭かった。
その代わり、奥行きがあった。
客席も、2階席があるなど、これまでより広くはあったが、私が、想像していたほどではなかったように思った。
だから、さほどの緊張は感じられなかった。
今回は、出演者に、弁当が配られた。
これも、これまでのライブの時と違う待遇である。
私とダイちゃんは、同じく、このライブの出演者である別の参加グループのことが気になり、リハーサルの見学に行った。
そのグループは、先日、TV番組で放映されたダンスバトルの準優勝チームであった。
彼らの踊りを生で観ることができて興奮した。
やっぱり、うまいもんである。
我々の出番は、16時。
それまで、2時間以上の待ち時間があった。
皆でおしゃべりしたり、メークしたり、右肩が相変わらず痛かったので、肩をもんで(!)もらったり・・・。
そんなことをしていたら、時間はあっという間に過ぎた。
私は、衣装で悩んだものの、ピンクのTシャツで通すことにした。
今回のライブでは、赤色の着用が禁じられていた。
ピンクの色が濃かったので、赤色とバッティングしていると注意されるのではないかと心配に思ったが、それは大丈夫だったようだ。
また、せっかくなので、紫色の三角頭巾も被ってみた。
2年前だったかに、故郷で、母・マミーと買い物をした際に、エスニック衣料品店で買ったやつだった。
こういう時でもないと、なかなか身にまとう機会がない。
「舞台では、マニキュアをしていた方が、指や手を動かす時に、映えるのではないか」という妹のアドバイスの通り、今回は、マニキュアも塗ったし、そして今日は、大振りのおもちゃの指輪もつけてみた。
全体的に、’色’があり過ぎといった感もあったが、あの広い会場では、まぁ、このくらいの方がちょうどいいのではないか。
準備OK!
本番は、予定の15分遅れくらいで始まった。
私はまた、いつもの如く緊張で、下腹に少し痛みを感じながら、「やるしかない!」と思っていた。
オレンジ色の洋服を着ている妹が、舞台袖から見えた。
(私を撮影してもらうのに)いい位置についている!
会場の妹に向かって、’念’を送ってみたが、さすがに妹は、私に気づかなかった。
先生の紹介VTRが流れ、曲が始まった。
いい感じ。
神秘的で、とてもきれいだった。
いいスタートである。
リハーサルでは、なんだか、時間が長く感じられたのに、始まってしまうと、本当に早い。
すぐに自分の出番が回って来た。
重要なソロ。
そうは言っても、何も考えず、舞台に飛び出した。
即興であり、その場で踊るしかないのだ。
まずまず。
次に、車いすユーザーの「ワークショップ」参加者と、サポート役仲間とのトリオ。
ここは、参加者には大変申し訳なかったが、失敗。
その方の見せ場の、車いすの回転を、うまく補佐できなかった。
これは、心残りだし、参加者に対して大変申し訳なく思う。
そして、ヒューヒュー。
ここでは、曲に合わせて、「ヒューッ」「ヒューッ」と声を出しながら、即興で踊るのだ。
一昨日、体育館で行った内輪のリハーサルの時、ビデオ撮影が行われていた。
その録画を観たというKさんやRちゃんが教えてくれたのだが、「ヒューヒュー」のシーンでは、私が一番目立っていたのだそうだ。
ついでに、ソロも良かったと言われた。
ビデオの中は、人がたくさんゴチャゴチャしていて、自分がどこにいるのかもすぐに見つけられない状態だったのだそう。
そんな中、私はすぐにわかるし、ビデオに私の姿が現れると、ビデオを観ていた皆の間に、笑いが起こったのだそうだ。
私としては、ヒトを笑わせるような振りはしたつもりはなかったが。
でも、なんとなく、可笑しいというのも、わかる気がせんでもない。
実際、踊っている時、私は、自分でも可笑しかったからだ!
今日の本番では、うまくできるだろうか?
とにかく私は、先生に言われたことを忠実に守ることにした。
そのため、あまり、ヒトの中に、割って入ることはしなかった。
本当にあっという間。
曲の途中で一旦ステージからハケて、また、曲の盛り上がりのところで参加。
その曲が終わり、次の曲に切り替わったところでは、自由に好きなように踊っていいと言われてはいたものの、その場で参加を促された子供たちが、続々と観客席からステージに上がって来るし、舞台は大変混み合っていて、とてもじゃないが、好き勝手踊るというような状況ではなかった。
子供であり、また、お客さんである子たちを押しのけては踊れないと思ったので、私は、舞台奥の、一番後ろの空いているスペースに移動し、一人で踊った。
客席2階のお客さんにアピールしようと思ったのだ。
このライブは録画されていると聞いていたし、舞台の様子を映し出すカメラには、きっとこの姿が捉えられているに違いない!
汗が滝のように流れ出し、目に染みて、痛かった。 (つづく)
以上、みちょるびんでした!
(※)「初ライブ!」「チャレンジ、ライブ!」「第三のライブ!」をご参照ください♪