ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その128:「第三のライブ!」その8編)

投稿日:

こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ダンスライブ当日の日記(後編)】

 17時35分開演。

 あまり、緊張はしていなかった。
 とは言え、ちょっと、お腹は痛かったので、全くということではないが。

 衣装は、ベルギーで買った、自称’ダンスパンツ’。
 これは好評で、特に、メインダンサーの一人の子にうらやましがられた。
 ちょっと自慢。
 この子が貸してくれた白と黒のスカーフも、アクセントになって良かったみたい。

 初めてこのパンツを着て踊るので、また、裾を踏んでしまって怪我するのではないかとか、裾に切れ込みができるようなデザインだったので、踊っていて足がハダケないかなど心配だったが、なんとか、まぁ、大丈夫だった。
 裾の方は、むしろ揺れて、ひらりと広がる感じは、結構、良かったのではないか? 

 私が舞台に上がる時に流れている曲は、ちょうどアフリカを連想するような曲調なので、キリン等、大自然の動物を意識して、ジャンプしながら登場した。

 そして、なんと、怪我している左足を軸にターン!
 やれるものである。

 なんか、観客の視線を集めている感じがして、気持ち良かった。

 「イヨーッ」という歌舞伎を意識したようなポーズでは、両手を広げ、怪我足を軸に一本立ちしなければならないので、本番の今日、はじめてやった。
 まぁまぁか。

 ダンサー全員が舞台に出て来てからは、無我夢中。
 子供のダンサーが無邪気に、ニコニコしながら、私の方めがけて踊って来るのだ。
 負けないように踊った。

 あっという間の出番。
 どうだったんだろう?

 観客フロアの後方に余裕があり、待機時間中は、観客フロアで舞台を見学してもいいと言われていたので、観客フロアに行ってみた。
 するとなんと、つるさんダンサーズの時に一緒に踊った子が観に来てくれていた。

 初め、声をかけられても、誰だかわからなかった。
 ロングだった髪が短くなり、きれいになったみたい。
 何とかという劇団の研究生をしており、忙しいのだとか。

 久々の再会。
 うれしかった。
 しばらく、レッスンに来ていなかったので、どうしているのか、気になっていたし。

 「みちょるびんさん、光ってましたよ!」と言ってくれたのもうれしかった。
 ありがとう。

 ライブ、第2部。

 妹が観に来てくれた。
 義弟は、今回は、ダウンして寝ているのだとか。
 そんな中、妹だけでも、サンキュー。

 先生が「2回目は、気が緩んで失敗することがある」とおっしゃっていたので、私は、気合いを入れることにした。
 でも、2回目なのだし、楽しもうと思った。
 最後なのだから。

 第2部の時の方が、より自由に踊れていたように思う。

 残りの皆が舞台に出てきた時、私は気づいたら、ステージの後方で足を大きく広げて、腰を落として踊っていた。
 学生の頃、かつて得意としていた、私のスタイル。
 いつの間にか、怪我のことは忘れていた。
 良かった!

 第2部では、ダンス終了後、舞台に残って、後ろで、先生のジェスチャーの真似をした。

 ごめん、こちらの方はちょっと手抜き。
 やっぱり怪我した足が痛くて「こまめに足を動かすのは、ちょっと勘弁!」という感じだったので。
 先生の後ろに隠れ、おとなしくしていた。

 ま、こんなもんでしょう。
 あとで、録画ビデオを観るのが楽しみ!

 マスコミの人を呼ぶと聞いていたが、来ていたのだろうか。
 別に、誰からも声はかからないし、期待していたわけでもない・・・。

 ライブを終え、スタジオに戻って着替えていると、参加者のお母さんが更衣室に入って来られた。
 お母さんは、私に向かって、「『劇団四季』(!?)の方ですか?」と訊いてきた。

 光栄です!
 ありがとうございます!!

 ここは、笑いでかわした方がいいと思い「劇団みちょるびんです」と答えた。
 その場にいた、プロダンサーやつるさんたちが笑った。
 私は、お母さんの反応がとてもうれしかったのだが、その場にいたプロの仲間に遠慮したのだ。

 お母さんたちが去り、つるさんに、「『劇団四季』って言われて、うれしいでしょ?」と冷やかされた。
 「うれしいですねー、日記に書かなきゃ!」と答えた。

 その後は、ライブを観に来てくれた’つるさん関係者’と合流し、軽い打ち上げを行った。
 メインダンサーの3人も一緒だった。

 初めて私たちの舞台を観に来てくれた人から、その3人は、ダンサーであるとちゃんと認識されていた。
 メインで踊ったのだから、当然と言えば、当然だが。
 それに対し、私は、ダンサーだとは認識されていなかった。
 ちょっとがっかりした。

 どうでもいいことだが、代わりに「ドリュー・バリモア」に似ていると言われた。
 ああ、雰囲気がね。

 家に帰り、やっぱり疲れていて、テレビを見ながら、寝落ちしてしまった。

                            以上、みちょるびんでした!        

-ダンス!, 第一次仕事イヤイヤ期

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

第一次仕事イヤイヤ期(その99:「はて?」編)

こんにちは、みちょるびんです。 (前回までのあらすじ)入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制してい …

第一次仕事イヤイヤ期(その55:「秋の芸術祭り2」編)

こんにちは、みちょるびんです。 (前回までのあらすじ)入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制してい …

フェスティボー!

こんにちは、みちょるびんです。 【ある晴れた、春の昼下がりの日記】  今日は、つるさんに誘われて、代々木公園で行われている「ワン・コリア・フェスティバル」に行った。 ’憩いの公園’みたいなところに来た …

第一次仕事イヤイヤ期(その137:「求む、ヒップホップ系」編)

こんにちは、みちょるびんです。 (前回までのあらすじ)入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制してい …

第一次仕事イヤイヤ期(その54:「秋の芸術祭り1」編)

こんにちは、みちょるびんです。 (前回までのあらすじ)入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制してい …