こんにちは、みちょるびんです。
「ローマ中央駅かつあげ事件」から約1ヶ月に起こった別の怖い体験談。
いよいよ本題、突入です!
8年前の日記:コペンハーゲン滞在1日目(後編)
とりあえず、アンティーク通りにあったアンティーク店は、一通り覘いた。
ネットで「おいしかった!」と賞賛されていたカフェを近くに発見したので、入ってみたが満席。
改めて出直すことにした。
ウィンターセールをしていたすぐ近くの洋服屋に入り、湯上り用として薄手のショートパンツを買った。
半額セールではあったが、それでも6000円近い値段だった。
高いとも思ったが、‘何か買いたい’気分であり、その物欲を満たした格好。
カフェにようやく入れた。
本当に人気店のようで、次から次にひっきりなしに客が来店してきた。
実は私は、昨晩からお腹が痛かった―――。
鈍痛というのか、夜中、その痛みで目が覚めたのだった。
幸いお腹が緩いということはなかったが、どうも今朝になっても調子が悪い。
胃腸薬を服用していたこともあり、ランチは軽く済ませることにした。
友達が「デンマークはオープンサンドが有名」という話をしていたことを思い出し、オープンサンドを注文してみた。
ネットの評判通り、おいしかった。
だからケーキも追加した。
お店を出た頃には、アンティーク街のお店は既に閉店していた。
コペンハーゲンでは「ストロイエ」(歩行者天国)が有名というので、その通りを通ってホテルに帰ることにした。
初めてのデンマーク旅行。
せっかく来たのだから、デンマークの有名ブランド「ロイヤルコペンハーゲン」や「ジョージジェンセン」等を本場で見てみたいと思っていた。
「ストロイエ」にはそういった有名店が立ち並ぶとのことだったので、期待があった。
歩いていればすぐにわかるだろうと気軽に考え、特に地図上で場所を確認することもせずに、ふらふらと通りを歩いた。
しかし結局、目当ての店にはいずれも行き当たらなかった・・・。
結果、「ストロイエ」は期待外れに終わった☆
田舎の方から都会に遊びに来ていた私は、買い物する気満々でいたが、今日は何となく不完全燃焼な感じ。
チボリ公園を過ぎたところで、北欧雑貨店が開いていたので、悪あがきで物色した。
そろそろホテルに戻ろうと、中央駅の方に向かって歩き出した。
途中で、複数人が、まるで私の歩幅に合わせるかのように、私のすぐ後ろをついて歩いていることに気がついた。
気味が悪かったので、私はわざと歩く速度を緩め、後ろの連中を抜かさせた。
その先には大きな横断歩道があった。
赤信号待っている時、片方の肩にかけていたリュックが、引っ張られているような感触を受けた。
リュックが何かにあたるはずがない。
おかしい。
ぱっと後ろを振り向くと、閉じていたはずのリュックの口が開いていた。
アジア系? あるいは中東系の男と目が合った。
彼は、何も手には持っていないということを私に示すかのように、自分の両手をパッと大きく広げて私に見せてきた。
「ちょっとー、盗ったでしょー!?」
私は思わず声を張り上げていた。
リュックの中を覗くと、ピンクと黄色の縞々――私のお守り的存在である‘ぬいぐるみたん’を入れていたポーチ――が見えた。
財布もちゃんと入っている模様。
男たちは4人組だった。
私が睨んでいても、何事もなかったように素知らぬ顔をして、ちょうど近くの通りに出ていたレストランのメニュー表を覗き込むようにして、あたかもこれから夕飯をどうしようかと相談しているかのように装っていた。
危ないところだった―――!!
一旦は連中を私よりも先に行かせたものの、やはり私は狙われていたのだ!
歩いている時に「ハポン」というような言葉が聞こえたような気がしたが、おそらく私のことを話題にしていたのだろう。
きっと「次のターゲットは、この日本人らしき女にしよう」とでも、彼らの言語で話していたのに違いない。
私は急に怖くなった。
大声を出し、睨み返してはみたものの、相手は複数の男たち。
宿泊ホテルは、もう、すぐそこというところまで近づいていたが、この大通りを折れたところにあるホテルの通りは、人通りが少なく、しかもいかがわしい店がある(「狙われたみちょるびん!」)。
この男たちにしつこくつけ狙われたりなどしたら、次は本当に襲われることになるだろう・・・。
私は足早にその場を立ち去った。
彼らに尾行されていないことを確認しながら、路地に素早く入り、ホテルに駆け込むようにして帰った。
その後は夕飯を食べに出かけることを考えていたが、怖いし、結局、外出するのは止めにした。
散々迷ったのだが・・・。
なんとなくまだ胃腸の具合も良くなかったし、それに日記も溜まっていたので、日記を書く時間に充てることにした。
ミネラルウォーターが切れてしまい、外に買いに出ることも考えたが、部屋にある備えつけのポットでお湯を沸かすことができたので、それでがまんすることにした。
夜になり一層冷え込んだ。
コートを着ないと耐えられないほどだった。
部屋に暖房が入っていないように感じられ、エアコンのコントロールパネルを探したがどこにもなかった。
それで‘温水パネル’のことを思い出した。
セントラルヒーティングの場合、温水を循環させることで部屋を暖めるということをするため、温水パネルが壁に取り付けてあるのだ。
床まで届く長いカーテンをめくってみると、窓の下に設置された‘温水パネル’が現れた。
暖まった空気をこのカーテンが遮断していたのだった。
邪魔なカーテンの裾を窓の下枠に乗せて、温水パネルの覆いを取り除くと、少し寒さが和らいだ。
以上、みちょるびんでした!