こんにちは、みちょるびんです。
1.「正」と「負」のせめぎ合い
美輪明宏さんは、書籍の中で、他にもユニークな教えを説かれているそうです。
美輪さんによると、地球は、天界と魔界の境界に浮かんでいる場所で、天界族(正)と魔界族(負)のせめぎ合いが行われているとのことです。
しかし、地球には「正負の法則」がある以上、「正」と「負」のいずれかに偏ることはできないため、その両方のバランスをとりながら保ち続けることが、この地球で長生きするポイントになってくるのだそうですよ。
ここで、美輪さんは、自分と価値観の合わない人との付き合い方をうまく説明されていました。
最初から、相手が自分とは異なる種族‘魔界人’だと認識できていれば、余裕をもって対処が可能ということでした。
例えば、予め距離を置くとか、どうしても接触しなければならない場合でも、「信用しない」、「期待しない」というスタンスで臨むことで、こちら側のダメージを最小限に止めることができるということだと思います。
こんな風に、最初から、苦手な相手を自分とは異なる種族、‘魔界族’ととらえ、あきらめモードで接することで、イライラする等感情を乱されることもなく、わずらわしい人間関係のいざこざが軽減されそうです。
まずは、‘魔界族’判定を素早く行えることが、人間関係の成功のカギを握っているということでしょう。大変参考になります!
2.「幸せ」の定義
さて、人々がよく口にする「幸せ」についても、美輪さんは説明されていて、幸せとは「充足感を感じること」であり、それは、永久不変ではないということです。
しかも、厄介なことに、人間は、この状態にすぐに慣れてしまい、感覚がマヒし、それが当然のことだと思うようになってしまうのだそうです。
つまりは「幸せ」を実感できるのは、短い時間で、長時間の持続は困難ということでした。
確かに、これには、みちょるびんも心当たりがあります。それに、次には、それ以上の幸せを求めてしまうんですよね・・・。欲は、尽きませんよ・・・。
そんな中、常に幸福感を味わう方法として、美輪さんが提唱されていたのは、「感謝をする」ということでした。「負」の状況とを比較することにより、「正」の幸せに対し感謝できるようになるということです。
「自由に往来し、ヒトと会えるのが当たり前」と思っていたことが、「行動を制限され、距離を置かねばならない状況」になって、初めて、そうできていたことへの‘ありがたみ’がわかる、ということだと思います。
3.美輪さんへ感謝御礼
ちょうど、みちょるびんが「オーラの泉」に熱中していた頃に、「美輪明宏音楽会〈愛〉」(コンサート)に行ったことがあります。
大変人気で、チケットが取りづらかったのを覚えています。
第一部は、美輪さんのオリジナルソングという従軍慰安婦の唄「祖国と女達」などが披露されました。「祖国と女達」は、テレビでは放送禁止なのだそうで、貴重な機会でした。
「万歳」という歌詞が何度も歌の中に出てきて、でも、ちっとも‘万歳’などではなく、その言葉がとてもむなしくて、涙しました。
マイクは30cm位離れていたのに、とても声量がすごくて、声の通りもよくて、大変驚きました。
第二部の幕が上がったときは、客席からため息がもれました。
舞台が花いっぱいに埋めつくされ、まるで「あの世」みたいで、本当に美しかったです。美輪さんも、衣装を変え、素敵なドレス姿になっていました。
第二部の古いシャンソンは、第一部以上に、表情が豊かで、テーマの〈愛〉にふさわしい歌の目白押し。最後の方は、涙が止まりませんでした!
曲のクライマックスに達し、金色のライティングが舞台に差し、金色の紙吹雪が天から舞ってきました。
その中でほほ笑む美輪明宏さんは、観音様のように美しく、優雅で、みちょるびんは、それだけで心が洗われたような気がしました。
アンコールでは、舞台を去ろうとしている老婆の唄が歌われました。
ジブリ映画「ハウルの動く城」の声優としての活躍でも垣間見ていましたが、美輪さんの声の変化、その表現力は素晴らしかったです。何かが憑依するとは、このことかというくらい、瞬時に、何者かに変わりました。動きもシャープで力強さやキレがあり、御年70歳(当時)とは思えないほどでした。
これぞ、プロ!と、感動しました。
男の人で、しかもご高齢なのに、あんなに美しいドレスが似合うなんて、本当に不思議。
みちょるびんの父・パピーと同い年位と聞いたことがあったので、うちのパピーのドレス姿を想像してみては、美輪さんの突き抜けた超人たる美しさに、改めて感動したものです。
以上、みちょるびんでした!