こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の日記】
今日は、朝から茶所さんに書類を持って来てもらい、小一時間ほど、職場のソファで話をした。
茶所さんから、来月末に退職するという報告を受けた。
ショックだった。
茶所さんの役割は大きかったし、まさか、茶所さんがいなくなるとは考えもつかなかった。
次へのステップアップも考えていると言うことであり、そうであれば、引き止められない。
まぁね、確かに、荷は重くなる一方だしね・・・。
なんだか、気分が落ち込んだ。
何か、その後は、あんまり仕事に集中できなかった。
帰宅後、今週末に予約を入れていたスピリチュアルカウンセラーのHPを見てみた。
なんだか、怪しい感じがした。
むしろ、見ない方が良かったか!?
まぁ、直接会ってみると、また、違う印象を受けるかもしれないし、勉強と思って、試してみるか。
【それから4カ月後の日記】
今日、退職した茶所さんから、今後の進路に関するメールの返事が来た。
カフェバーを始めるという内容だった。
仕事仲間が、茶所さんに直接訊いてほしいと言ってきた意味がわかった。
何でも、茶所さんは、学生の頃から、40歳までに喫茶店を開きたいと思っていたのだとか。
それで、友人からカフェバー開店のお誘いがあった時に、40歳の独立を目標に、挑戦してみようと思ったとか。
その友人という人がどういう人なのか、お金の工面なども、とても気になるが、いずれにせよ、共同経営で始めるなんて、やっぱり勇気がいることではないか。
結婚し、家族の支え、応援があるというのも、大きいのかも知れないが、着実に夢に向かって行動できている茶所さんはすごい!
ついつい、「うらやましい」という言葉が口から突いて出そうになるが、それは止めよう。
ならば、自分も、やるべきだからだ。
私は、一体、何をしているのか。
例のスピリチュアルカウンセラーの先生に、「今は、勉強の時期」と言われたものの、やはり、つらい。
だらだらと、日々を過ごしているだけで、何の進歩もしていないのではないか。
「変わりたい」と言いながら、何も努力していないのだから。
反省である。
「何か、つまんない」と、いつも思っているのだ。
満たされない。
あー、今日も眠い。
まだ、睡眠不足は解消されていないのか。
早う、寝よ。
【それから約1週間後の日記】
帰宅途中、「デッサン会」仲間にばったり会い、1時間以上も立ち話をしてしまった。
今、仲間は、本当に、燃えていて、「デッサン会」の他にも、絵の先生の教室や、クロッキー教室に通っているのだとか。
しかも、更に、これから油絵も始めようと意欲的らしい。
すごいものである。
「気分は、もう、アーティスト!」とのこと。
そして、すごい自信。
夢のような話で、そんな、ヒトのことをあれこれ言うのは良くないが、それでも、その情熱は、やはり尊敬に値する。
その勢いで描けば、絵も上達もするだろう。
でも、私は、「絵」だけに集中はできないけどね・・・。
とにかく、「仲間は、本当に絵が好きなのだ」ということが分かり、気持ちがいい。
私もがんばんなきゃ。
やっぱり、本気で取り組んでいる人には、そのパワーには、敵わない。
私みたいに、いつまでも、うだうだしているようじゃ、ダメだ!
【その翌日の日記】
今日は、茶所さんのカフェバーのプレ・オープンの日。
仕事関係者と、皆で出かけた。
お店は、駅からさほど遠くはない、小さい路地に入ったところだった。
大きな窓があり、開放的な雰囲気なので、ランチなんかも、お客さんが入りやすそうな印象を受けた。
店内は広くはないが、手作りしたというペンキの壁や木のテーブル、カウンターで、かわいらしい雰囲気。
カウンターの向こうの壁一面に、いろいろなお酒の瓶が並んでいて、それがまるでデザイン画のようで、何だか、かわいかった。
できたての匂いがした。
学校の先輩という、人の良さそうな小柄なマスターと、丈の短いエプロン姿の茶所さん。
アットホームで、とてもいい感じではないか。
これなら、お店も繁盛するのではないかと思った。
時折、表を通る人たちが足を止めて、その大きな窓の外から、中の様子――楽しそうにおしゃべりしている私たち――を窺っているのが見えた。
きっと、近いうちに、皆、ここに来ることになるのだろうと予感させた。
どうやら、ベルギーの白ビールが、このカフェバーのご自慢のようで、私たちは、真っ先に飲ませてもらった。
とてもおいしかった。
私は、仕事関係者の皆と、おいしいお酒とごはんをつまみに、楽しい一時を過ごした。
きっと、茶所さんがやりたかったこととは、こういう憩いの場の提供ということではなかろうか。
茶所さんとも、ゆっくり話がしたいと思いつつも、仕事関係者の子たちとの話に花を咲かせた。
カフェバーは、これからが本番。
週明けが正式なオープンとのこと。
がんばってほしいものである。
ワインまでお土産にいただいてしまい、お気遣いに感謝。
また、行かなきゃね!
以上、みちょるびんでした!