ハプニング

昼下がりの出来事。(後編)

投稿日:2025年3月9日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです♪

 女性がうつ伏せに倒れていた車両の近くには、介護する人、みちょるびんみたいに呆然としている人など、いろんな人がいました。

 「お客様の中に非番の警察官はいませんか?」などとブツブツ呟いている男性には驚きましたが(「昼下がりの出来事。(前編)」)、他にも、さりげなくその車両に乗り込んできて中の様子を探っては無言で出て行った人、その車両の空いている座席に腰を下ろした強者もいました・・・。

 ある男性は先を急いでいたようで、次の電車はいつ来るのか? このまま待っていても大丈夫か?・・・などと、女性の救護で忙しい駅員さんに質問していました。

 自分のことしか考えられないんだろうか・・・!?
 困った状況にあるということは理解できるのだけど、救護活動をしている職員さんに向ける言葉じゃないよな・・・と思いました。
 そんなに知りたきゃ、駅員室に行って訊けばいい。
 電車に乗るよりほかないのであれば、電車の到着を待つしかないわけだし、訊いたところで、事態が好転するわけではないのだ。

 それにしても、一体、何が起きたのか、気になる―――。
 そして電車の床にできていた血溜まりはどうやってできたのか???

 吐血によるものには見えなかったし、女性のほおに血がついていたので側頭部からの流血なのか!?と思っていたみちょるびんですが、実のところ、みちょるびんが立っていた位置からはよく見えませんでした。
 誰かに殴打されない限り、あんな血の出方はしないんじゃないかとも思ったのだけど、例えば、立っている時に急に気を失って倒れたりして、打ち所が悪ければあり得ることだったりするのか・・・??

 しかしよくよく考えてみると、あの時は誰も、止血をしている様子はなかったな・・・。
 となると、あの時点では、血は止まっていたということなのか・・・???

 考えれば考えるほど、事態が飲み込めない。

 あの場にいたみちょるびんも、性格上、すごく気になるんだけど、野次馬でしかないみちょるびんが、駅員さんに根掘り葉掘り尋ねるわけにはいかんだろう。
 電車の再開を尋ねるよりももっと質が悪いではないか!
 だから関係者の会話に耳をそばだてて、自分で情報収集するしかありませんでした☆ 

 女性はとりあえず無事に救出されたし、それ以上、電車を止めておくわけにはいかないという判断が下されたようで、停車していた電車はまもなくすると去っていきました。
 血溜まりはそのままの状態で、途中駅から清掃員を乗車させることで話がまとまったよう。

 そう言えばいつだったか、モップを持った清掃員らしき人が電車に乗り込んできたのを見たことがある。
 作業帰りだったのか、それともこれから向かおうとしていたのかはわからなかったけど、とにかく、清掃員の人は特定の駅だけに留まらず、こんな風にいろんなところに移動して掃除するんなんだなぁと感心した記憶がある。

 だが、嘔吐物で床が汚れているのは見るけど、さすがに血はないよね・・・。
 新たに乗車してきた人たちはさぞかし驚いたことだろう!

 清掃員さんがこの先どの駅から乗り込んでくるのか、血だまりがどのように清掃されるのか、成り行きを見届けたいような気がして、みちょるびんも電車に乗って行こうかとも思ったんだけど、そもそもみちょるびんには目的があって休日に出かけてきたわけだし、行先の違う電車に乗り込むのは止めにしました☆

 女性を乗せた車いすが駅員さんに押されて、移動を始めました。
 おそらく事務室の方に向かっているんだろうけど、みちょるびんがそれについて行くのもヘン。
 結局、そのまま彼らを見送り、次に到着した電車に乗ったのでした。

 翌日、ニュースになってやしないか気になって、ネットを探してみましたが、それらしい記事は見つかりませんでした。
 体調不良だったのであれば記事になろうはずがないし、やはり事件ではなかったということか。

 電車の運行会社が提供する列車の遅延情報にその理由が出ていないかとも思ったのだけど、その遅延の記録すら出ていなかった。
 ただ誰かが「10分くらい電車に遅れが出ている・・・」とつぶやいたのを見つけたくらいでした。

 ますます謎めいている!

 ブログのネタに困っている中、みちょるびんはすぐにこの出来事を取り上げたい気持ちもあったのですが、当事者からすると思い出したくもないことだろうし、書くのが悪いような気がして、書けずにいました。

 気がつくとあれから数ヶ月が経っていました。
 もうさすがに誰もあの出来事のことをフォローはできないだろうし、解禁することにした次第。

 ヒトが倒れ、血だまりもできていたっていうのもショックだったけど、それよりも、周りにいる人たちがとっている行動にもある意味恐怖を感じました。
 だけど何より、何にもできずにただ見ているだけの自分に一番がっかりしているかもね。
(完)

                             以上、みちょるびんでした!

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