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春爛漫♪  オランダ旅行!(19)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 ところで!

 突然ですが、オランダと言えば、日本にとてもゆかりのある国ですよね!?
 オランダ東インド会社が、鎖国下の日本で、長崎出島での交易を認められていた唯一の海外組織だったということをご存知の方も多いでしょう。

 1602年に設立されたオランダ東インド会社――正式には「連合東インド会社」(Verenigde Oost-Indische Compagnie、略称は「VOC」)――は、世界初の株式会社と言われています。
 その当時、アジア貿易に積極的だったイギリスやスペインなどの諸外国の動きに対抗する為に、複数の商社をまとめて設立されたのが、この「連合東インド会社」でした。
 この会社は、6つの支社(カーメル)から構成されており、支社は、アムステルダム、ホールンエンクハイゼン、デルフト、ロッテルダム、ミデルブルフに置かれたということです。

 はい、ここ、注目です!

 みちょるびんがその日、楽しんだ蒸気機関車「Museum Steamtram Hoorn-Medemblik」の出発地‘ホールン’。
 そして、フェリーの終着地‘エンクハイゼン’。
 この2つが、この支社の所在地として含まれているんです!!

 ホールンも、エンクハイゼンも、オランダ東インド会社の貿易によって栄えた街だったんですね!!!

 エンクハイゼンに至っては、17世紀中頃には、オランダ最大級の港湾都市にまで発展していたそうです。
 しかし、オランダの貿易が衰退してからは、街の主産業は漁業に変わっていったのだとか。
 最も、大航海時代の前は、漁業で生計を立てていたということのようですので、元に戻ったといった感じのようですが。

 さて、みちょるびんは、「ザイデル海美術館」(Zuiderzeemuseum)という名前を聞いて、海洋博物館か何かなのと勘違いしてしまっていたところがあったわけですが、なぜその名が「ザイデル海」なのか?というと、美術館入館前にフェリーで遊覧してきたばかりのあのアイセル湖は、実はかつて「ザイデル」と呼ばれた「海」だったのだそうです。

 ウィペディア情報によると、‘Zuiderzee’ はオランダ語で‘南海’を意味し、ザイデル海はその北側に位置する北海からオランダ北西部へ向けて100kmほど入り組んだ浅い大きな湾だったとのこと。
 しかし、北海で嵐が起こるたびに、南へと押し寄せる海水の影響で、ザイデル海は荒れ、ザイデル海沿岸の街は、高潮や洪水が起こるなどして深刻な被害に悩まされていたのだそうです。
 20世紀に入ってから、北海の嵐からザイデル海沿岸の土地を守り、また干拓地を拡大するということを目的に建設されたのが、大堤防。
 ザイデル海の出口を閉じて、長大な堤防が設置されたのでした。
 その結果、外海から切り離されたザイデル海は、淡水のアイセル湖となり、事実上、消滅してしまった・・・とのこと。

 みちょるびんは、今回の旅行計画を立てるにあたり、何度か、グーグルマップでこの近辺を確認していたのですが、アイセル湖と北海の境目が妙に直線的で、人工的な印象を抱いていました。
 なるほど、堤防だったというわけですね。

 「ザイデル海美術館」は、このような街の歴史と文化を伝える‘民俗資料館’のような役割も担っており、展示が屋外と屋内の2カ所に分かれているということです。

 そんなこととは、露知らず。
 準備不足で旅に出かけたみちょるびんは、よくわからないまま「ザイデル海美術館」の屋外エリアを回っていました。

 その日の、そのあとのスキポール空港までの大移動(「春爛漫♪ オランダ旅行!(18)」)を考えると、なんだか落ち着かなかったし、(自分で勝手に)期待していたものと違っていたという戸惑いも相まって、実のところ、ここでの見学については、あまり身が入りませんでした。
 そもそも、美術館が屋外と屋内の2つで構成されているという、最も重要なことを理解していなかったし!

 初めからそれがわかっていて、屋外は昔の生活を再現したエリアなのだと受け止められてさえいれば、「なんか違う・・・」ってことにはならなかったんじゃないか・・・。
 そういう心境がかえって「‘再現’村」を迷路のように感じさせ、早くエンクハイゼン駅に移動しなきゃ!と、焦燥感をかき立てることになったんだと思う。

 みちょるびんは、2日前の旅行出発前夜には徹夜をしていたし(「春爛漫♪(7)」)、交通機関による移動に翻弄されていたので(「春爛漫♪ オランダ旅行!(9)」)、お疲れモードであったのも確か。
 でもそれなら、屋内美術館に直行することだってできたんです、知っていれば、ね。

 ところがさぁ、その屋内美術館っていうのが、場所が、屋外美術館の敷地の外だったんですよねぇ・・・。
 マップを読み込んでいれば、その事実を見逃すことはなかったのかも知れませんが、そこまで熱心ではなかったし、なんせ、美術館が屋外と屋内がセットになっているなんて、思いもよらないことだったから・・・!

 蓋を開けてみると、屋内美術館の方には、オランダ東インド会社に関する資料も展示されていたらしい。
 それから、民族衣装なども。
 興味はあったんだけどなぁ・・・。

 あとになってその全容を知ることになったみちょるびんは、今更ながら、残念に思っているところです☆

                             以上、みちょるびんでした!

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