こんにちは、みちょるびんです。
メデムブリックの街を1時間ほど散策した後は、フェリーに乗船。
ホールンから蒸気機関車で始まったその小旅行は、メデムブリックでフェリーに舞台を変え、最終目的地であるエンクハウゼン(Enkhuizen)の港で終焉を迎えるという流れでした。
だから、蒸気機関車の出発地であり、且つ、前日のみちょるびんの宿泊地であったホールンへ戻る交通手段には、みちょるびんは鉄道の利用を考えていました。
エンクハウゼン駅に行ってから、自分で切符を購入する・・・ということになる。
その前にみちょるびんは、このツアーのオプションにあった「サイデル海美術館」(Zuiderzeemuseum)に行くことを予定していました。
「サイデル海美術館」の全容はよくわからなかったのだけど、サイトで見た写真――オランダ名物の木靴の1つが、まるでパンプスのように高いヒールの形をしていた――がとてもかわいくて、美術館では木靴のコレクション等が見学できるのかな?と思い、興味を抱いたのでした。
グーグルマップで確認したところ、エンクハウゼンの駅と港はすぐ近くのようではありましたが、「サイデル海美術館」はそこから約1kmくらいの距離がある。
美術館へ行くには、エンクハウゼン港で下船したあと、往復、計約2kmを徒歩で移動する必要がありました。
そうしたら、係員が、フェリーはエンクハウゼンに行く前に「サイデル海美術館」にも立ち寄るって言うじゃない!
つまり、そこで下船すれば、そのまま美術館を見学でき、徒歩移動は、エンクハウゼン駅までの片道1kmだけで済むという話でした。
それは便利♪
みちょるびんは、途中の「サイデル海美術館」で下船することにしました。
下船のタイミングを逃しては一大事なので、念のため、何時頃の到着予定なのかを予め確認してから、船に乗り込みました。
みちょるびんはメデムブリックでゆっくり街を散策したり、もう一度、蒸気機関車の姿を写真に収めたりしていた(「春爛漫♪ オランダ旅行!(16)」)ので、乗船した時は、出発ギリギリの時間になっていました。
フェリーの2階は食堂になっていて、広いスペースにテーブルやいすが設けられていましたが、既にたくさんの人で席が埋めつくされていました。
カフェの利用客でないと座ってはならないのか心配になり、ウェイトレスさんに確認したところ、大丈夫とのこと。
先にお手洗いを済ませてから、改めて席を探しました。
ほぼ満席だったので、子供連れの4人家族が座っていた8人掛けのテーブルに、相席させてもらいました。
あとからそのテーブルに、二十代後半と見られる二人組の女性がやって来て、相席を求められたので快諾。
だけど彼女たちは、近くの窓際に椅子を寄せて携帯電話で自撮りをしたあとは、どこかに行ってしまいました。
写真映えしそうなスポットを探しにやってきたといった感じでした。
みちょるびんはお腹が空いていたので、スーパーで買ったサンドイッチを取り出して、すぐに食事をしました。
みちょるびんの前方のテーブルに座っていたグループは、予め予約していたと見られる食事をしていました。
どうやらツアーの団体客のようでした。
みちょるびんの隣の席の家族は、お父さんが売店で飲み物だけを買ってきたのかと思っていたら、注文していた食事を待っていたよう。
そのうちウェイトレスが運んできた軽食を、家族皆でつまんでいました。
みちょるびんは、時々立ち上がっては、その家族越しに、窓の外の景色を写真に収めました。
空はあいにくの曇り空。
アイセル湖も濁ったモスグリーン色をしていました。
遠くに小さく見える陸地もかすんで見えて、今一つ気分は上がらない。
寒いのを押してまでして、甲板に出て写真を撮る気にはなれず、みちょるびんはそのまま食堂に留まり、売店で買ったコーヒーを飲むなどして過ごしました。
1時間くらいが経過し、「サイデル海美術館」に到着という時間。
そろそろ甲板に出てみようかと思っていたら、隣の家族も、降りる準備を始めたようでした。
その時、足元で何か黒い影が動いたように見えたので、テーブルの下を覗いてみると、そこには大きなワンちゃん!
隣のお父さんに「最初からいたの?」と訊いたら、「いたよ」という返事。
全然、気が付かなかった。
びっくりしました。
自撮りの二人組が椅子を動かしたり、みちょるびんも立ったり座ったりしていたのに、ジーッと音もたてずに足下でおとなしくしていたんだねぇ。
感心、感心。
船の窓の景色が変わり、背の低い建物が密集しているエリアが近づいてきました。
その中に、ひときわ背の高い、ユニークな建物が見えました。
頭には、ロシア正教を連想させるような玉ねぎ型の屋根。
みちょるびんは、甲板に出て、近づいてくる建物を写真に撮りました。
フェリーはゆっくりと、小さく突き出した木製の桟橋に接近。
桟橋に準備されていたタラップがフェリーに掛けられるのを待ってから、下船しました。
蒸気機関車のデッキやメデムブリックの街でたびたび見かけたあのツアーガイド風の日本人女性(「春爛漫♪ オランダ旅行!(15)」)一家の姿もそこにありました。
でももう、ここでお別れです。
上陸したところにあった建物の入り口には「サイデル海美術館」の係員が待ち構えていて、入国審査よろしく、入場券の提示が求められました。
みちょるびんは、予約した際に送られてきたバーコード付きのチケットを印刷して持って来ていたので、それを見せました。
が、なかなかバーコードの読み取りができない・・・。
一瞬、受付カウンターに行くよう促されかけましたが、諦めたのか、結局、そのまま中に入れてくれました。
建物内にはトイレが備え付けられており、先にお手洗いを済ませてから、その建物を後にしました。
晴れて自由の身!
外に出てみると、さっきまでみちょるびんたちが乗っていたフェリーが、少しずつ陸から離れていくところでした。
やがてフェリーはゆっくりと体の向きを変え、終点のエンクハウゼンに向けて去って行きました。
以上、みちょるびんでした!