こんにちは、みちょるびんです。
10:40、発車時刻。
だけど蒸気機関車は、定刻になっても出発しませんでした。
まだ、わらわらと、車内を物色しながら、車両を点々と移って行く人たちがいたし、ちょっと遅れて到着してきた乗客を待ったりしていたのかも知れません。
しばらくすると、前方に、ポォーゥッという音を聞きました。
いわゆる汽笛ってやつ。
テレビなどで聞いたことがある音!
生で聞いたのは初めてではないか!?
だけど、ちょっと遠い。
座席が前方の車両だったら、もう少し迫力があったのかも知れないね。
列車は、静かに走り出しました。
よくよく考えてみると、この汽笛を聞いたのは、ホールン駅を出発する時だけだったような気がする・・・。
違うかな?
ネットで調べてみたところ、汽笛は、発車の際に、その合図としてちょっと長めに鳴らすのだそうです。
その他、考えられるタイミングとしては、踏切の手前や見通しの悪いカーブ、駅構内への進入時など、いわゆる警報的な意味で鳴らすという場合。
機関車と鉄道員、あるいは機関車同士の「会話」として使われることもあるんだって!
みちょるびんが乗った蒸気機関車は、いわゆる観光列車。
市民の足として使われているというものではなく、また、線路自体もこれ専用のものなのだろう。
基本的に見晴らしの良いところを走っていたし、警笛を鳴らすようなシーンはなかったんだと思う。
汽笛は、トンネルを通過する直前にも鳴らされていたそうで、そうすることによってトンネルの向こう側にいるかもしれない人や動物に注意を与えていたのだとか。
一方、高齢者から聞いたものとして、ちょっと面白い話をネットに見つけました。
トンネルの時の汽笛は、危険を知らせるためだけではなく、乗客に窓を閉めることを促す合図でもあったらしい。
昔は、客車にクーラーなんてないから、窓は開けられた状態。
そのまま機関車がトンネルに入ると、ものすごい煙が客室内に充満することになり、場合によっては、乗客の顔や服が汚れることになったのだそうです。
そういうシーンをドラマで見た記憶があります!
「昔は蒸気機関車は、嫌われ者だった」って!!
そういえば、子供の頃、みちょるびんは「きかんしゃ やえもん」(1959年、阿川弘之(文)、岡部冬彦(絵))という絵本が大好きだったなぁ。
でも、ちょっと悲しいお話でもあったんだよね。
小さな町と大きな町の間を、乗客を乗せて走っていた年寄り機関車やえもんは、ある日、町の駅で電気機関車などに馬鹿にされる。
腹を立てながら帰路につくことになったやえもんは、あまりにも腹が立っていたため、煙突から排煙だけでなく火の粉も吐いてしまった。
それが原因で火事が起こり、村人たちの怒りを買ってしまう・・・という物語。
そういったトラブルがあると、改良が求められることになるし、そうやって、どんどんと新しいものにとって代わられることになる・・・。
ホールンとメデムブリックを結ぶこの蒸気機関車は、「Museum Steamtram Hoorn-Medemblik」と呼ばれていて、さながら走る博物館。
大切に保存され、こんな風に現役で活躍の場が与えられているのだから、幸せなことです!(‘やえもん’目線☆)
パラついていた雨も、発車する頃には、すっかり止んでいました。
晴れ女の底力です♪(「気まぐれSD! #晴れ女VS!?」)
青空まで引き出せたら満点でしたが、曇りでも十分。
窓に雨の水滴がつかないのは、ありがたい。
ホールンから終点のメデムブリックまでは約20km。
途中のウォグナム駅での停車も挟みながら1時間20分の旅を楽しみました。
発車してしばらくすると、車掌さんがやってきて何やら説明をしていましたが、オランダ語だったので不明。
途中で停車したウォグナム駅にどれくらいいたのか、時計は見ていませんでしたが、結構、ゆっくりしていたという印象。
出発前に写真撮影できていなかったみちょるびん(「春爛漫♪ オランダ旅行!(12)」)は、この時を待っていました!
あとで写真を確認してみたら、客車は12両編成だったみたい。
みちょるびんが乗った車両には、ボックス席が8つあったように思うので、1車両につき32人が乗車できる計算になる。
どうやら食堂車等もあったようなので、正確ではありませんが、300人くらいは乗れたんじゃなかろうか。
だけど、そんな大人数ではなかったと思う。
100人くらい?
3日前の予約の時に、残席数が200くらいだったことを考えると、だいたい計算は合うけど、どうだろうね☆
みちょるびんが乗っていた車両は後ろから数えた方が早かったし、先頭からは随分離れていましたが、とにかく急いで機関車を見に行きました。
20人くらい?の人だかりができていて、入れかわりに記念撮影などを行っていました。
運転室の見学もできるようでしたが、車体が高く、入口も狭いので中の様子はよくわかりませんでした。
ツアーで来たのか、日本人のグループ客もいました。
運転室に先に入って行った外国人がいて、その入り口のすぐ下を陣取っていたその日本人グループが「ナントカさん、中に入りましょうよ」などと声を掛け合っていました。
先客に続く形でその‘ナントカ’さんが一旦中に入ったのですが、室内にいた係員に「定員は2名」と言われ、すぐに追い出されていました。
しばらく待っていると、今度は、入れかわりに、小学生くらいの男の子が一人、中に入って行きました。
もう一人入れるはずだが、その後は誰も続こうとしない。
その前にチャレンジしていた‘ナントカ’さんも、行く気配はない。
きっと‘ナントカ’さんは、お友達と一緒に見学することを考えているのだろう。
‘ナントカ’さんが行かないのであれば、このみちょるびんめがお先に行かせていただきます!
‘ナントカ’さんに、「May I?(よろしいですか?)」と英語で声をかけ、一応仁義を切る。
「May I?」―――。
何故、日本語じゃなかったのか?
なんとなくその場では、自分が同じ日本人であるということを伏せておきたかったのが、正直な気持ち。
外国で日本人に会うと、なぜか互いにけん制し合いませんか!?
みちょるびんは一人だったし、対グループに対して、何となく気まずいところもあった。
それに、この場合、‘ナントカ’さんの心情として、‘割り込まれた’っていう風に受け止められないか、ちょっと心配になったところもあった。
その時のみちょるびんは、一人だけマスクをして顔を覆っていました。
外国人を装う隠れミノ。
それともやっぱり、日本人だってわかっていただろうか・・・??
同胞だと知れたら、「ナニ、こいつ!?」って非難されそうなシーンじゃない?
それだのに、相手が外国人だと寛容になれるのだから、不思議よネ。
ごめんっ!
だけど疑惑は残るよね・・・、この’マスクの女’が何者なのか―――。
これがみちょるびんが逆の立場だったら、‘謎のアジア人’について、あとで友達と話題にしちゃうかも☆
だけど、よくよく考えてみると、みちょるびん、背負っていたリュックサックに、甥っ子とおそろいのドラえもん柄ハンカチを巻き付けていたんだった!
日本人だって、バレてた!?
いやいや、日本人の感覚として、ドラえもん柄ハンカチをリュックサックにつけるなんてことはしないか!?
だとしたら、熱狂的な日本ファンのアジア人ってことで、うまくごまかせたかな・・・・???
以上、みちょるびんでした!