こんにちは、みちょるびんです。
売店でポストカードと得意のクリアファイルを購入し、「エッシャー美術館」を出たのは13時過ぎ。
昼食の前に、みちょるびんは行ってみたいところがありました。
ビンテージを扱うジュエリーショップ―――。
実はみちょるびん、その前の日にショーウィンドウで見かけた「カリメロ」らしきキャラクターのペンダントトップのことが、妙に心に引っかかっていたのです☆(「春爛漫♪ オランダ旅行!(3)」)
店頭で見た時は、そこまで本気じゃなかったし、だからお店の正確な位置を覚えておこうなんていう気もなかった。
とは言え、何となく、場所の目ぼしはついていました。
「真珠の耳飾りの少女」を鑑賞した「マウリッツハウス美術館」のすぐ近くにある、ヘット広場に面した通りだったはず・・・。
「エッシャー美術館」から南下していけばいいはずなので、行ってみることにしました。
それに、あの界隈で見たラーメンにも惹かれていました。
ジュエリーショップは、思っていた以上にヘット広場のすぐ近くでした。
駅の方まで戻ることになるようであれば、むしろ、先にホテルに預けていた荷物を引き取ってから行った方がいいのではないか・・・とも考えていたので、良かったと思いました。
ペンダントトップは、前日に見たときと同じように、ショーウィンドウの前に陳列されていました。
店内に入ると、カウンターがあって、その向こうに店主と見られるマダムがいました。
そして、先客らしいご婦人の姿も。
接客している様子がなかったので、早速、みちょるびんはマダムに、ショーウィンドウにあるペンダントヘッドを見せてほしいと申し出ました。
みちょるびんの英語の発音が悪かったのか、あるいはマダムは「こんな年のイッた‘オバサン’が興味を持つようなアイテムではない」と端から決めつけていたのか!?
「ペンダントトップ」「黒いヤツ」と説明しているのに、まるでコントに見るワンシーンのように、それを避けるかのように、ソレを取り巻く周辺のアイテムを指差すマダム・・・。
6回目くらいにして、ようやく、意中のものをケースから取り出してくれました。
みちょるびんが訊く間もなく「『カリメロ』ね!」とマダム。
やっぱり、「カリメロ」だったんだ!!
「カリメロ」が万国共通のアニメキャラクターなのかはわからなかったけど、マダムは「カリメロ」のことを知っていたし、頭に被っている白いものは、「カリメロ」のトレードマークの卵の殻に違いありませんでした。
思った通り、素材はシルバーとエナメル。
ルーペを借りて拡大して観察してみましたが、確かにエナメル。
顔の黒さは、実はエナメルではなく、単にシルバーが酸化して黒くなっていただけのようでしたが、状態は悪くはない。
白い真ん丸なつぶらな瞳が、やっぱりかわいかった♡
念のため、どれくらい古い代物なのか、どこ製のものか訊いてみましたが、「この『カリメロ』に、どのような物語があるのかはわからない」との答え。
まぁ、ここでわからないとて、「カリメロ」のルーツを探れば、年代などは何となく見当がつくのではないかと思いました。
値段も手頃だったし、即決です!
マダムによると、実はこの「カリメロ」は、前日に店頭に出したばかりだったのだそう。
ちょうど、ショーウィンドウのそのスペースに空きが出て、何かでそれを埋めようと、何気にこの「カリメロ」をチョイスしたらしい。
みちょるびんがこの店の前を通ったのは、正にその日のお昼過ぎ。
タイミングがずれていたらこの子に出会うことはなかったでしょう!
その話を聞いたみちょるびんが「新しい物語の始まりね♪」とマダムに言うと、マダムも「本当ね」と相槌を打ってくれました。
あとでネットで調べてわかったことですが、「カリメロ」は、元々はイタリアの洗剤会社のために製作したアニメーションCMのキャラクターだったのだそう。
子供達の人気を呼び、それがテレビのアニメ化につながったのだとか。
まず1963年にイタリア国内で放送を開始。
日本の東映動画がこのキャラクターを使用したテレビアニメを製作し、1972年1月から1973年6月までオランダでも放送されたらしい。
日本国内の放送は、1974年10月から1年間だったそう。
厚生省中央児童福祉審議会推薦作品なんだって!!
ちっとも知りませんでしたが、1992年10月にも1年間、アニメ2作目が日本で放送されていたらしい。
みちょるびんは、「カリメロ」のことはうろ覚えでしかありませんでしたが、90年代に日本でアニメを見ていたということを友達に告白され、びっくりしたのでした。
「カリメロ」のアニメは、70年代にオランダでも放送されていたということだし、みちょるびんの元にやってきた「カリメロ」のペンダントトップは、きっと、その当時に、このオランダで作られたものに違いない。
そう考えると面白いし、オランダに少しでもゆかりのある(だろう)ものを、旅の思い出に手に入れられたのは、ラッキーでした♪
そのジュエリーショップのすぐ近くには、狙っていたラーメン屋さんもあったし、そこでランチを済ませました。
時刻は、14時を回ったところでした。
みちょるびんのいるデン・ハーグからライデンは、さほど遠くないはず。
この後、「ライデン国立民俗学博物館」に向かったとしても、博物館を見学する時間は十分にある―――。
みちょるびんは、やっぱり、2016年に「ライデン国立民俗学博物館」で発見された北斎の肉筆画のことが気になっていました(「オランダ旅行!(完)」)。
せっかく目と鼻の先のところまで来ているのだから、観て帰らない手はない!
ラーメン屋を出たあとは、預けていた荷物を引き取るため、ホテルに直行することにしました。
以上、みちょるびんでした!