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春爛漫♪  オランダ旅行!(6)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 オランダ旅行2日目―――。

 旅行出発の前日に徹夜していたこともあり、滞在2日目の朝は、遅めに起床。
 ゆっくりめのスタートとなりました。

 ホテルをチェックアウトし、荷物をフロントに預ける際に、「ライデン国立民俗学博物館」で発見された葛飾北斎の作品について問い合わせてみました。
 「ライデン国立民族学博物館」所蔵で、長く作者不明とされてきた6枚の西洋画が、2016年に、実は葛飾北斎による肉筆画であったということが判明。
 そのニュースを見たみちょるびんは、翌2017年に同作品を観に「ライデン国立民族学博物館」を訪問したことがありました。
 しかし調査中とのことで一般公開はされておらず、残念ながらその時は観ることができなかった・・・(「オランダ旅行!(完)」)。

 それで、その日に宿をとっているホールンに移動する前に、ライデンに立ち寄ってみるということも考えていたのです。
 ただ、よそで開催される展覧会等に作品が貸し出されるということもよくある話なので、できれば実際に訪問する前に、そういった情報がわかればと思い、フロントで訊ねてみたのでした。
 オランダ語で調べてもらった方が情報を得やすいと考えた次第ですが、同博物館のホームページには特に北斎の肉筆画に関する情報は出ていない・・・という回答。
 やっぱり、直接行って確かめてみるしかないのだろうと思いました。

 この後はエッシャーの作品を見に行く旨伝えたところ、「デン・ハーグ市立美術館」の行き方を説明されたので混乱しました。
 ホテルの人が言うには、現在「デン・ハーグ市立美術館」でエッシャーの特別展が開催しているとのこと。
 それは初耳。

 だけど、「デン・ハーグ市立美術館」は、歩いて行くには遠く、トラムを使って移動することになる。
 元々「デン・ハーグ市立美術館」に行くことは計画していなかったので、行き方や場所を示すような資料は持っていなかったし、携帯電話がインターネットに繋がらない状況下で、突撃するには不安・・・。
 せっかく「エッシャー美術館」を徒歩圏内とするホテルに宿泊していたのだから、まずは予定とおり「エッシャー美術館」に行ってみることにしました。
 それでもし、もっと作品を見たいという気持ちが湧くようであれば、「デン・ハーグ市立美術館」に行ってみてもいいのかも知れない、と。

 「エッシャー美術館」に到着したのは11:15頃。
 開館は11時だったようで、美術館の入り口の前に、既に行列ができていて、早速イヤになりました。
 チケットの事前購入はしていなかったし、並ぶより外ない・・・。

 そう! こういう時にこそ、ブログ用の記事の作成に取りかかるべし!!

 そう思い、列に並んでいる間、携帯電話のメモ機能を使って、文字を打ち込むという作業を行いました。
 今回のオランダ旅行は3泊4日を予定しており、1日目と2日目――つまり、この日までは記事投稿の予約は完了していたのですが、翌日からの2回分は、これからの投稿。
 まだ、記事が完成していなかったこともあり、この待ち時間に、少しでも書き進めたいという希望があったのでした☆

 とは言え、幸か不幸か、列の進み具合は思っていたよりも早く、ほどなくして入館することができました。
 前日に訪問した「マウリッツハウス美術館」と同様に、リュックサックの大きさを指摘され、ロッカーに預けるようにと、プラスチック製のコインを手渡されました。

 マウリッツ・コルネリス・エッシャーと言えば、だまし絵で有名な版画家。
 2次元の平面上に3次元の空間を描くことで錯視を使った作品――例えば階段が永遠にループして、階段を上り続ける人と下に下り続ける人を描いた「上昇と下降」などがある。
 あるいは「空と水1」のように、絵の上から下に行くに従って、空を飛んでいる黒い鳥が、水の中を泳ぐ白い魚に徐々に変化していくというような‘だまし絵’も。
 中央部分では鳥と魚が、ジグゾーパズルのピースのように隣り合って交錯していっては、また変化していくところが面白い。
 完璧に計算されていないことには、このようなデザインは出来上がらないし、着眼点が面白い。
 また、この緻密さが版画で表現されているという言う点も驚異的。

 失敗は許されないのだと思うし、少しずつ違えた、同じようなデザインの繰り返しの作業に、みちょるびんだったら、気が狂いそう!
 だけど、それをやってのけることができるからこそ、多くの人が感銘するような数々の作品を残せたからこそ、真の芸術家として認められるのに違いない。
 長さ7メートルの「メタモルフォーシス III」(1967-1968)はとにかく圧巻でした。

 このようなだまし絵はもちろんですが、だけど、みちょるびん、エッシャーの初期の頃の作品も好きだったりしました。
 昭和の古い文庫本の挿絵にもありそうな、そんなレトロタッチの絵で、細い線で繊細に表現された模様などが素敵。
 人物画なんかもお気に入り。

 最上階には、遠近感の錯覚を体験できる写真コーナーがあり、複数人で訪問されていた人は、そこに控えていたカメラマンに写真を撮ってもらっていました。
 みちょるびんは、一人だったので、その撮影の様子を横目で見ただけ。
 巨大化した‘ぬいぐるみたん’の横で恐れおののくみちょるびんの図・・・っていうのは面白そうだけど、さすがに、手のひらサイズの‘ぬいぐるみたん’よりも、みちょるびんが縮小されることはないだろう。

 最後に、「エッシャー美術館」の見どころは、なにもエッシャーの作品ばかりではない。
 美術館の建物は、オランダの女王エンマ(1858-1934)が冬期滞在していたというランへ・フォールハウト宮殿が利用されており、その宮殿のシャンデリアにも目を見張ります。
 館内に吊り下げられている15基のシャンデリアは、オランダの若手アーティスト、ハンス・ファン・ベンテムの作品なのだそうで、シャンデリアの形がいろんなモチーフになっていてとてもユニーク。
 玄関入ってすぐの吹き抜けに、天井から長く、地球儀やリボン、絵具パレット等の形をしたシャンデリアが連なって釣り下げられていて、確かにその光景は珍しくて、なんだろうと最初に興味を引かれました。

 エッシャーの作品を観に来たのだという意識から、すぐにエッシャーの作品に集中するわけですが、展示室を移動して行くたびに「あれ?」と思う。
 ドクロだったり、ギターだったり、壺だったり、パイプだったり・・・と、超面白いんです。
 途中で気がついて、また元来た展示室を戻って、わざわざシャンデリアをチェックしたほど。

 これも、隠れた名作と言えると思います。
 デン・ハーグの「エッシャー美術館」を訪れた際には、是非、シャンデリアにも注目してみてください!

                             以上、みちょるびんでした!

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