ハプニング

新たなる脅威。 PartⅣ

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 こんにちは、みちょるびんです。

 気づくと、家のキッチンにコバエが大量発生。
 積極的にこちらから攻めるしかない。
 もう手加減はしない、みちょるびんはそう固く決意しました―――。

 これまでの経験上、コバエはさほど長生きはしないという印象。
 大抵、気づけばいなくなっているといった感じ。
 とは言え、ヤツらが子孫繁栄のための行動をとっていることがわかった以上、スピーディな対応が求められました(「新たなる脅威。 PartⅢ」)。

 本来、効率的にヤツらを始末するには、敵方の弱点を研究することが近道。
 ネットで情報を得ることもできたのですが、好きでもないヤツらのことを学ぶ気にはなれない。
 拡大写真なんかも出ているだろうし、そんなの見たくもない。

 みちょるびんは置かれている状況に危機感は持ちつつも、マイペースにとにかく自分なりにできることをまずはやってみようという気持ちでいました。

 1匹の‘蚊’との攻防戦の時のように「マット式電気蚊取」を仕込めば、一気に片がつくんじゃないかという思いもありました(「攻防戦。(その3)」)。
 しかし、攻防戦の舞台となった「作業部屋」は狭く、密室を作り上げるのは容易でしたが、キッチンには仕切りがなくリビングに続く部屋の造りになっているため空間が広い。
 だから果たして「マット式電気蚊取」1個だけで効果が得られるものか危ぶまれる。
 また、キッチンには調味料や食器などもあるわけだから、使用は気が進まない。
 おそらくこれは、最終手段。

 また、個別対応の殺虫スプレーの投入も考えてみましたが、やっぱりこれもキッチンエリアでの使用ははばかられる。
 それに、これらを使用する場合は、換気のことも念頭に置いておく必要がある。
 実施後は窓を開けて新鮮な空気を取り入れたいわけですが、みちょるびん家の窓には網戸の備え付けがないから、虫の侵入のリスクが高い夜間は避けたい。
 そうなると、実行は日中に限定されくるわけで、行動に制約のない休日まで待った方がいいということになる。
 つまり、それまでの間、平日は地道に、殺っていくしかないということになる。

 そんな時に思いついたのが、キッチンタイルなどを掃除するための洗浄スプレーの使用。
 これなら、人体に影響がないように作られているはずだし、掃除にもなって一石二鳥。
 みちょるびんは、殺虫スプレーの代りに、キッチンボードや壁などに静止しているヤツラにシュッと振りかける作戦に出ることにしました。

 中身は洗剤であり、体の小さいヤツらとっていいはずがない。
 シュッと全身に浴びせれば、必ず息の根を止められるはず!
 そう期待して始めました。

 ところが、連中も案外としぶとい。
 シュッと軽くやっただけでは、すぐに復活して飛び去るものもおり、その直後にキッチンペーパーで滴る洗浄液と一緒にからめ取るという後始末をするところまでをセットとして考えないと、ミッションクリアとはならない。

 だからここ最近のみちょるびんの日課は、右手に洗浄スプレー、左手にはキッチンぺーパーという出で立ちで、キッチンエリアをぐるぐる巡回するということでした☆

 ヤツらも人間様と同様に、若者の肌はピチピチと張りがあるらしい。
 シュッとやっても、その勢いに弾き飛ばされ、そのまま追跡が困難となることもしばしば。
 それでも中には、地面に落下してノビているやつもいるので、姿を見失った場合には一旦、その足下を捜索することが義務付けられる。
 発見したらば即座に身柄を拘束するようにしていました。

 ヤツらが先人たちから学んだとは思えませんが、初期の頃にヤツらが待機していた場所は、ただ単にキッチンボードや壁の広い面の真ん中であったのに、みちょるびんが攻撃を開始して以降、だんだんと手の込んだ止まり方をするようになりました。
 吊り戸棚や引き出しなどの‘稜線’に沿って止まりやがる。
 面ならサッとふき取るのは簡単だが、稜線部分だと面と面の境目が溝になっているので、シュッとやった後、扉や引き出しなどをいちいち開けて溝の奥まで掃除しなければならないという一手間が加わる。
 しかも、吊り戸棚は外国人使用で背が高いもんだから、わざわざご丁寧に踏み台まで用意しなければならないという周到な準備が必要。

 止まり方が巧妙になってくるヤツらを相手に、みちょるびんは右手の洗浄スプレーでシュッと一吹きし、左手のキッチンペーパーでサッと拭き取るという作業を根気強く何度もくりかえしました。
 それは気が遠くなるような作業でした。
 また今日もシュッとやらねばならないのかと思うと、毎日、家に帰るのが憂鬱でした。

 だけど、そんな粘り強く地道に活動を続けたそのおかげで、徐々に成果が見え始めました。
 少しずつ、天井の茶色い点が減っていっているのがわかりました。

 食べ物の臭いを好むという習性も把握していたので、ある時は、その匂いで連中をおびき寄せるという作戦も展開しました。
 他の臭いは一切シャットアウトし、ドリップをし終えたコーヒーのカスをわざとそのまま放置するというものです。
 数時間後に行ってみると案の定、数匹のコバエが群がっている。
 そこでシュッと一吹き、一網打尽です。
 何回かこの作戦を実行し、大きな成果をあげました。

 ある時、昼休みに家に戻った際、換気のために窓を開けた後、そのまま窓用シャッターだけを開けたままにして出かけたことがありました。
 家に帰って来てみたら、数匹が窓に張り付いていました。
 外の明るい光が恋しいらしい。
 ここでもシュッ。

 そうやって粘り強く地道に、そして着実に始末していきました。

 そして本日、ここに「勝利宣言」をしたいと思います!

 おそらく、1匹の残らず殺ったと思う。
 マット式電気蚊取や殺虫スプレーに頼らずにここまで来れて、感無量!!
 長い戦いであった―――。

 「家の掃除で運気アップをはかる!」などと聞きますが、コバエの発生を防ぐにも有効。

 数日間のコバエとの格闘では、みちょるびん自身、精神面に大きくダメージを食らったし、鬱々とした毎日を送ることになった。
 これは運気を上げる以前の問題。

 家を清潔にきれいに保つことで、快適でハッピィな日常が送れる―――。
 それは、間違いない。

                             以上、みちょるびんでした!

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