こんにちは、みちょるびんです♪
自主出版を扱う小さな印刷会社が主催したエッセイコンテストに挑戦したみちょるびん。
見事に入賞し、作品集にもなりました♪♪♪
まぁ、その本が市販され、エッセイを通してみちょるびんに関心を抱いた読者が、当『ぷぷっ・ピィ・DO』にどんどん押し寄せる―――と描いていた壮大な計画は、そう易々とはうまく運ばなかったけどね・・・(- - ☆)。
そのコンテストでのお題は「拝啓、〇〇様」というもので、みちょるびんは夏目漱石大先生宛てました。
みちょるびんは毎晩寝る前に、死んだばあちゃんや父・パピーなどの先祖さまに謝意を述べつつ、ついでに夏目漱石などの‘巨匠’もお呼びして、「御指南、賜りたい」と拝む―――ということを日課としている。
そんなことをエッセイでは面白おかしく、書いたつもりです(「拝啓、〇〇様。(前編)」「拝啓、〇〇様。(後編)」)。
久しぶりに自分が書いたものを読み返してみましたが、気負っている感じがあって、ちょっぴり恥ずかしくなりました☆
さて、みちょるびんが毎晩お声がけしているのは、なにも夏目漱石だけではない(以下、人物への敬称は略)。
他に、「ショートショートの神様」であられる星新一もいらっしゃる。
コンテストでは1,000文字程度であることが求められていたので、あれもこれもと盛り込めないから、夏目漱石だけに絞って書いたのね☆
先日、youtubeを観ていたら、星新一のことを紹介した動画が出てきたので、何気に観てみたんです。
そこで、星新一がエリート一家の出だったってことを知りました。
星製薬株式会社の社長をしていたお父さんが亡くなった時、会社には借金があって、まだ20代前半だった星新一はその清算で大変苦労した・・・という話は知っていましたが、例えば、その「東洋の製薬王」と呼ばれた製薬会社はお父さん――星一氏が一代で築いたものだったという詳しいところまでは知りませんでした。
母方の祖父は帝国大学医科大学長だったり、祖母は森鴎外の妹でもあったらしい。
星新一本人も、現在の東京大学教養学部の前身(旧制の官立東京高等学校)を卒業、東大の大学院に進学するというエリート。
役人のエリートコースである高級官吏採用試験にも合格したという実績の持ち主でもある(ただし、内定をとるのに失敗したらしい)。
星新一は、戦争が終わったあとも、いまになると悪夢のようなものだったと書籍『きまぐれ遊歩道』(1995年6月1日発行)の中で述べている。
悪夢のなかにいては、楽しい夢どころではない、と。
なにか面白い対象はないかと思っていた時に、新聞で空飛ぶ円盤の記事を目にし、興味を持ったらしい。
それで1957年に創設された日本のSF界の草分け的存在となる「日本空飛ぶ円盤研究会」に入会し、そこから更にそのメンバーで日本初のSF同人雑誌「宇宙塵」を作ることになる。
その同人誌に寄稿した作品「セキストラ」が江戸川乱歩の目にとまるところとなり、江戸川乱歩が編集長を務める雑誌「宝石」に掲載されたことが、星新一の作家としてのデビューになったのだった。
その後、続々と作品を作り、それが注目され、星新一はデビューしてわずか2年で、1960年下半期の第44回直木賞の候補になるという偉業を果たす。
30代半ばには、SF界では「巨匠・長老」として遇されていたらしい。
そうして1976年には、日本のSF界の発展に大きく貢献した「日本SF作家クラブ」の初代会長を務めることにもなったのだとか。
星新一は180cmという長身で、そのため同クラブでは、星新一より背の高い人間の入会は認めないという冗談会則が作られていたとのこと。
1,001作品のショートショートを書いたという功績もさることながら、星新一を知れば知るほど、異世界の人って感じがしてきました。
そうなってくると、冗談会則とやらも、笑いとして受け流せないというか、逆にいけ好かない。
みちょるびんは中学時代に星新一に出会って、読書嫌いには珍しく全制覇するくらいの勢いで本を読んで、自分にとってはとても身近な存在でいただけに、ずっと遠いヒトだったのかなぁって、なんだか急に淋しい気持ちになったのでした。
そこではたと、夏目漱石も東大出身だったことを思い出した。
2年間の英国留学も文部省による官費留学生だったわけだし、よくよく考えてみるとエリートなんだよなぁ。
今回、みちょるびんが敬愛する夏目漱石と星新一の二人ともが東大出だったという共通点に初めて気がつきました。
因みに、夏目漱石と森鴎外は、互いに敬愛の念が深く、また互いに文学のよき理解者で、著書を贈り合う仲だったんだってね。
鴎外の『青年』が漱石の『三四郎』に触発されて書かれた作品だというのも有名な話(『漱石ゴシップ』(長尾剛、1994年2月14日))。
星新一の祖母が森鴎外の妹で、星新一も実は森鴎外とつながりがあったっていうのも、なんだか不思議な縁。
なんてゆーか、夏目漱石にしろ星新一にしろ本来、軽々しくお呼び立てするには恐れ多い方々であるってことが浮き彫りになった次第ですが、そんなことをいちいち気にしていては何もできないのだぴょん。
ぴょんっ!
以上、みちょるびんでした!