こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の日記】
今日は、想定していたよりも、仕事が早く終わって、ラッキー。
16時半には解放されたので、俄然、やる気が出た。
それで、ガイドブックでも紹介されていた、日本でも屈指の’万年筆専門店’を目指すことにした。
そして、専門店では、結局、水牛製の万年筆をオーダー。
1本、いいのを持っていてもよかろう。
私の癖に合わせて、職人さんが作ってくれるのだ。
なかなか感心した。
手作りなので、かなり高額である。
だが、将来を見据えて、自分の万年筆を持っていてもいいだろうとも考えたのだ。
未来の成功を夢見て!
出来上がりは、1年後。
それでも、早いくらい。
楽しみだ!
【それから約1年後の日記】
今日は、ランチに行くついでに、ATMに寄って、例の注文していた万年筆の残金を、振り込むことにした。
注文してから、本当に、1年が経つ。
どんな出来上がりか、楽しみである。
【それから2か月後の日記】
本当は、1年以上前に注文していた万年筆が、2週間前にようやく届いてうれしかったこと、早く何かを書いてみたいという気持ちがはやったことを、日記に書き留めたかったのだ。
それなのに、(あれから2週間もの間、日記を書かずに溜めてしまっていたがために)そんな重要なことも忘れてしまっていた。
これまで日記は、ずっとシャープペンで書いてきたが、今後は、この新しい万年筆を使おうかなぁと思ったりもしたのだ。
しかし、日記が溜まってしまっており、まだ日記が、「現在」の「今日」までさかのぼれていないため、万年筆を使い出すタイミングを逸していたと言うのが実情。
早く試してみたくて、付属でついていた黒いカートリッジインクを早速つけてみたが、インクが染み出すまでの時間がもどかしかったこと!
最初に試しに書いた文字は何だったのだろう?
自分のフルネームだった。
妥当なラインだね。
万年筆が届いてからすぐに、万年筆の胴軸やキャップの素材である水牛の角の模様もチェックしたのだ。
1年前、専門店で、いくつかの素材サンプルを並べられ、どれにするか悩んで決めたものだった。
白い筋の柄に記憶があった。
ちょうどクリップの下に隠れているけどね。
これって、つまり、敢えて隠しているのだろうか?
この白い筋は、水牛の天然素材ならではの風合いだということで、決め手となった特徴だというに、隠すとは、どういうこと!?
まぁ、いい。
世界に一つしかない万年筆であることに、変わりはない。
ファーストネームも刻まれているのだ。
ライトに当てて見ると、白い筋がより鮮明に浮き出た。
美しい。
やっぱり、うれしいかも!
数字が小さく刻まれているが、完成年月日を意味しているようだ。
うきき。
大切にしよう。
これから、よろしくね!
【それから更に、3年後の日記】
ようやく日記を書いた。
自分で自分が、日記を書くことが好きなのか、嫌いなのかよくわからない。
書き出すと止まらないくせに、着手するまでが面倒で、なかなか取り組む気になれないのだ。
とりあえず、溜まっていた、今日までのノルマを達成できたのは、せめてもの救いである。
少しずつ、生活であるとか、改善できるところは改善し、いろいろといい方向に進めたいという気持ちが働いたので、今後、日記は、万年筆で書こうかと思い立った。
3年前に、万年筆専門店で、私のために手作りしてもらった水牛製の万年筆。
あれからほとんど使わず、そのまま放っていた。
ずっと、気になってはいたのだ。
せっかくの万年筆なのだから、これで、日記を書けばいいんじゃないかと。
他方で、長年愛用しているこのシャープペンも気に入っていたし、この黒鉛の、滑らかな柔らかい書き心地が好きだと思っていた。
それに、誤字脱字の修正も、可能だし。
だが、あの万年筆に出番を作るとしたら、やはり、日記の場でしかないのだ。
せっかく大枚をはたいて私のところに来てもらったのに、いつまでも日の目を見られないでいる万年筆も、実はかわいそうだとも思うのだ。
久しぶりに、万年筆を取り出して、書き出してみたのだが、やっぱり調子が悪かった。
インクはカートリッジに入っているのに、インクの出が悪いのだ。
この現象は今に始まったことではないが、万年筆も、機嫌を損ねているに違いない。
少しずつ時間をかけて、調子を出させるしかないのだろう。
長い間放置していた私が悪いのだから。
そのうち、私にとって、かけがえのないものになってくれるだろうか?
この壊れてしまったシャープペンも、修理に出せたらいいのだが。
ずっと愛用してきた。
書けないことはないのだが、でも、使いづらいのも確か。
そろそろ、新旧交代の時期ということか。
この万年筆を購入した時は、「お高い万年筆に似合うような、いい仕事がしたい!」と願ったわけだが、現実は、全然、見合ってないね。
以上、みちょるびんでした!