こんにちは、みちょるびんです♪
トロムソを出発する日。
15時のフライトのため、13時くらいまで時間がありました。
まずは10時頃にポラリア水族館(Plaria)に行き、赤ちゃんアザラシに癒され、オオカミウオとも初対面(?)を果たしました(「実況してみた☆(ノルウェー旅行♪ その14)」)。
その後、みちょるびんがトロムソ最後の観光場所として選んだのは、「北極圏博物館」(The Polar Museum)。
北極圏博物館の建物は、トロムソの旧税関跡である歴史的建造物なのだそうで、レトロな雰囲気がいい味を出していました。
北極圏博物館では、アザラシ、越冬、極地探検、スバールバル諸島の文化史などの展示を通して、ノルウェーとトロムソのルーツを持つ極地の歴史が紹介されており、アザラシの展示室では、アザラシの大きな革がいくつも展示されていました。
これまでみちょるびんはアザラシの革を見た記憶がなかったので、興味深かったです。
ポラリア水族館のアザラシ餌付けでアザラシを愛でたあとに、アザラシの革を見学する・・・というのも、ヘンな心持ちがしないでもないですが、これは、極寒の地で生きていく上で必要不可欠なもの。
防寒具の材料となるものなので、我々人間は感謝するしかないのだと思います・・・。
因みに、北極圏博物館のロゴはセイウチ。
見様によってはアーティスティックな感じでイケてる!
このロゴの入ったTシャツをお土産に購入しました♪
さて、ノルウェーの北に位置する北極圏内の街トロムソは、長きにわたり、冒険家、狩猟者、研究者にとって北極への玄関口としての役割を果たしてきたのだそうです。
北極圏博物館では、伝説的な遠征により、ノルウェーを極地国家として有名にしたノルウェーの極地探検家ロアルド・アムンセンの功績についても取り上げられていました。
実はみちょるびん、お恥ずかしいことですが、ロアルド・アムンセンについては無知でして・・・。
でもやたらと特集されてるな・・・と思い、家に戻って来てから彼が何者なのかを調べたのでした☆
極地探検家であったアムンセンは、トロムソをいくつかの遠征の出発点として利用していたのだそうで、トロムソとはゆかりがある人物ということになる。
また、アムンセンの元気な姿が最後に見られることになったのも、トロムソだったそうです・・・―――。
ロアルド・アムンセン(Roald Amundsen、1872年7月16日-1928年6月22日)は、人類で初めて南極点に到着した人物で、北極点と南極点の両方に到達した最初の人物でもあるそうです。
また、また北西航路(the Northwest Passage)を初めて通ったことでも知られています。
アムンセンは、父が医者であったことから、母の希望にそって医者になるための勉強をしていたそうなのですが、母の死後、学校を退学し探検家への道に進んだのだそうです。
アムンセンは1800年代に北西航路を見つけようとして失敗したジョン・フランクリンの失われた遠征に関する本を読んだことがあり、そのため、15歳の頃から北極海の伝説の北西航路の発見に関心が高かったよう。
北西航路とは、北極海を経由して太平洋と大西洋を結ぶ北極海航路のうち、北米大陸のカナダ沿岸から北極海諸島を通る航路のこと。
1,609kmもの広範囲にわたって氷の航路が迷路のように広がっているため、15世紀末以降、多くの航海家や探検家が横断に挑戦したものの失敗に終わっていたのだそうです。
それをついに1903年、アムンセンが走破に成功し、大西洋と太平洋をつないだということになる!
またアムンセンたちは、北極で2冬を過ごし、地元のネトシリク・イヌイットから、犬ぞりチームを使って物資を運ぶ方法や動物の皮の服を着用するなど、北極で生き抜くための技術を習得。
その知識と経験が、アムンセンを人類未踏の地であった南極点到達(1911年1月14日)という偉業に導いたということです。
1926年には飛行船による北極点横断飛行も成功させており、こういったアムンセンの探検の成果は、ノルウェーを極地探検の主導国として確固たる地位をもたらすことになったそうです。
1928年6月18日、墜落した飛行船の救助のために飛行艇レーサムに乗り込んだアムンセン―――。
トロムソの波止場にはたくさんの群衆が集まり、彼らを見送ったそう。
しかし、乗組員とレーサムはトロムソを出港後、跡形もなく姿を消してしまったということです・・・。
幾度となく危機を乗り越え、その度に偉業を成し遂げたアムンセンも、とうとう帰らぬ人となってしまった―――。
一度、刺激的な成功を経験してしまうと、もう普通の日常には戻れないのかも知れないね・・・!?
きっと、いい仲間に恵まれ、運も味方してくれていたのだろうけど、死と隣り合わせにあるような危険を犯してまで、探検に挑戦しようだなんて、勇気がいる・・・って言うより、クレイジー!
だけど、その難局をクリアーして見事に成功したときの喜びや幸せは、えも言われぬものなんだろうし、経験した人でないとわからないのだろうね・・・。
なお、展示品の中には我が国日本の天皇陛下から贈られたという漆の箱の展示もされていました。
ノルウェーと我が国の国交樹立は1905年のようなので、1911年の南極点到達達成の時に贈られたものなのかも知れないね!?
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!