こんにちは、みちょるびんです。
【プレゼント応募から10日程たった、ある日の日記】
仕事の帰り。
地下鉄の駅に着いたところで、バッグの中の携帯電話が鳴った。
いつになく、メール着信ではなく、電話の呼び出し音だった。
携帯を手に取って表示を見ると、見知らぬ番号。
出てみたが、地下にいるせいなのか、声が全く聞こえなかった。
相手は、何か話しているようでもあったが、不通だったので、結局、こちらから電話を切った。
電車に揺られながら、私は、いろいろ考えた。
あの電話の主は誰だったのか。
携帯電話に登録されていない人からの受信は、ほとんどありえないのだ。
それで、一つの仮説が浮かんだ。
例のラグジュアリー女性誌のプレゼント企画の、「当選」のお知らせではないか―――。
確か、雑誌に、「当選者には、今月中に電話する」という記載があった。
まさか、クロコダイル・バッグか?
それとも、トークショーか?
私は、電話に出なかったことで、当選が無効になりゃしないかと心配になり、家に着いてから、折り返し電話してみた。
心当たりのない番号に電話を返すなんて、普段は絶対にしないのだが。
誰も応答せず、終いに、留守電になった。
これがいたずら電話だったら困るので、メッセージを残すということはやめた。
こちらが折り返したという記録は残っただろうし、必要であれば、また明日、掛けてくるに違いない。
改めて、ラグジュアリー女性誌を確認したところ、「当選」のお知らせで電話をするのは、「クロコダイル・バッグ」と、「革ジャケット」の2つのプレゼント企画のみとなっていた。
招待者が複数いると考えられるという意味において、当選確率が高いと考えられるトークショーは、「招待状の発送をもって代えさせてもらう」とのこと。
クロコダイル・バッグか、ブランド革ジャケットが当たった?
ちょっと考えにくい。
そんな、当選確率が一番低いと思われる200万円ものバッグが当たるだろうか!?
全国から応募があっただろうし、考えにくいだろう。
何の電話かなぁ。
単に、間違い電話かなぁー。
「当選」の知らせだったらいいなー。
【その翌日の日記】
昨日、発信者不明の電話があり、私は若干、色めき立っていたわけだが、今日、その主が判明した。
職場の同僚だった。
知らないうちに、携帯電話のロックが解除されてしまい、何かがキーパッドに触れ、勝手に、いろんな人に電話をかけてしまっていたのだとか。
道理で、電話に出た時に、相手の話し声が聞こえなかったわけだ。
そう言えば、以前、駅のホームで電話を受けたことがあったのだった。
だから、地下だからと言って、話し声が全く聞こえない・・・というはずがないのだ。
あーあ、「クロコダイル・バッグ」じゃなかったか。
残念!
さっきなんか、「宅急便からお届け物がある・・・」というメールが来ていた。
そもそも宅急便にメールアドレスを知らせたことはないし、そういったことがメールで連絡があること自体がおかしい。
郵便受けに不在連絡票が入っているならまだしも。
きっと、悪意を持ったメールに違いない。
アクセスしたとたんに、高額な課金を請求されるというような。
危ない、危ない!
【あとがき】
結局、その後、プレゼント「当選」のお知らせ電話もなかったですし、「トークショーの招待状」も届きませんでした。
残念!
それにしても、自分の日記を読み返していて、久し振りに笑いました。
プレゼント応募に対して、どんだけ、真剣なんだ!?って、ことですよ。
本気で狙いに行ってますからね・・・。
しかし、こんなことで・・・と言ってはナンですが、こんな風に、一人で盛り上がれるって、ある意味、幸せだなぁって、思いました。
よくは知らないという有名作家さんのトークショーが当たっていたら、どんな興奮レポートになっていただろう!?
ちょっと、読んでみたかったかもですねー☆
結局、ラグジュアリー女性誌への熱もすぐに冷め、雑誌を買ったのも、この1回きりだったのでした!
以上、みちょるびんでした!