こんにちは、みちょるびんです。
勇気を持って声を上げていれば、その後の展開が変わっていたかもしれない。
そんな風にも思います。
【展覧会最終日の前日(日記)】
昼食の後は、好きな画家の展覧会へ行くことにした。
とうとう、明日が最終日なのだ。
チケットは、開催前から買っていた。
地下鉄から地上に出て、美術館の方向を見たとき、いやな予感がした。
人の波なのだ。
「展覧会に来た人ばかりではないかもしれない」と思いながら、近くまで行ってみたが、「120分待ち」という看板を持ったお兄さんが、大声で案内していた。
やめた。
とてもじゃないが、120分も待てない。
それに、今日は、暑いのだ。
明日、朝一で出かければ、早く入館できるのではないか。
そう思い、改めて、出直すことにした。
【展覧会の最終日(日記)】
昨夜も寝るのが遅くなり、また、朝がつらかった。
がんばって起きたものの、到着したのは、10時半で、既に長蛇の列。
それでも、昨日よりは、少しは‘マシ’の「90分待ち」ということだった。
今日が最終日なのだ。
1,200円を捨てるのはくやしいので、とりあえず、並んでみることにした。
甘かった。
列が続く、続く・・・。
全然、最後尾が見えないのだ。
ずーっと、坂の上にまで上っていくことになった。
坂の途中、もう、諦めようかと思った。
しかし、元来た道も、既に遠く、それはそれで、引き返すのもきついと思った。
だから、最後尾に並んだのだった。
並んでみると、思いのほか、1回の前進の幅は大きかった。
「この分じゃ、案外、予告よりも早く入館できるのかも」という期待が持てた。
そのまま並んで待つことにした。
私の前に並んでいたおばさん二人組のうち、一人がお手洗いに出かけると言って、出かけたきり、長い間戻らなかった。
もう一人の残されたおばさんは、随分心配していた。
私も終いには、「列はキープしておくので、迎えに行ってはいかが」と、つい、声をかけた。
そうしたら、その後すぐに、おばさんが戻ってきた。
おかげで、そのおばさん二人組と打ち解けることができた。
並んでから、45分が経っていた。
ここまで来たら、最後まで行くしかない。
人が、駅の方から、絶え間なくやって来ては、すれ違って行った。
これから並ぶ人たちは、何分待ちなのだろうか。
すると、この季節には、ちょっと厚めのチェックのシャツを着た男が、私とすれ違ったと思ったら、くるりと方向転換し、私の横に割り込んできた。
ダサいジーンズ。
日本人ではないと思った。
この男のせいで、一気に不愉快な気分になった。
ずーっと、残りの45分間、イライラした。
学生時代にクラブ活動のバスケットボールで鍛えた‘技’で、ヤツを自分より先に行かせないように、上手に‘ディフェンス’、阻止したのだが、いよいよ、美術館の入り口というところで、ヤツは、身をかわし、私の前に飛び出して来たのだった。
おばさんたちも、ヤツには気づいていたようだった。
私は、ヤツを阻止することに注意を払いすぎて、おばさんの靴を3回も踏んでしまったので、申し訳なかった。
せっかくの展覧会は、まぁまぁ。
5年前の時の方が感動した。
私の感性がにぶってしまったのだろうか。
今回は、図録は買わずに、絵葉書だけにとどめた。
疲れた。
確かに90分待ちだった。
それなのに、展覧会は、30分も観ていない。
ヒトが多すぎるというのもあるし、じっくり観ても仕方ないと思う作品もあったりして。
家でゆっくり休んでから、ダンス教室に行こうと思っていたが、ランチを作って食べると、足が棒のようになった。
結局今日は、ダンスを、休んだ。
以上、みちょるびんでした!