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出雲旅行!(28.ガイドツアーあれこれ)

投稿日:2025年7月16日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです♪

 前の週の金曜日に急遽、翌1週間の夏休みをとることになったみちょるびん。幸運にも空きが出ていた寝台特急「サンライズ出雲」の寝台Aのチケットをゲット、それを発端に出雲旅行を計画した。結局は「サンライズ出雲」は運休となり乗れなかったが、代わりに飛行機に切り換え旅行を決行。当初の予定ではJR出雲市駅からその日宿泊予定の「日御碕灯台」までは、直通バスで移動することを考えていたが、バスは途中の「出雲大社」までしか行かず、2時間の空きを埋めるためにタクシーを利用した。そうして出かけた日御碕では存分に観光を満喫、翌日は急遽船を出してもらえることになり、日御碕湾遊覧とレジャーフィッシング客のお迎えを体験。出雲市に戻ったあとは、「出雲大社」でお詣りをした。そして3日目は「石見銀山」に移動した。そこで急遽、ワンコインガイドツアーに参加することになった。

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 「龍源寺間歩コース」に引率してくれたワンコインツアーのガイドさんは、我々参加者が興味を示すと、もしかすると標準コースには含まれていなかったと思われるスポットにも足を伸ばして案内してくれた。

 これも参加者が3人のみという少人数による賜物かも知れなかった。
 参加者の中に幸い時間に制約があった者がおらず、また皆の関心レベルが同じくらいであったのも良かった。
 誰か一人でも面倒がる人がいると、寄り道は成立しなかっただろう。

 例えば「清水谷精錬所跡」とか。
 その場所はメインの通りから道に逸れて坂を少し登らねばならない場所にあった。

 ちょうど道の分岐で「清水谷精錬所跡」の話題になった時に、1人で観光している年配の男性が通りかかり、ガイドさんの話に足を止めた。
 一旦、「清水谷精錬所跡」に行こうとしたのだが、急な坂道であることがわかると、方向転換して先に行ってしまったのだった。
 しかし、我々3人は行ってみたいと関心を示し、ガイドさんは案内してくれた。

 「清水谷精錬所跡」は苔むして、ジャングルの中に突如現れた人工物といった様相で、まるでジブリ映画などに出てきそうな雰囲気があった。
 すごく印象に残ったし、みちょるびんは坂を上ってきて良かったと思った。
 あの諦めて去ってしまったおじさんのことを気の毒に思ったほどだった。

 「清水谷製錬所」は藤田組(現DOWAホールディングス)によって明治 28(1895)年から 29(1896)年までに操業された明治時代の最先端技術による精錬所。
 古写真に写っている操業当時の建物跡の基礎や多量のキューペル(骨灰皿)が見つかっており、科学調査の結果、キューペルは銀鉱石の品位分析を行った際に使用されたものであったことがわかったとのこと。
 またこの他にも明治期の鉱山技術を解明する上で貴重な資料が見つかったのだそうで、また製錬所周辺には、鉱夫住宅跡や変電所跡、選鉱場跡、トロッコ道なども残っているらしい。

 この「清水谷製錬所」は巨額を投じて建造されたそうだが、一方でわずか1年半という短期間で操業中止となってしまっている点が、多く関心を集めるわけだが、「石見銀山」などのHPを見ても多くは語られていないようである。
 ガイドさんによると、設計ミスがあったのではないかとされているというお話だった。
 地元の人だけに伝わっていることなのかも知れないね!?

 時々、足を止めて水分補給の休憩を挟みながら、いろんな説明を受けたが、ある休憩地点でガイドさんから飴をもらった。
 少なくてごめんなさいと言って渡された。もしかすると、みちょるびんのように予定外の参加者のせいで用意していた数が足りなくなったのかな!?とも思った。
 歩き疲れや汗による塩分補給が配慮されたラインナップでありがたかった。

 ガイドさんから得た豆知識の1つは、マスクが発明されたのは実はここ「石見銀山」だったということ。
 当時は、鉱山の労働は重労働であるとともに、気絶(けだえ)と呼ばれる鉱山労働者特有の呼吸器疾患が大きな問題となっていたらしい。
 鉱石を採掘するときに出る石の粉などを呼吸の際に吸い込んでしまうことが原因と考えられ、実際、若くして亡くなる鉱夫が多かった。

 そこで考案されたのがマスクで、興味深いのは布の内側に梅肉を塗っていたという点。
 目の荒い布地を詰めるという目的もあったらしいが、梅肉によって唾液が出るということも病気の予防に繋がっていたらしい。

 銀の採掘が活発だった頃から石見では梅の木が多く植栽されており、梅は大森の町の景観の特徴にもなっているとのこと。
 ツアーに参加していた若者が梅の木が多いという点に同調していたので、みちょるびんはどれが梅の木なのか区別がつかないと感心していたら、梅の実がたくさん地面に落ちていたことを教えてくれた。

 ツアーの出発時、みちょるびんはロッカーに急いでキャリーバッグを預けなきゃ!とテンパっていたわけだが(「出雲旅行!(25.救世主)」)、指摘を受けて改めてよく見ると、誰かに踏まれた実が地面に赤くシミを作っていたことにようやく気がついたのだった。
 気持ちに余裕がないといろんなことを見落とすからいけないね・・・!(- - ☆)
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

【清水谷精錬所跡】
【大昔の遺跡といった貫禄!】

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