こんにちは、みちょるびんです♪
前の週の金曜日に急遽、翌1週間の夏休みをとることになったみちょるびん。幸運にも空きが出ていた寝台特急「サンライズ出雲」の寝台Aのチケットをゲット、それを発端に出雲旅行を計画した。結局は「サンライズ出雲」は運休となり乗れなかったが、代わりに飛行機に切り換え旅行を決行。当初の予定ではJR出雲市駅からその日宿泊予定の「日御碕灯台」までは、直通バスで移動することを考えていたが、バスは途中の「出雲大社」までしか行かず、2時間の空きを埋めるためにタクシーを利用した。そうして出かけた日御碕では存分に観光を満喫、翌日は急遽船を出してもらえることになり、日御碕湾遊覧とレジャーフィッシング客のお迎えを体験。出雲市に戻ったあとは、「出雲大社」でお詣りをした。そして3日目は「石見銀山」に移動した。そこで急遽、ワンコインガイドツアーに参加することになった。
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ワンコインガイドツアーには、バス停から予約をしていた若い男性と(「出雲旅行!(24.石見銀山到着)」)、直前に参加した年配の男性、それからみちょるびんの3人が参加した。
ニコニコと優しい笑顔が印象的な初老のガイドさんは、元々この大森町のご出身なのだそうで、前を通ったレトロなかわいい大森小学校の卒業生とのことだった。
そのガイドさんによると、「石見銀山ガイドの会」の中で地元出身者であるのは実はその方だけなのだそうで、なんだか得したような気分になった。
あとでネットで調べてみたところ、このワンコインガイドツアーには「龍源寺間歩コース」と「大森町並みコース」の2種があったようで、みちょるびんが参加した「龍源寺間歩コース」は、「石見銀山ガイドの会」が拠点を構える「石見銀山公園」から出発し、「龍源寺間歩」の出口で解散するという内容だった。
基本の90分コースは、午前便として10:30発のものと、13:00発午後便の2回となっており、他方で事前に相談すれば、臨機応変に団体客のツアーアレンジも可能であり、また詰所にガイドさんが待機している時なら臨時便の増発もあり得るとのことだった。
通常は1日2回の実施であるということを考えると、午前の便にすんなり参加できたみちょるびんはラッキー!ということになる♪
なおガイドさんによると、あまり人数が多いと声も届きにくいため、引率は10人が限度なのだそうだ。
みちょるびんが飛び入り参加を決めなければ、その日の午前便の参加者は若者一人になるはずだったわけで、対象が一人であっても発動するとはなんともサービスがいい!
ガイドさんはゆっくりと歩きながら、要所要所で立ち止まっては説明をしてくれた。
歩き始めてすぐのところで、「龍源寺間歩」に向かうぎんざんカートとすれ違った。
見覚えのある乗客。
バスで一緒だった親子3人組だった・・・。
最終目的地となる「龍源寺間歩」までの道のりは、2.3kmの上り坂。
勾配は緩やかであるということは事前に聞いて知っていたが、歩いていて確かにあまり気にならなかったので助かった。
この「石見銀山」には、間歩が1,000カ所近く確認されているそうだ。
‘間歩’(まぶ)とは坑道のことで、いたるところで番号が付された間歩を見かけた。
多くの間歩が立ち入り禁止とされている中、安全に観光できるように整備されているのが「龍源寺間歩」なのだった。
ガイドさんによると、石見で銀や銅が採れるのは、地下水のおかげという説明だった。
銀鉱床がある仙ノ山は、約150万年前に火山活動によってできた山だそうだが、地下水がマグマに熱せられて熱水となり、岩石中に含まれる金銀銅を溶かしながら、地中の割れ目や断層に沿って上昇、それが地表近くのところで冷却されて、金銀銅を含む鉱床を形成したとのこと。
つまり「石見銀山」は熱水の活動によってできた「熱水鉱床」ということだった。
大森の町並みから「龍源寺間歩」まで続く石見銀山街道や遊歩道に沿うようにして銀山川が流れており、そのせいもあろうが、この連日の猛暑にも関わらず、銀山ゾーンで見た木々は青々と豊かに茂っていて、その元気な様子から、水が豊富なのだと感じた。
当時「石見銀山」では、さざえの殻に灯した灯りだけを頼りに作業していたのだそう。
作業時間は5時間で、交代しながら1日掘っても30cmしか進めなかったそうで、いかにその作業が重労働だったかということがわかる。
穴の中は寒いし、油煙や粉塵も吸うしで、若くして亡くなる人が多く、30歳まで生きられた鉱夫は尾頭付きの鯛と赤飯で「長寿」の祝いをしたほどだったと言う。
本当に気が遠くなりそうな根気のいる仕事であるが、給料や家族への補償も良かったので、たくさんの人が働いていたとのこと。
因みに、銀山地区と呼ばれるエリアは石見銀山街道を挟むようにして仙ノ山と要害山に囲まれているが、銀が産出されるのは面白いことに仙ノ山だけなのだそうだ。
1日に30cmしか掘れないというのに、ある間歩なんかは、なぜかわざわざ銀の出ない要害山の方から掘り始めたものもあり、だが実は地下を通って仙ノ山に続いているのだそう。
そういった話もガイドさんから聞かないことにはわからないことだった。
川のすぐそばを歩いていて、ふと川で銀が拾えるのではないかと思い、ガイドさんに訊いてみた。
子供の頃、川で遊んでいてキラリと光る石を拾ったことがあるとは話してくれたが、銀はそもそも酸素に触れると酸化して黒くなるものだし、銀ではなかったと言っていた。
どうやらその石の特徴から、拾ったのはパイライトではないかと考えられる。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!





