こんにちは、みちょるびんです♪
前の週の金曜日に急遽、翌1週間の夏休みをとることになったみちょるびん。幸運にも空きが出ていた寝台特急「サンライズ出雲」の寝台Aのチケットをゲット、それを発端に出雲旅行を計画した。結局は「サンライズ出雲」は運休となり乗れなかったが、代わりに飛行機に切り換え旅行を決行。当初の予定ではJR出雲市駅からその日宿泊予定の「日御碕灯台」までは、直通バスで移動することを考えていたが、バスは途中の「出雲大社」までしか行かないことが判明。2時間の空き時間ができてしまったため、タクシーを利用したのだった。そうして出かけた日御碕では存分に観光を満喫。ホテルでも楽しい夜のひと時を過ごした。
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何人かのホテルのスタッフに「今日のご予定は?」と訊かれた。
「船を出してもらえるようになりまして・・・」と言うと、皆一様に目を丸くした。
その様子を見るのがとても愉快だった。
10:50頃にチェックアウトのため、レセプションデスクに出かけた。
プリンターの不調などがあり、出発する頃には結局11:00を回っていた。
しかも親切なことにスタッフがホテルの前で写真を撮ってくれるというサービスもあり、更に出発が遅れた。
ラグジュアリーホテルの滞在はとても満足のいくものだった。
ただ1つ難癖をつけるとしたら、ミネラルウォーター(ペットボトル)の配給がなかったということ!
確かに部屋に配備された水は飲み放題ではあったが、観光に出発する客への最後の配慮として、ペットボトルの水があればより最高だったと思った。
みちょるびんは出雲へはもともと寝台列車で来ることを想定しており(「出雲旅行!(3.悪夢)」)、そのために水を多めに準備していたのが役に立った。
最も、ホテルでも水は購入できたんだろうけどね。
さて、「出雲遊覧」の船長に指定されていたのは宇竜港11:20だった。
「宇竜」だなんて、カッコいい名前!
Googleマップ上は間に合う計算だったが、みちょるびんとしては約束の時間よりも早くに到着していたいという希望があったため、内心焦りがあった。
日御碕の名所である「日御碕灯台」や「日御碕神社」「経島」は日御碕の西側に集中しているが、宇竜港はそれに対して東側にある。
前日の散策では東側は回らなかったので、その日が初めて歩くコースとなった。
Googleマップでは、少し歩けば海岸線に沿った道に出るはずだった。
ホテルを出てすぐ左手に下り坂を見つけた。
かろうじて舗装はされていたが、道の脇には木が生い茂っていいて、田舎道といった雰囲気があった。
下って行くほどに鬱蒼としてきそうな気配もあり、急勾配でもあることから、万が一この道ではなかった時が、途中で引き返すのが面倒そうだった。
足手まといのキャリーバッグもあり、時間もギリギリなので、ミスは許されなかった。
Googleマップを睨みながらソロソロと歩き、この方向で間違いないことに確信を深めてから先を急いだ。
そのうち予測とおりに海に出た。
海水浴場と見える場所があり、数人の男の人たちが鉄パイプを組んで作業をしていた。
海水浴の解禁を前に、海の家を組み立てているのかも知れなかった。
観光マップによると「おわし浜海水浴場」らしい。
あとでネットで調べたら、砂ではなく砂利の浜辺ではあるが、波や風の影響が少ないらしい。
規模は小さかったが、確かに波は穏やかで海も透明度が高くきれいだった。
ここなら安心して小さいお子さんでも海水浴を楽しめそうである。
おじさんに宇竜港を訊ねると、もう少し行った先ということだった。
Googleマップではあと5分と表示されていた。
11:15頃までにはなんとか着けそうだった。
途中で貝らしきものを採っている人たちを見た。
浅瀬の海は澄んでいて色はエメラルドグリーンを呈していた。
とてもきれいだったが、日傘を差してキャリーバッグを引いて歩いていると直射日光が差すように暑くて、正直なところみちょるびんには景色を楽しんでいる余裕はなかった。
小さい岬を曲がると、駐車場に出て、その奥に進むと視界が開けてまた海が現れた。
いくつかの船が停泊しており、これまで歩いて来た雰囲気とは異なっていた。
ここが宇竜港に違いなかった。
着いたら人がいて、すぐにどの船かわかるものと思い込んでいた。
しかし誰もおらず、港はひっそりと静まり返っていた。
到着を知らせるべく船長に電話をしたが、いつもはすぐに応答する船長が、この時は電話に出てくれなかった・・・。
一体、どうなってるんだ!?
これで船に乗れないとなると、また元来た道をキャリーバッグを引きずりながら戻らなきゃならなくなる!?
考えただけでもゾッとした。
ホテルから歩いたのはほんの15分程度ではあったが、なんだかずいぶん遠くまで来てしまったような感覚があった。
湾は結構広く、ぐるっと数百メートルくらい行った先に、大きめの船が浮かんでいるのが見えた。
まさか、あの船が遊覧船ではなかろうか!?
その場所から結構遠く、歩くと10~15分くらいはかかりそうだった。
あそこまでわざわざ歩いて行って、もし違ったら、また戻って来なければならないかも知れない・・・(- - ☆)。
このうだるような暑さに、少しでも体力を消耗したくないみちょるびんは、行ってみるべきか考えあぐねたのだった。
そもそも、なぜ船長は電話に出ないのか!?
みちょるびんが立ち尽くす場所から数メートル離れた島に、鳥居が見えた。
いつものみちょるびんなら関心を持つところだが、それどころではなかった。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!





