こんにちは、みちょるびんです♪
『日本映画専門チャンネルpresents 伊丹十三4K映画祭10作品10連続ロードショー』(「伊丹十三映画祭♪♪(前編)・(後編)・(続編)」)の最後の映画『マルタイの女』(1997年)を観ました。
後半戦の作品について結構結構、酷評してしまいましたが(「伊丹十三映画祭♪♪(後半戦)(上)」)、でもみちょるびんはすっかり伊丹十三監督ファンになってしまいました。
伊丹十三監督が高校時代を過ごした松山には『伊丹十三記念館』があるのだそう。
数年前にみちょるびんも松山を訪れたことがありましたが(「道後温泉旅行!」シリーズ)、また是非、松山に行きたいです。
先日たまたま、「ホイチョイ的映画生活〜この一本〜」というyoutubeチャンネルの「【伊丹十三】『お葬式』『マルサの女』『あげまん』など動画配信ゼロの伊丹映画を徹底解説【タンポポ】【ミンボーの女】【大病人】【静かな生活】【スーパーの女】【マルタイの女】」という動画を観ました。
このチャンネルでは、映画やドラマ、ラジオなどで数多くのヒット作を生み出したホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫氏をMCに迎え、映画監督や脚本家などのゲストとの対談や、馬場氏による作品解説を通して、映画やドラマをVODで楽しむ生活をご提案しているのだそうです。
この動画の中で、馬場氏が伊丹監督の著書『ヨーロッパ退屈日記』(1965年)と『女たちよ』(1968年)を紹介しており、みちょるびんは気になって早速、両方とも買っちゃいました!
『ヨーロッパ退屈日記』は、伊丹十三の文筆家としての処女作で、1961年に伊丹十三が俳優としてヨーロッパに長期滞在した時の見聞が、言葉を多用した独特の文体で書かれたものなんだとか。
今日、文学ジャンルとして「随筆」とはやや異なるニュアンスで用いられるようになった、戦後日本に初めて登場した本格的な「エッセイ」という位置づけのものらしい。
馬場氏によると、当時は、ヨーロッパのハイクラスな生活を紹介した本が全くなかったので、慶応、立教、学習院などの学生たちが夢中でこの本を読んだのだそうです。
元々は文藝春秋新社の依頼を受けて書かれた原稿であったが、同社のスタイルに合わないとして、サントリーの前身・壽屋のPR誌『洋酒天国』に応募するよう勧められたことが端を発する。
同原稿はめでたく『洋酒天国』で採用されることになり、編集の山口瞳氏によって『ヨーロッパ退屈日記』というタイトルがつけられ、世に送り出されることになったのだそう。
初版の裏表紙には、山口瞳氏が寄せた言葉があるそうです。
「映画についてスポーツカーについて服装、料理、音楽、絵画、語学について彼が語るとき、それがいかに本格的で個性的なものであり、いかに有効な発言であるかがよく分かる。見合わせ、偽物、月並みに彼は耐えられないのだ。私はこの本が中学生・高校生に読まれることを希望する。」
馬場氏によると、杉山恒太郎監督や河毛俊作監督もこの『ヨーロッパ退屈日記』を中学生時代に読んでいるとのことで、この本を読む者と読まざる者では、ものの考え方に違いが生じているという話でした。
そんな風に言われると、どんな内容なのか興味をそそられるじゃない!?
早速読み始めてはみたものの、文体がみちょるびんにはちょっと合わなくて、難航しています・・・(- - ☆)。
さくらももこさんのエッセイみたいに、なかなかすんなりと頭に入ってこず、時間がかかっているところです☆
さて、伊丹十三監督の最後の映画『マルタイの女』の映画を観終わった後、みちょるびんのすぐ前を歩いているカップルがいました。
女の人が「あー、終わったぁ!」と発している声が聞こえました。
彼女もきっと『日本映画専門チャンネルpresents 伊丹十三4K映画祭10作品10連続ロードショー』に足しげく通っていた伊丹十三監督ファンに違いない。
ホント、終わってしまったね・・・。
みちょるびんも、全作品を制覇すべく、時間をやりくりしながら映画館に通っていました。
でももう、そうする必要もなくなり、なんだかさびしい気持ちになっているところです。
(完)
以上、みちょるびんでした!