こんにちは、みちょるびんです。
昨日の記事「今日こそ『ライオンズゲート』考」で、人生のターニングポイントを示すタロットカードの大アルカナ「運命の輪」(ウェイト版)には、中央の「輪」を囲んで、四隅に四大元素を司るといわれる「人間」「ワシ」「牡牛」「獅子」が描かれているとご紹介しました。
実はもう1つ、タロットカードの最後のカードで、完成を意味する「世界」(ウェイト版)にも同様に、今度は「女性」を囲んでこの4つの生き物が描かれているんですけどね―――。
この4つのシンボル、どうやらキリスト教と関係しているようなのです。
キリスト教における正典には「旧約聖書」と「新約聖書」の2つがあるということは、多くの方がご存知だと思います。
「旧約聖書」には、天地創造や神から授けられた掟など、「神」が人類を救うために選んだ「イスラエル人」の「民の歴史」が書かれ、それに対し「新約聖書」には神の子イエス・キリストの生涯とその教えが書かれています。
「新約聖書」の中には、4つの「福音書」と呼ばれるものがあり、それぞれの作者は使徒マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネとなっています。
以下、百科事典マイペディアによる「福音書」の解説です。
イエス・キリストの言行(福音)をその死まで述べる新約聖書中の4文書,《マルコによる福音書》《マタイによる福音書》《ルカによる福音書》《ヨハネによる福音書》の総称。前3者をまとめて〈共観福音書〉とも。英語でEvangel,Gospel。マルコ,マタイ,ルカ,ヨハネを福音書記者(福音史家)と称し,その象徴として順に〈ライオン〉〈人(のような顔の生き物)〉〈牛〉〈鷲〉が配される。外典福音書も少なくない。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて
アンダーラインを引いたところ!
そう、「運命の輪」と「世界」のウェイト版タロットカードに描かれている4つのシンボルと同じことにお気づきいただけたと思います!!
そして更には、「ライオンズゲート」の考案者「ディーン・ルディヤ」(Dane Rudhyar、1895-1985)が、実は他にも示していた‘宇宙の扉が開く時期’に位置するという残り3つのゲート、その名前とも同じなんです。
5月6日頃 ブルズゲート (太陽:牡牛座15度)
8月8日頃 ライオンズゲート (太陽:獅子座15度)
11月7日頃 イーグルズゲート (太陽:蠍座15度)
2月4日頃 エンジェルズゲート (太陽:水瓶座15度)
これら4つの「ゲート」の命名には、この「福音書」の著者のシンボルが採用されたことがうかがい知れますね。
もともと、この4つの生き物は「ヨハネの黙示録」4章7節に登場するものなのだそうで、それがやがて、福音書のそれぞれの著者のシンボルとなったよう。
キリストの人生は、この4つの生き物になぞらえて描かれているという説があり、マタイはキリストを王(獅子)として、マルコは犠牲(牛)として、ルカは罪なき人(人)として、ヨハネは神の子(ワシ)として描いているということのようです。
なぜ、ワシかというと、ヨハネによる福音書は、空高くはばたくワシのように天の神のみもとから始まるからと考えられているようです。
因みに、ゲート全開日の時期が「●月●日‘頃’」とあいまいな表現になっている理由は、本来、その設定日が「それぞれの星座の真ん中である15度の角度に太陽が配される日」とされているから。
つまり、毎年その日にずれが生じるからということのようです(星座の数は12であり、1つの星座の持ち分は、30度(360度÷12=30度)となるので、その真ん中は15度となります)。
そういうことであれば、「ライオンズゲート」の場合も、「獅子座15度」が8月8日になる日もあれば、7日となる日もあるわけです。
だけど「ライオンズゲート」に限って言うと「8月8日」固定されている。
やはりこれは「数秘術」的発想が加味されているという証拠。
みちょるびんがにらんだとおりです!(「今年も『ライオンズゲート』考」)
いろいろ調べてみると、なかなか面白いものですね。
4つのシンボル「人間」「ワシ」「牡牛」「獅子」の由来は、著書『聖書のシンボル50』(M.クリスチャン、オリエンス宗教研究所)で詳しく学べそうです。
以上、みちょるびんでした!