こんにちは、みちょるびんです。
「驚く」という表現に、「目が飛び出る」「目を丸くする」「目を見開く」「目をむく」・・・などというのがありますが、「予期せぬ出来事」が突如目の前で起こると、ヒトは本当にまぶたを見開くようです。
「えっ!?」っと声にまで出さないとしても、たぶん心の中では言ってるし、そういう時っておそらく緊張で一瞬体がこわばるっていうのか、体に圧がかかっているというか・・・。
そうすると、全開したまぶたから、眼球が平常よりも少し飛び出すような格好となるのでしょう。
最近、みちょるびんは2回ほど、そういった‘驚き’を体験しました。
ところでみちょるびんは、海外に在住しています(「続、自称『カミングアウト』」)☆
みちょるびんが住んでいる土地では、ごみを分別して捨てるために、数種類に色分けされたごみ箱が街に設置されています。
一見、どこにでもあるような普通のごみ箱なのですが、実は、ごみ箱の底――地下には大きなポケットがあり、その中にごみをまとめて溜めることができるようになっています。
‘ごみ箱’に見えるその箱は、実はごみ箱そのものではなく、ごみを捨てるための投入口にあたります。
だから、ビンなんかをその箱に入れてみると、地下の方でパリンッとガラスが割れる音が遠くに聞こえます。
そこから、そのポケットには結構な深さがあるということがわかります。
たまに、大きなごみ収集車が箱の前に止まっているのを見かけることがあります。
どのくらいの頻度でやってきているかまでは不明なのですが、箱の下に溜まったたくさんのごみを回収している様子は珍しく、つい立ち止まって見てしまいます。
日本でごみ収集車に興奮している小さい男児のような感じです。
例えば生ごみなどの特定のものは、カードキーがなければごみ投入箱の蓋が開けられないようになっていて、みちょるびんも家の大家さんから預かったカードキーを持っています。
毎月、ごみ収集料として請求されることになりますが、1ヶ月分として最低料金が設定されており、その中でカードキーを使用できる回数も予め決められています。
その回数を超えて使用した場合は、その都度、その使用料が別途加算されて請求されるという仕組み。
だから、むやみやたらと捨てられない。
ある程度溜めてから捨てるという計画性が求められる。
しかし、溜めると言っても限度があります。
もちろん、生ごみなどには悪臭問題もつきまとうので、そういった観点からの限界もあるのですが、それとは別に、容量という制限もあります。
これがまたこのシステムのうまいところで、投入箱の蓋を開けれたからと言って、そのままどんどん闇の中にごみ袋を放り込むことができるわけではない。
投入口の数十センチ下のところには仕切りが設けられており、それが‘ツッカエ’の役割をして、一度にたくさんの量が捨てられないというわけ。
どうやら、蓋を閉めることでようやく、この仕切りが開くようになるらしく、テレビ番組などで見かけるドッキリの落とし穴さながら、ごみが真っ逆さまに落ちていくという流れ。
だから、お次の方のために、親切に‘蓋を開けっぱなし’というわけにもいかないのです。
みちょるびんはこれまでにも何ヵ国か外国で生活した経験がありますが、ロックを解除しないと利用できないごみ箱が街中にあるというのは初めてです。
たまに、住民のものではないのか、あるいは、追加料金を嫌った者によるものなのか、ごみ投入箱の脇にそのままごみ袋が放置されているというような場面も散見されます。
さて先日、みちょるびんは溜まっていた生ごみを捨てました。
いつものように家の近所のごみ投入箱に向かっていたら、箱の蓋が全開しているのが遠くに見えました。
これは新手のパターン。
それは誰かが、そのまま蓋を閉めずに放置しているということを意味しました。
その近くに人がいる様子はなく、つまり、作業の途中という風には見えませんでした。
箱の中には、ごみが入っていることが予想されるし、そこにみちょるびん分のスペースが残されているかは不明。
仮にそれがあったとして、ごみ袋を入れたあと、今度はみちょるびんがその蓋を閉めてしまってもいいものか、迷います。
かと言って、みちょるびんがそのまま放置して立ち去る・・・というのも気が引ける。
その近辺は、結構人目の多い場所であり、‘あの東洋人の仕業’と誤解を受けるようなことになっても面倒です。
それに、誰かが置いていったであろうごみを目にするのもいやだし、なんだか気持ち悪い。
結局、そのごみ投入箱の利用は避け、更に数十メートル先に設置されている場所を目指すことにしました。
で、普段はあまり使わない別のごみ投入箱まで遠出し、カードキーをかざしたわけです。
毎回、ちゃんと蓋が開いてくれるのかドキドキするので、パカッと勢いよく全開してくれた時は、安堵しました。
が、その蓋の底に、あふれんばかりのごみ袋を見ました―――。
はい、ここが今回の記事のハイライト、みちょるびんの目が飛び出した瞬間です!
やっぱり、ないはずのものがあると、びっくりしますよ。
地下はかなり深いはずなのに、すぐそこまでごみが迫ってきているのです!
わざわざ遠征してきて、カードキーの機能を心配→安心した次の瞬間だったので尚のこと。
この場所なら大丈夫だろうという油断もありました・・・。
ここでカードキー1回分の権利を消費してしまったわけだし、改めて別の場所を求めて放浪の旅に出かける気力もなかったし、手にぶら下げているものを押し込めて蓋をしました。
ちゃんと閉まったから、大丈夫!
本来、短く済む話ではありますが、当地のごみ捨て事情がわからないと、この驚きはなかなか伝わらない・・・。
ってわけで、以上が、自分でも‘目をむいた’ことを自覚した、みちょるびんの「予期せぬ出来事。PartⅠ」でした。
以上、みちょるびんでした!