ハプニング

予定外の訪問者。PartⅡ

投稿日:2023年6月5日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 日曜日の夜。
 時刻は20時半になろうとしていた・・・と思う―――。

 みちょるびんは夕飯を食べ終え、いつものようにyoutube動画を観ながらゆっくりしていました。
 そんな時、あの音を聞きました。
 あれは、家のブザー音ではなかったか・・・?

 普段、誰も訪問客がないみちょるびんは、自宅のブザー音を聞く機会がほとんどありません。
 ブザー音が鳴る時は、大抵パソコンに向かって何かに集中している時。
 そして、毎回が唐突。
 当然、心の準備もできていないし、その音は数秒で止んでしまうため、覚えようにも覚えられない。
 「あれ、ナンか鳴った?」と、家の中にいるみちょるびんの意識を一瞬そちらに向けれるという点では成功していますが、それがどんな音だったのか、いつも記憶があいまいで、みちょるびんはその音を頭の中で再現できない。

 そんな調子なので、その時に耳に入ったその音が、果たして家のブザーであるのか、毎回、確信が持てないというわけ。
 それに、うちのブザーであってほしくないという強い願望もある―――。

 聞きなれない音を聞いて、一旦、youtube動画の音量を下げてみましたが、家の中は静寂に包まれている。
 きっと気のせいだろうと思い、再度、動画の続きを観ようとしたところ、次にノックの音がしました。
 明らかに、うちの家のドアをたたく音。

 ドアのすぐ外に、誰かいる!?
 緊張が走りました。

 こんな時間に、一体、何の用なのだろう・・・?

 一瞬、大家さんかも?とも思いました。
 先週、家の契約更新の件で、大家さんにコンタクトを取ったばかりでした。
 しかし、これまで、大家さんがわざわざうちにまで乗り込んで来たということはない。
 しかも、日曜日の20時半。
 こんな時間に、ヒトんちを訪問するハズはなかろう。

 そうなると、一体、誰なのか?
 何か、緊急性のある用件ということなのか??
 このアパートが、何かマズイ事態にでもなっており、その知らせなのか???

 だが、それにしては、外の様子は静か・・・。

 日曜日の夜であり、こちらはくつろいだ格好をしている。
 さすがに人前には、すすんで出たくない。

 みちょるびんは一旦、ドアの近くまで、忍び足で行ってみたものの、居留守を決め込むことにしました。
 一瞬、ドアのぞき穴のカバーを開けて、外を覗いてみたい衝動にかられましたが、それをした途端に、室内の光が外に漏れ、中に人がいることがバレてしまう・・・。
 そう思い、また、息を殺して、パソコンを置いている部屋に戻りました。

 しかし、そこでふと、不安になりました。
 窓シャッターは下ろしているものの、きちんと閉め切れていないような場合は、わずかな隙間から部屋の光が漏れることもある・・・。
 もしかするとこの訪問者は、外から、その光――居住者が在宅している証――を確認した上で、来訪してきたのではなかろうか・・・?
 つまり、‘居留守’は通用しない!?

 また、ブザーの音。
 続いて、ノック―――。

 明らかに、みちょるびんの応対を待っているといった感じ。
 これまでの相手は、2回目のブザーを鳴らすということはなかった・・・、たぶん??

 しつこいし、仕方がないので、ドアを開けてみることにしました。
 しかし、相手が誰だかわからないし、部屋の中の(ちらかっている)様子が丸見えになるのもイヤだったので、室内の電気を消してから、数センチだけドアを開けました。

 そこには一人の年配の男性が立っていました。
 知らない人。
 たまにマンションの住人と階段やエレベーターホールで一緒になることがありますが、見たことがない顔です。
 鮮やかな青と白のニットを着ていたように記憶します。
 手には何かビニール袋を持っていたようでした。

 一瞬、みちょるびんに話しかけたような素振りをしたあと、続いて目をつぶって、何やらごにょごにょと呪文のようなものを唱え出しました。
 まるで、お祈りをしているような雰囲気でした。

 牧師さんか何かの聖職者なのか!?
 それにしては、妙にカジュアルな格好。
 ドラマの中の牧師さんって、詰め襟の黒い服ってイメージない?

 趣旨がよくわからないし、金品を要求されても困るので「ごめんなさい、言葉がわからないの」と言って、すぐにドアを閉じました。
 みちょるびんも、ちょっと気が動転してしまい「I don’t understand English.」(英語がわかりません)と、英語で言ってしまっていました・・・。

 まあ、いい。
 もう、いい。
 だって、もう、会わないし、きっと、こちらの意図したことは伝わったに違いない。
 それに、その後、ブザーが鳴ることはありませんでした。
 先方もきっと、よくわからないアジア人が出てきたから、「通じない」って諦めたのでしょう。

 それにしても、あれは一体、何だったのか!?
 お祈りしていたようにも見えたけど・・・。

 昔、まだ、みちょるびんが幼かったころ、笠を被ったお坊さんが、チーンと鈴を鳴らしながら、一軒一軒、家を回って、軒先でお経を唱えている・・・という姿を見た記憶がある。
 「托鉢」っていうのだそうですが、西洋の宗教――キリスト教?でも、そういうことをするのだろうか?
 あるいは、新手の宗教?

 まさか、あのおじいさんは霊能力者か何かで、「あなたには悪いものが憑いてます!」とか言って、お祓いをしようとしてくれていたってことはないよねぇ?
 ほら、みちょるびん、数日前に転んだばっかりじゃん!?(「転倒!」)
 あの転倒は、実は、悪霊の仕業だったとか?
 祓わないと、更なる不幸を招く・・・とか!?

 ま・さ・か・ね・・・??

 いつだったか、親子がお菓子をねだりに来たこともあった―――(「予定外の訪問者。」)。

 アパートの玄関の鍵を持っている者でないと、このアパートには侵入できない仕組みになっているので、あの親子も、今回のおじいさんもみんな、実はこのアパートの住民なのか?

 だとしたら、自由過ぎる!

                             以上、みちょるびんでした!

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