こんにちは、みちょるびんです♪
仕事の帰り、面倒なので、家の近所で夜ご飯を食べて帰ることにしました。
食べて帰ると言っても、そう選択肢がたくさんあるわけではない。
駅の周辺にあるお店の中でも、みちょるびんがこれまでに利用したことがあるお店はほんのわずかでした。
その日の気分はパスタ。
だが、パスタはもっと難しい。思いつくのは駅に近いチェーンの喫茶店。
その喫茶店のパスタは好きでたまに食べますが、芸がないよなぁ・・・なんて思っていた時に、そういえば以前、イタリアンレストランを近くで見かけたことがあったのを思い出しました。
そのお店は、みちょるびんの家とは反対の方向に位置していたため、長い間、その存在を知らずにいたのですが、ある日、その方面に用事があり、偶然見つけたのでした。
その時は営業時間外だったため、お店のお前を通り過ぎただけでした。
だから果たして本当にその店が営業しているのかは自信がなかったのですが、せっかくなので行ってみることにしました。
確か、あのあたりだったはずと思いながら、数メートル先に光っているランプを目指していると、前を歩いている二人組の男性がその店に入って行く姿が見えました。
彼らもみちょるびんと同じ電車を利用していた乗客に違いない。
一足先を越されてしまった感じ。
でもまぁきっと、思いつきのみちょるびんとは異なり、彼らは最初からその店に立ち寄るつもりだったんだろうと思いました。
おそらく常連客・・・。
お店の扉を開けてみると、入口のところに人がたくさんたむろっていました。
混んでいるのかと思い、憂鬱になりました。
だけど先に入店した男性2人組はすぐに席に案内され、並んでいるのかと思った人たちは、食事が済んだ後のようでした。
レジのすぐ脇の椅子のところにいたのは、小学校低学年くらいの男の子と、幼稚園児くらいの女の子、そしてそのお父さんと思われる男性の3人。
椅子の上に置かれた箱の中に入っているおもちゃを子供たちが選んでいるところでした。
どうやらこのレストランでは子供にはおもちゃを配るというサービスをしているらしい。
妹は既におもちゃを手に持っていて、お兄ちゃんの方は迷っている様子。
妹が別のおもちゃを手に取って「これ、なぁに?」とお父さんに訊いていました。
キラキラしたビーズでできたブレスレットのようでした。
みちょるびんもそのブレスレットに興味がわいたし、一緒にその会話に参加したいくらいでしたが、お父さんはみちょるびんに見られているということがプレッシャーに感じられたよう。
だんだんと、男の子を急かす声がヒートアップしていき、終いには「10数えるうちに決めろ」と言って、カウントダウンを始めました。
それでもやっぱり男の子が決められないでいると、お父さんは妹の持っているブレスレットを指しながら「じゃぁ、これでいいんだな」と言って、おもちゃの箱を取り上げる素振りをしました。
そこでようやく男の子はおもちゃを1つ手に取りました。
妹、ブレスレット、ゲットならず―――。
みちょるびんとしては全然迷惑ではなかったし、ゆっくりその様子を見物したかったんだけど、お父さんがなぁ、テンパッちゃったからなぁ。
残念!
お父さんは慣れた手つきで、レジの裏側に回って、レジの足元の方に箱を戻して、子供たちを連れて帰っていきました。
通常、レジの奥には立ち入らないものだし、お父さんがレジの中に入って行ったのを見てびっくりしましたが、予めお店の人にそうするよう頼まれていたのかも知れませんし、お父さんはお店の関係者だった可能性もある!?
みちょるびんは一人椅子に腰かけ、お店の人の案内を待ちました。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!