旅行

ベルギー旅行の思い出。(2.ブリュッセル空港到着)

投稿日:2021年5月8日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

【旅行出発、当日の日記(後半)】

 乗り継ぎ地のアムステルダムでは、小さい飛行機に乗り、たったの25分のフライトで目的地、ブリュッセルに到着した。

 オランダで入国審査を受けていたので、荷物を回収したら、そのままノーチェックで到着ロビーに出られた。
 出口が他にもないか心配したが、多くの待ち人がその出口を取り囲んでいる光景を見て、そこに違いないと確信した。

 出口を出てすぐに、人だかりをぐるりと見渡すが、友達の鈴子と露子の姿は見えない。
 私たちは、もう一度、今度はゆっくりと、アピールするようにして、ギャラリーの前を横切ってみたが、それらしい日本人は見当たらなかった。

 仕方ない。
 出口から離れ、次に、人垣の外から、ぐるりと鈴子たちを探してみた。
 だが、やっぱり二人はいなかった。

 友子も荷物が大きく、荷物を持ったまま、ウロウロさせるのは気の毒だった。
 「私が探しに行こうか」と友子が申し出てくれたが、友子には、私の荷物を見ていてもらい、私が一人、鈴子たちを探しに行くことにした。

 だが、見つけられず、敢えなく友子の元に戻った。

 正直なところ、お手上げ状態だった。
 鈴子が事前に送ってくれ、でも私が職場に忘れてきてしまった日程表に、鈴子の連絡先、あるいは、この空港における待ち合わせ場所が指定、明記されてあったのではないかと思い、不安になった。
 友子の顔からも笑顔が消えていた。

 私は、インフォメーションデスクで、鈴子を呼び出してもらうことを思いついた。

 ようやくデスクを見つけ、係の女の人に頼んだところ、初めは、迷子ではないと、そういうサービスはやっていないと断られた。
 私は必死に、「自分たちが、その迷子なのだ」と訴えた。
 哀れに思ってくれたようで、一応、取り次いではくれたが、男の人が、「Passenger Suzuko, come to meet at meeting point.(乗客の鈴子さん、待ち合わせ場所に来てください)」と、早口で1度アナウンスしたのみだった。

 こんなの、おしゃべりしていたら気づかないではないか。
 そう思いながら、とりあえずまた友子の元に戻り、訊いてみた。
 今の放送が聞こえたかどうか。
 案の定、わからなかったらしい。

 途方に暮れるとはこのことか。
 もう、待つしかないだろう。

 一体、この出口に群がる人垣は、いつになったらハケるのか。
 このようなごちゃごちゃした中で、果たして、我々は巡り会うことができるのか・・・。
 さすがに、不安になった。

 鈴子と一緒に、私たちをこの空港まで迎えに来てくれる予定の露子は、ロシア旅行の時にお世話になった友達である。
 露子は、私たちがベルギーに住む鈴子を訪ねるというので、週末の休みを利用して、わざわざ会いに来てくれることになっていた。

 しかし、あるいはもう、今回は、露子には会えないかもしれない。

 この土日は、私たちは、どこか近場のホテルに泊まって過ごし、週明けの月曜日に、鈴子の会社に電話して、鈴子の連絡先を訊いてみた方がいいのかも―――。

 私はもう一度、友子の元を離れ、ぐるりと人垣をチェックしてみようと思った。
 これでだめなら、いよいよ、本気で、今夜泊まる所を検討しなければならないかも知れない―――。

 そんなことを考えながら、私は歩いていた。

 と、ちょうどその時、エスカレーターを上ってくる、露子と鈴子の姿が視界に入った。
 会えたのだった!
 それも、微妙なタイミングで!!

 鈴子たちは、我々の日本からのフライトが遅れたなどとは、考えも及ばなかったそうだ。
 第一、鈴子は、我々のフライトを、別の航空会社と勘違いしていたのだ。
 だから、遅延したことを確認できなかったわけである・・・。
 また彼女たちは、空港に照会しても、個人情報の観点から、我々が、予定のフライトに搭乗していたのかどうかを確認することもできず、さっぱり状況がわからなかったらしい。

 私たちも、まさか、我々のフライトの遅延が鈴子たちに把握されていないとは想像しなかったし、鈴子たちが出口にいなかった時点で、私たちの方が、待ち合わせ場所を間違ったのではないかと不安に思ったりしていたのだった。

 鈴子たちは、一度は空港に来たものの、また、家に帰ったりしていたとのこと。
 そして、次の便(我々が実際に乗って来た便)に我々が乗っていることを期待して、改めて、空港に戻って来たとのことである。

 しかし、我々の到着の方が早かったわけである。
 ここでも危うく、すれ違いそうになるところだった!
 何とか会えて良かった。

 鈴子たちがエスカレーターから上ってきたのと、私がその場を歩いていたのは、奇跡的なタイミングではなかったか。
 神様に感謝。
 本当に、一時は、どうなることかと思った。

 時刻は既に、20時半を回っていた。

 夜も遅くなっていたので、レストランに直行し、ベルギー料理を食した。
 食事の後、もう23時半という遅い時間なのに、人がまだたくさんいて、驚いた。

 7月であるのに、夜は、結構冷え込んだ。

 今日は、とても疲れた。

 明日も早起きしなければならない。
 鈴子んちに到着し、私たちは、早々に床に就いた。

                            以上、みちょるびんでした!

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