こんにちは、みちょるびんです♪
みちょるびんが自分のアクセサリーコレクションに加えたい!と思っていた「千本透かし金細工」が施された昭和レトロの指輪―――。
亡父・パピーが母・マミーに贈るために購入し、でも所在がわからなくなっていた合成オレンジ・サファイアの指輪が、半世紀以上の時を超え、みちょるびんの元にやってきました♪
パピーの誕生日に発見されたというその指輪との再会は、パピーにとってドラマティックで、運命的なものを感じさせたに違いない。
みちょるびん姉妹に図入りの熱い手紙をよこさせたほど、大いにパピーを喜ばせました(「ヒシヒシ。(66)」)。
みちょるびんにとっても、そんな面白い背景を持つ特別な指輪です。
みちょるびんの「昭和レトロ指輪」欲は一気に満たされ、その後は特にネットで探すというようなこともしなくなりました。
手紙の中のパピーは天然ルビーだと信じていたようですが、燃える夕焼けのようなオレンジ色はルビーの色ではない。
ルビーは、ダイアモンドに次いで、硬度(摩擦や引っかきに対する強度)の高い「コランダム」という鉱物で、そのうち赤い色の石だけがルビーと呼ばれます(「新☆誕生石!(19:7月の誕生石)」)。
その他のコランダムは「サファイア」と呼ばれ、でも「サファイア」と呼ぶ時には、一般的には青色の石のことを指す。
赤色と青色以外の他の色は「ファンシー・サファイア」として区別されます(「新☆誕生石!(23:9月の誕生石)」)。
ルビーの赤の色相は「オレンジィレッドからパープリッシュレッド」と言われているので、確かにオレンジ系も含まれてはいます。
でもその理由は、最高級カラーとも称される「ビジョン・ブラッド」(鳩の血)の存在のせいではなかろうか!?
最高品質のルビーは、蛍光を伴うミャンマー産のような鮮やかな赤色とされているのです。
一般的に「ルビー」に食い込んでくるのは、パープリッシュレッド系の「ピンク・サファイア」だと思います。
「ルビー」と呼ぶには彩度の足りないその「ピンク・サファイア」を、「ルビー」として扱う方が売る側にとっては利益につながる。
世の中には、「ルビー」と称して売られている「ピンク・サファイア」がなんと多いこと!
いずれにせよ、パピーから受け継いだ指輪の色では、「ルビー」とは呼べないとみちょるびんは思っている。
オレンジ・サファイアと呼ぶのがふさわしい。
合成の、ね。
ここ、大事なポイントです!
「合成石」か「天然石」かの違いは、明確にする必要がある。
これは、宝石鑑別を行う上で外せない大変重要な情報であり、例えば、宝石鑑別の試験でこの判断を間違ってしまうと不合格となります☆
だからちゃんと「合成」をつけることを忘れてはいけない。
何故なら「天然」と「合成」との間には「希少価値」という点において大きな違いがあるから。
例えばルビーは、サファイアに比べて産出が少なく、その結晶の大きさも小さい。
1カラットを超える宝石品質はほとんどないと言われている中、ここを見誤ると、大損害が生じてしまう。
宝石鑑別士にとっては命取りともなる事態です。
さて、パピーから受け継いだ合成オレンジ・サファイアの指輪―――。
この色の天然石は、何があるかなぁと考えてみたのですが、オレンジ・サファイアの他に、みちょるびんは、最高級のシェリート・パーズ、アンデシン、タンジェリンガーネットなどを思い浮かべてみました。
シェリート・パーズは一度、過去に、最高品質のものを見たことがありました。
本当に美しく、みちょるびんがグッとくるインペリアルトパーズを見たのは、後にも先にもあの時だけだった(「チャンスの女神。」)。
でも、この色が均一の合成オレンジ・サファイアをインペリアルトパーズに例えるのは少し無理があるかもね。
ニュアンスのあるシェリーカラーだったし、煌めきももっと魅惑的だった・・・。
実はタンジェリンガーネットについては、みちょるびんは、実物は見たことがないので、例えるならきっと、アンデシンが一番近いように感じているところです。
以上、みちょるびんでした!