こんにちは、みちょるびんです。
昨日の記事「ヒシヒシ。(17)」では、みちょるびんがラトビアのアンティーク店で購入した再生琥珀(アンバー)のネックレスについて触れました。
アイキャッチ画像用に、何かいい写真がないか、みちょるびんが過去に琥珀博物館で撮っていたものを探したのですが、意外にイメージに合うものが見つからず・・・。
また、室内での撮影だったので、どうも写真のピントが合っていない・・・。
と、いうことで、もう少しだけ、ネックレスについて書きたいと思います。
現在、琥珀専門店で売られているアンバーのネックレスは、玉が連なった連タイプかペンダントばかり・・・と書きましたが、(ペンダントはさておき)考えてみると、連タイプであるのは、それだけ今は、昔に比べると、アンバーの産出量が安定して豊かなんだと思います。
昔、バルト海沿岸においては、アンバーは海で採れるものと考えられていました。
海岸に漂着したものを珍重したところから始まり、そのうち、アンバーが海底に眠っているということに気づき、海底をあさって採取するようになった―――。
このある種、偶発的な発見に頼る採取の方法では、供給は安定しないし、アンバーは当然、希少なものとして高価になってくる。
アンバーが金や奴隷と交換されていた時代もあったらしいし、北欧では、アンバーを所有できるのは王族のみと限定されていた時代もあったとのこと。
アンバーを連にしてネックレスにするなんていう贅沢は、簡単にはできないことだったのでしょう。
そう考えると、アンバーをネックレスにするためには、シルバー等と組み合わせてボリュームを出すという工夫も、必要なことだったのかも知れません。
バルトのアンバーが陸でも採れるとわかったのは18世紀の後半頃のようで、地中に眠るアンバーの採掘が始まったのは1860年頃とのこと。
みちょるびんも訪問したことのあるカリニングラードの地下には、5,000万年前から3,500万年前にかけて形成された地層の中に「ブルー・アース」と呼ばれる酸欠状態の粘土層が厚く分布しており、アンバーはその「ブルー・アース」から産出されます。
海が荒れると海底の地層が削られて、その地層の中からアンバーが洗い出され、それが海岸に打ち上げられる・・・というのが海岸で発見されるシー・アンバーのからくりです。
4,500万年以上という、気が遠くなるほどの長い年月をかけて形成されたアンバーが、これまた海の波にもまれながら人の住むまちの海岸に漂着し、そしてそれが人に発見されるに至るまでも、結構な時間を経ていることでしょう。
今、自分の手のひらの上にあるアンバーが、どんな旅をしてここにたどり着いたのかと想像すると、ロマンがありますね!
みちょるびんは、琥珀博物館に展示されていたアンティークのネックレスの方がかわいかった!と、昔のスタイルを羨みましたが、アンバーが連のネックレスで手に入れられるという状況に、感謝しないといけない!
さて、みちょるびんが、アンティーク店で購入した再生琥珀ネックレス―――。
それにしても、再生琥珀であるのに玉の数がふんだんに使われていないっていうことは、どういう趣旨なんだろう?
模倣を目的に作られているが故に、昔のスタイルを忠実に再現しようとしたものなのか、あるいは作られた当時も、再生琥珀でさえも、それなりのお値段がしていたからなのか・・・??
このネックレスがいつ頃作られたのものか、購入したアンティーク店の店主から聞いていたと思いますが、それを記録したデータが消失してしまったので、今となっては不明(「『塔』祭り。」)。
再生琥珀がいつ頃登場したのかということもヒントになるかと思い、ネットで検索してみましたが、容易にはヒットしませんでした。
ネットでこの情報を探すのは、時間を要しそうです・・・。
さて、みちょるびんのビンテージ・ネックレスは、シルバーではなく、よくわからない合金でできています。
つなげると幅4cmくらいになる‘再生琥珀3個がチェーンで繋がれた連’と‘1mm×3cmの薄いプレート’が交互に連なったデザイン。
ネックレスの底部は緩やかなカーブを描くために、その部分だけに琥珀が5個あしらわれており、また首元の金具のところは琥珀が1個ずつ付いていて、全体で70cmくらいの長さです。
再生琥珀の形は真円ではなく、小豆のようにつぶれた楕円で、形と大きさが不ぞろい。
おおよそ高さ0.8cm、幅1〜1.5cmといったところ。細長いプレートの縦のラインに対して、小豆が横についているような格好なので、でこぼこと不均等な感じになって、でもそれが素朴で愛らしい雰囲気を醸し出している。
琥珀と細長いプレートをつなぐチェーンの輪っかは5mm幅と大きいので主張があるが、一方で抜け感もあるので、ネックレス全体を見た時には、華奢な印象になります。
このネックレス1つで十分にかわいいのですが、みちょるびんには、ちょっと華奢すぎる。
これにもう1つ、ペンダントを重ねづけすることで、みちょるびんのこのネックレスのコーディネートは完成することになります!
(つづく)
以上、みちょるびんでした!
【参考文献】
「琥珀」(2015年、飯田孝一著)