こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の日記】
今日は、故郷にあるアンティークショップに行った。
実は、先日も来たばかりだったので、お店のおじさんに顔を覚えられていた。
ショーケースの中の赤い石がきれいだったので、訊くと、「アンバー(琥珀)」と言うので驚いた。
こんなに透明度が高い、赤いアンバーがあるとは知らなかった。
感心していると、その赤い石のビーズが一連に繋がっているネックレスを、おじさんが出して見せてくれた。
とてもステキだった。
今日私は、お気に入りのバタースコッチカラー(山吹色)のベークライトのヴィンテージ・ネックレスと、アンバーのブレスレットを身につけていた。
ベークライトのネックレスは、アメリカのアンティークショップで購入したものだった。
ベークライトは、プラスチックの走りのようなもので、合成樹脂。
アメリカでは、ブローチやネックレスなど、ベークライトのコレクターも多いと聞いたことがある。
私は、そんなことは知らなかったが、アンバーを連想させるこのバタースコッチカラーのベークライトに一目ぼれしたのだった。
私は、差し出された赤いアンバーのネックレスを試着させてもらうことにした。
自分のベークライトのネックレスを外し、おじさんに、それがベークライトなのだと伝えると、おじさんはすぐにそれと認識したようだった。
私は、そして、赤いアンバーのネックレスをつけてみた。
とても素敵だった。
ビーズにカットが施してあるので、光が反射してキラキラと光り、華やかだった。
そのネックレスの背景となっている、私が着ていたニットは紺色で、透明なアンバーから透けて、赤色を暗く見せていた。
紺色のニットは、必ずしも、その赤いアンバーの魅力を存分に引き出してはいなかったが、それでも、十分に、ネックレスは美しかった。
さすがに、いいお値段。
それでもおじさん曰く、東京あたりでは2倍の値はするだろうということだった。
おじさんが、ほぼ10年前に出版されたアンティーク雑誌を見せてくれた。
そこに、これと似たデザインのネックレスが掲載されていた。
雑誌のものは、より連が長いようで、この倍の値段。
短いものは、その半分の値で、おそらく、このお店のものと同等くらいの長さに違いなかった。
雑誌のものの方が、少し、ビーズのサイズが大きいようではあったが。
それでも、これは、10年前の値段であり、今は、もう少し値上がりしているのではないか。
「チェリーアンバー」となっていた。
19世紀後半、イギリスと。
まぁ、そんなところか。
それにしても本当にステキだった。
私が試していると、年配の女の客が声をかけてきた。
「似合っている」と言ってくれた。
「自分は、お世辞など言わない、本当のことしか言わない」と。
私が、自分のベークライトに着け替えたところ、今度は、「(それは)しない方がマシ」とまで言われた。
そこまで言われると、ちょっと、このベークライトがかわいそうだ。
でも、事実、チェリーアンバーの後にこれをつけた時、ずいぶんと格が落ちたような、そんな感じが、自分でもしたのだ。
腕に着けている本物のアンバーのブレスレットでさえ、安っぽく見えてしまったのだから!
私は、同じ料金を出して、小粒なルビーの指輪なんかを買うくらいなら、本物のアンバーを買うべきだと思った。
そしてそれが、ルビーの半分の値段なら、高い買い物ではないと思った。
あのネックレスなら、どこにつけていっても恥ずかしくないと思う!
あーあ、困ったものだ。
次から次に欲しいものが湧いて出て来る。
でも、チェリーアンバーは別格であり、欲しい!!
今は金欠だから買えないが、来年なら買えるだろうか・・・?
このところ、本当に、一気に欲しいものが現れてきている。
これまで続いていた’シケた’気持ちが一転し、気分が明るくなって来たから、「好きなもの」を引き寄せているんじゃないか?
そんなことがあるのかどうかは、知らんが。
【ひとりごと】
当時は、チェリーアンバーは、本物の天然アンバー(琥珀)だと思っていましたが、よくよく調べてみると、実はベークライト(合成樹脂)であったことがわかりました。
天然の琥珀にも、チェリーアンバーと称して販売されているものを見ますが、色が「ベークライトのチェリーアンバー」ほどに赤くはありません。
赤味が強い茶色と言った感じ。
結局、あの時みちょるびんがしていたネックレスは、不透明なスコッチカラー(山吹色)のベークライト。
そして、アンティークショップで見たものは、透明なチェリーカラーのベークライトで、素材は同じだったわけです。
だから、お店に入って来た客のおばさんに、みちょるびんのネックレスにケチをつけられる筋合いはなかったのですが、みちょるびんも、その場のマジックで、惑わされてしまっていましたね。
まぁ、値段が、別格でしたからねぇ☆
それから、だいぶ経って、もう少し小ぶりのものですが、みちょるびんは、更に半額の値段でチェリーアンバーのネックレスを手に入れました。
糸が古くなって伸び切って、今にも糸が切れそうなネックレスで、長い間、お店に売れ残っていたそうです。
そんなこともあり、自前でお直しすることを条件に、お店の人が安くしてくださいました。
お店の人も、ここで売らないと、一生売れないと、思ったのかも知れません!
でも、みちょるびんとしては、長年の憧れ、ずっと手が届かなかないチェリーアンバーだったので、ゲットできた時はとてもうれしかったです。
幸い、別の宝石屋さんに糸の交換を依頼することができ、丈夫に、きれいになって戻ってきました。
みちょるびんの、大切なお宝です♪
以上、みちょるびんでした!