こんにちは、みちょるびんです♪
ソールズベリー出発の日。
その日は、次の目的地であるバース(Bath)に向かうことを予定していました。
バースは、温泉の語源ともなったことでも有名な街。
ソールズベリーの北西に位置し、電車で1時間20分くらいのところにあります。
そのバースには1泊し、そしてその翌日にはロンドンに移動して1泊。
そうしたスケジュールであったため、できればバース観光は、バースに到着するその日のうちに完了させたいという希望がみちょるびんにはありました。
だから、遅くとも11:00頃の電車でソールズベリーを出発したい―――。
一方、みちょるびんは、ソールズベリーを去る前に、行ってみたい場所がありました。
「The Harnham Water Meadows」(ハーナム冠水牧草地)です。
ソールズベリーの街の地図を見ると、駅の南側に水色の筋がたくさん通っていて、ずっとこれは何なんだろう!?と不思議に思っていたんです。
色からするとどうも水を表しているっぽい。
グーグルマップを見たところ、遊歩道らしきものがあるようだったので、ソールズベリーを出発する前に、散歩がてら行ってみることにしました。
幸いその日の朝は、前日の雨とは異なり、天気にも恵まれていました。
せっかくなので、朝のソールズベリー大聖堂もひと目拝んでからにしました♪
さて、その遊歩道に到達する前に、Elizabeth Gardens(エリザベスガーデン)という小さな公園を通ることになりました。
そこで最初に驚いたのが、公園のベンチが水に浸っているということ!
大雨の後などに水はけが悪いせいで水が溜まってしまっている・・・そんな感じ。
みちょるびんがソールズベリーに滞在している間に、確かに雨が降ったことはありましたが、だが、大雨と言うほどのものではない。
街に流れる川の水位がやたらと高いと感じていたのですが、この辺りは単純に、水が豊かな地域ということなのかも知れない!?
園内に設けられていた道も、途中から水に浸ってしまっていました。
だけどきっと、これは地元の人にとっては普段と変わらない風景なんでしょう。
自転車に乗った人がサーッとその道を駆け抜けていく姿を見ました。
みちょるびんはそれ以上は先に進めないので、一旦公園の外に出て、その周りを走る道路からぐるっと回って、その問題の(?)遊歩道に行きました。
小道の両側は湿原みたいになっていました。
実のところ、みちょるびんは‘Water Meadow’という単語は知らなかったし、実際に訪れて説明の看板を見て初めてそれが何なのか、理解しました。
Nadder river(ナダー川)とAvon river(アヴォン川)に囲まれたこのハーナム冠水牧草地は84エーカー(東京ドームの約7個分)の広さがあり、17世紀以来、ソールズベリーの洪水防御としての役割を果たしているとのこと。
そして実はこれは、自然のものではなく、人工の水路と溝のシステムなのだそうです。
このシステムのおかげで、冬の間でも、冷たい牧草地に暖かい水を運ぶことができ、羊の放牧に必要な草がもたらされたのだとか。
17世紀の農業革命の名残ということです。
いわゆる‘灌漑’(かんがい)ってやつですね。
‘かんがい’と言う言葉だけではピンときませんが、日本でもよく見る水田なんかもそれにあたります☆
なるほど、地図上の水色は、そういうことでしたか!
現在では、歴史的な特徴を保存し、動植物の豊かな生息地を作り出されているということでした。
ハーナム冠水牧草地の遊歩道からはソールズベリー大聖堂も臨むことができ、景色も最高。
途中で、珍しい鳥が見られたり、カエルの声も聞かれ、楽しかったです。
こういう場所はこれまで見たことがなかったので、面白い散歩となりました。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!