こんにちは、みちょるびんです。
【はじめに】
ある年の夏に、仕事で、シンガポールに出張したことがありました。
仕事の合間に、少し、自由な時間があったので、その時間を有効活用して、みちょるびんは、初めてのシンガポール滞在を満喫しました。
今回は、その時の思い出話をご紹介します。
【シンガポールでの体験(日記)】
次に、Z先生と意見が合い、お昼ご飯には、チキンライスを食べに出かけた。
私も、元々、本場のチキンライスを試してみたいという希望はあったのだが、適当に、ホテルの近くで済ますことを考えていた。
しかし、チキンライス好きの先生にこだわりがあったので、チャイナタウンのフードコートに一緒について行くことにしたのだった。
チャイナタウンのそのフードコートは、本当に、庶民派という感じであり、私一人で行くには、おそらく、勇気がいったことだろう。
だから、これもいい経験だった。
Z先生のお目当てのお店は、ガイドブックの説明の通り、本当に、待ちの行列ができる人気店だった。
並んでいたのは、10人どころではなかったのではないか。
私たちも列に加わった。
地元の人が並ぶくらいだから、おいしいのだろうと期待できた。
確かに、納得の値段、納得の味だった。
まぁ、チキンは多少硬かったが、ご愛嬌。
でも、チキンスープの浸みたライスが、とにかく美味だった。
二人とも夢中で食べた。
せっかくチャイナタウンまで足を伸ばしたのだから、買い物していかない手はない。
私は、ガイドブックで気になっていた雑貨屋に行ってみることにした。
そこでは、ライスペーパーに描かれた、ハンドペインティングの絵が売られていた。
ライスペーパーの絵を見たのは、私は、初めてだった。
ライスペーパーと言えば、春巻きなどを作るのに使う皮の部分である。
その皮、つまり、食品に、絵が描かれているというのが、面白かった。
それに、これがなかなかおしゃれなのだ。
値段もかわいい。
だが、小さい絵とは言え、額縁に入っており、日本に持ち帰ることを考えると、荷物になるわけで・・・。
カビが生えたりしないのかな・・・??
などと、買うことに対し消極的だったわけだが、しかし、実際に、売られている絵を見ると、やはり、欲しくなったのだった。
たくさんある絵の中から、1枚を選び出すのは容易ではなかったが、悩んだ挙句、ようやく決めた。
窓の外に、朱色の屋根の家の群れが広がり、そして窓際には、一人の女の人が佇む絵。
どの絵も捨てがたかったが、この絵が一番モダンでスタイリッシュのように思えた。
オレンジに近い朱色の屋根の色と、カーテンの黄緑色のコントラストがきれいだった。
ワインカラーのワインピースを着た女性は、どことなく、自分に似ているような気がして、それも決め手の一つ。
私も、Z先生も、妙に、この買い物に興奮していた。
買い物熱に火が付いたという感じ。
その後も、ガイドブックで紹介されているお店を、何軒か回った。
ガイドブックに掲載されているお店は、どうも、関連ショップなのか、いずれの店でもライスペーパーの絵を扱っていた。
気になったのは、落款印。
私が1軒目のショップで購入した絵にはなかった落款印が、2軒目以降の絵には押されていたのだ。
私の絵には、印がなかったので、プリント疑惑も持ち上がったほど。
「みちょるびさんが買ったから、私も欲しくなって!」と、1軒目のお店には1枚しか取り扱いがなかった私の絵と同じ絵を、別の店で発見したZ先生は、すぐに、レジに持って行った。
決断が速い!
私も、自分が買った絵に落款印がなかったということが気になり、お店の中ではあったが、先生が購入された絵と比較させてもらった。
Z先生は、落款印があるという点で、少し、得意になっていた。
私はそれが、ちょっと悔しくて、少し、意地悪なことを言ってしまった。
「でも、カーテンの柄をとってみると、私の絵の方が、より丁寧に描かれていますよね?」
ちょっと、言い過ぎたか。
同じ構図の絵だったが、実際に比べてみると、微妙に違っていた。
例えば、黒い窓枠の桟の数(私のは1つ、先生のは2つ)、カーテンや壁紙の模様のち密さ、女の人の横顔の輪郭、頬紅の有無、色彩の明度(私のが高い)の違いが明らかで、悪いが、Z先生のは、少し乱雑な印象を受けた。
せっかく先生も気に入って購入されたというのに、ケチをつけるようなことを言ってしまい、申し訳ないことをした。
ごめんなさい。
いずれにせよ、二人とも、それぞれ、気に入ったのだ。
良い買い物ができて良かった!
チャイナタウンも、大満足の私たちなのであった。
以上、みちょるびんでした!