こんにちは、みちょるびんです♪
ルぺ民俗学博物館(Ethnographic Museum Rupe)では、「織物の魔法 – 民族学博物館のコレクションからの伝統的な衣服: 材料、道具、製造技術」という特別展が開催されていました(2023年11月21日~2024年6月30日)。
刺繍好きのみちょるびんは、珍しいカラフルな刺繍に釘付け!(「クロアチア☆ドゥブロヴニク旅行!(9)」)
もちろん、民族衣装と合わせて一緒に展示されてあったユニークなアクセサリーにも注目!!
実はガイドブックで、おススメのお土産品として紹介されていたものの中に、伝統ジュエリーがあったのを見ていたみちょるびんです。
また、旧市街のいたるところでもピアスやペンダントなどが売られていたので、オリジナルのジュエリーがどんなものなのか見てみたいと思っていました。
コロンと丸い球形をしたデザインのものは「ボトゥニ」(Botuni)と呼ばれるのだそうで、本来は男性の民族衣装を飾る球形のボタン「ボトゥン」らしい。
ドゥブロヴニクも含まれるダルマチア地方の典型的な伝統ジュエリーになるのだそうで、フィリグリー技法で作られた2つの半球を中央で接続し、球形に仕上げているのだとか。
フィリグリーとは、主に金や銀などの貴金属を糸のように細く作った線状のものを、コイル状に巻き上げたり、縄編み状や粒彫金を施し、それらを溶接して作りあげる宝飾技法のことを言う。
フレームを土台に様々な文様を作るパターンもあれば、土台を使わず線だけで透かし文様にすることもあり、金細工師がミリ以下の単位の線から作るフィリグリー細工は、レース編みのような繊細さがあってとても美しい。
ドゥブロヴニクの土産物屋さんでは、そんなエレガントな透かし模様のボトゥニがたくさん売られていました。
あとでお店の人に訊いたら、全てハンドメイドだと話していました。
機械ではできない細工ということです。
せっかくなら‘ザ・クロアチア・ジュエリー’といったデザインのものをみちょるびんコレクションに加えたい!と思い、まずは本物を見て研究しようと思った次第ですが、中空でフィリグリー細工がしてあるということ以外は、デザインは様々。
もう、好きなものをチョイスするしかない!
シルクのリボンや他のビーズなどによって「ボトゥニ」をつなげ、ネックレスにすることもあるのだそう。
この「コラリン」(kolarin)と呼ばれるネックレスは、偶数のビーズ(12、14、16、または 18)で構成され、当時は特別な機会の時にしかお披露目しなかったそうです。
ところで、クロアチアの伝統ジュエリーにはもう1つ、コナヴレ地方の「ヴェリジツェ」と呼ばれるフィリグリー細工を施したフープイヤリングも有名なのだとか。
銀または金で作られた中空のフィリグリー装飾フレームが付いた長方形のイヤリングで、底部には小さな金のビーズや地中海産の珊瑚、淡水真珠が吊り下げられています。
未婚の女性は小さなイヤリングを着用し、既婚の女性は大きなイヤリングを着用するのがルールだったそうです。
このコナヴレのイヤリングは、実際にはコナヴレ地域で作られたものではなく、ドゥブロヴニクの熟練した金細工師によって製造されたそうです。
金細工は、ドゥブロヴニク共和国の時代である13世紀から大切にされ、当時、ドゥブロヴニクはヨーロッパ最大の金細工の中心地。裕福な貴族の家系がジュエリーを求めて競い合っていたそうです!
ところで、民族衣装に合わせてあったアクセサリーを見ていて気づいたことは、サンゴの登場率がとても高いということ。
調べてみたところ、クロアチアのズラリン地方は、14世紀から珊瑚の採取と加工で知られるとのこと。
アドリア海の珊瑚貿易を管轄していたヴェネツィア共和国が崩壊して以来、ズラリンの原住民は珊瑚漁業の特別許可を与えられていたのだそうです。
珊瑚を使ったジュエリーはクロアチアの海岸全体に広がり、ドゥブロヴニク地方に定着したらしい。
しかし珊瑚は価値が高かったことから、過剰に採取されてしまい、その結果ほぼ完全に根絶され、時間の経過とともに珊瑚漁業は一般的ではなくなってしまったのだそうです。
なるほどね・・・。
だから、サンゴを使ったジュエリーがたくさんあったんだね!
お土産物屋さんでもサンゴ製品を扱ったお店が多かったです!!
みちょるびんも、せっかくの機会だから、クロアチアの伝統ジュエリーが欲しいなぁーっ!!!
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!