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オルセー美術館にて。(後編)

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 こんにちは、みちょるびんです♪

 1874年パリのバーチャルリアリティ(以下、VR)の世界―――。

 あとで会場入口にあった看板をよく見てみると、「tonight with the impressionists」(今夜は印象派たちと一緒に)となっていました。
 言いたいことはわかるけど、VR体験とは一言も書いてない・・・(「オルセー美術館にて。(中編)」)。

 案内役のローズさんからは、何人かの画家の元に連れて行かれ、画家本人から直接、企画展で展示されていた作品だとかの説明を受けました。

 みちょるびんの語学力では完璧にその説明が理解できたわけではないし、移動するローズさんに遅れを取らないようについて行くのに必死だったし、白い幽霊(他のVR体験者)は時折現れては行く手を遮るし・・・。
 いろんなところに注意を払わなきゃならないからとにかく忙しく、説明に集中できるような状況ではありませんでした☆

 セザンヌやら今では名の知れた画家を紹介されましたが、もう、誰が誰やら・・・??
 少なくてとも5、6回は、絵の集中講義を受けたと思いますが、何の絵だったか今や思い出せない・・・(- - ☆)。

 ただ1つ、明確に覚えているのは、ベルト・モリゾ作の『ゆりかご』(1872年)。
 薄い布で覆われたゆりかごの中に眠っている赤ちゃんをお母さんが見守っているという情景が描かれたもので、確かに印象的な絵。
 企画展でもその絵の前に立ち止まって鑑賞していました。
 ただ、残念ながらその写真は撮っていないのだがね☆

 実は、この作者は当時でも珍しい女性画家で、エドゥアール・マネの絵画モデルとしても知られるそうです。
 絵の中の女性はモリゾさんのお姉さんなんだって!
 VRに現れた主要な登場人物の中で女性だったのは、案内人のローズさんとこのモリゾさんだけだったので、みちょるびんの印象に残ったのかも知れません。

 「印象派」の起源となった記念すべき『印象、日の出』をモネが描いているところにも立ち会いました。
 勝手に夕暮れ時だと思っていたら(題名は‘日の出’なのに!?)、日の出でしたか・・・。
 朝もやってことね!?

 ところどころ、場面の切り替わりに目の前が真っ暗になり、いちいち方尖塔まで歩く・・・ということが繰り返されました。
 おそらく、場面ごとに別のwifiを受信する仕組みになっていて、この方尖塔がwifiアクセスポイントとなっているのかも知れないね!?

 たまに、垂直方向に赤い線で描かれた法線が現れましたが、どうやらそれは現実世界の壁の存在を示しており、注意を促されました。
 後半になるとだいぶ要領を得てきましたが、それでも白い幽霊との接触が怖かったので、すり足歩行は終始徹底していました。

 そもそもみちょるびんは、もっと他に印象派の絵画が見れるものと期待して入場していたので、心の準備もないまま頭にパカッとヘッドセットをかぶせられた―――。
 語学力を試されるタイムスリップであり、VR体験を通して印象派のことをきちんと学べたかどうかは甚だ疑問・・・。

 しかしVR自体を体験したのは、今回が人生初。
 すごくよくできていたし、VRならではの仕掛けもあったりして、違和感なくみちょるびんもその仮想現実に馴染んでいました。
 昨今の技術の進歩はすごいなぁと、そればかり感心したし、面白い体験であったことは間違いない。

 ローズさんとお別れし、再び現実世界に戻ってきたみちょるびんでしたが、時計を見てびっくり。
 12時になろうとしていました。

 なんと45分もの間、ローズさんとの時間を過ごしていたことになる!
 後輩ちゃんと約束していた集合時間は13時。
 あと1時間しかない!!

 焦りました。
 だって、初めてのオルセー美術館だというのに、みちょるびんは企画展とバーチャルリアリティしか体験していないんだもん!

 そこからはもう駆け足。
 とにかく印象派の絵画が見たかったので、真っ先に5階の展示場に行きました。

 ところで、オルセー美術館の建物は、もともと1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道によって建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテル。
 オルセー駅時代からある名物の時計は、ターミナル駅だった頃の面影を残しています。
 そして、かまぼこ状の大屋根がとても印象的。

 吹き抜けになっている分、2階の展示場はグランドフロアのそれよりもスペースが狭く、他方でオープンスペースの壁の奥には、細かく仕切られた部屋が隠れている。
 印象派の絵画を中心に展示している5階はさらに狭く、壁に沿ってL字型になった細長い造り。
 シンプルな部屋の配列なので、絵画の見逃しは起こらなさそうでした。

 5階の展示場も、有名な絵が目白押しで、オルセー美術館の実力を見せつけられた感じ。
 みちょるびんは、大好きなゴッホとゴーギャンが見られただけで幸せでした♪

 そうそう、2005年に東京国立近代美術館で開催された「ゴッホ展」の時に観た『ヴァン・ゴッホの寝室』もありました。
 みちょるびんはその時に買ったこの絵のクリアファイルも持っている(「クリアファイル!」)。

 絵との再会を喜んだみちょるびんでしたが、実はこの絵、全部で3点あるんだって!
 ゴッホ美術館、シカゴ美術館、そしてオルセー美術館がそれぞれ所蔵しているとのことで、2005年に会った絵はゴッホ美術館のものだったみたい☆
 実はその後、アムステルダムにあるゴッホ美術館にも足を運んだことがあったみちょるびんですが、その時に寝室の絵と再会しているはずなのですが、その時のことは印象に残っていません・・・。

 さて、美術館の館内案内図には、25の有名どころの写真が掲載されていました。
 みちょるびんはせめて、この25くらいは押させておきたいと思い、目を皿のようにして館内を巡りました。
 5階の展示場に比べると、2階やグランドフロアは部屋が2重、3重に入り組んでいるので、どこを回っているかわからなくなってしまう。
 注意が必要でした。

 12:40頃に、後輩ちゃんから「全てくまなく見終わった」という連絡が接到。
 全てくまなく・・・!?

 みちょるびんはまだ2階を回っているところでした。
 更にピッチを上げて2階を巡り、次にグランドフロアに下りていき、サーッと流して13時過ぎに後輩ちゃんと合流しました。

 スゴイ勢いで回りましたが、我ながら案外、ポイントポイントは押さえられていたように思います。
 だけど、ミレーの『落穂拾い』は観れておらず、後輩ちゃんのお気に入りの絵ですぐ近くにあるということだったので案内してもらい、鑑賞することができました♪

 待ち時間も含めたVR体験1時間は想定外で、これが結構な痛手となりましたが、何はともあれ、ゴッホとゴーギャンの絵は観れたし、充実した楽しい時間でした♪
(完)

                             以上、みちょるびんでした!

【VR体験『今夜は印象派たちと一緒に』】
【館内の様子:グランドフロアと2階】
【館内にある時計】
【オルセー美術館名物、駅舎の名残の大時計】
【大時計の内側の見学もできる】
【大時計から臨む、セーヌ川対岸のルーブル美術館】
【ゴッホの自画像】
【ゴッホ作『ヴァン・ゴッホの寝室』】
【ゴーギャンの自画像】
【モネ作『オランダのチューリップ畑』】
【写実的なモネ作『牛肉4分の1』】
【ミレー作『落穂拾い』】

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