こんにちは、みちょるびんです♪
後輩ちゃんのおかげで、パリのオルセー美術館に行くことができたみちょるびん。後輩ちゃんには、感謝しかありません!―――
20分くらい並んだ後に、オルセー美術館に入館したのが10:15頃。
先にオルセー美術館を訪ねた友人の話では、美術館の滞在時間はだいたい3時間くらいだったということでしたので、みちょるびんたちも絵画鑑賞のために3時間を確保するようにし、その日のランチは13:30にオルセー美術館のすぐ近くにあるレストランに予約していました。
そんなわけで、仮に後輩ちゃんと別々に行動することになったとしても、13時を目途に集合するという取り決めを二人の間で事前に行っていました。
館内は広いので、まずはお目当てである企画展「Paris 1874 Inventing impressionism(1874年パリ、印象派の創造)」から攻めることにし、後輩ちゃんと一緒に回りました(「オルセー美術館にて。(前編)」)。
企画展を見終えたのが、10:50頃。
ここでとうとう後輩ちゃんと二手に分かれることになりました。
というのも、企画展の隣にもう一つ別の特別展らしき閉鎖された部屋があり、そこは有料だったから。
入口のところには15人ほどの列ができていましたが、そんなに待つといった雰囲気ではない。
後輩ちゃんは、常設展を見に行くと先を急ぎ、みちょるびんは他にも印象派の作品が観れるのであれば・・・と列に並ぶことにしました。
16ユーロの支払いを済ませた際に、11:00に入場できますと受付の人に言われました。
どうやら入場制限をしているらしい。
10分くらいで入れるのならいいか・・・と気軽に考えていたわけですが、実際には11:00には入場させてもらえず、それから更に15分ほど待たされたので、計30分近く並んでいたことになる・・・(- - ☆)。
さて、部屋に通されると、先ほどの企画展とは雰囲気が全然違っていました。
みちょるびんの前の客は、荷物をロッカーに預けるように指示され、みちょるびんの場合は斜め掛けバッグは体にフィットしていたせいか、そのまま先に進むことを許されました。
名前を訊かれたので答えると、名前が印字されたシールを渡されました。
不可解に思いながら更に足を進めると、カウンターがあり、係の人が一組の客に何やら説明をしていました。
ひょいとカウンターの奥の方を見ると、無機質な白い部屋。
どうも様子がおかしい。
客が、頭になにやら装置をつけられているのが見えました。
そして事前に渡された名前入りのシールは、その装置にペタリと貼り付けられていました。
えええっ!
ここは、絵画の展示場ではないの!?
状況が呑み込めない。
こんなの望んでない!!
逃げ出したい気持ちでいっぱいでしたが、無情にもみちょるびんの番になり、カウンターのお兄さんから説明を受けました。
何を言われているのかチンプンカンプン。
「困ったことがあったら、手を挙げること。我々は常にあなたのことを見ていますからご安心を!」というところだけ理解しました・・・。
前に進むように促され、指定されたところに立つと、スポッと頭にヘッドセットを乗せられました。
ゴーグルのようなもので視界が覆われており、急にあたりが暗くなりました。
外界と遮断され、外界とコンタクトをとれなくなってしまった客を外界でサポートするために名前のシールが貼られたんだ・・・!
もう本当に、こんなことがしたくてオルセー美術館に来たわけじゃないのに!と思いましたが、後の祭り。
歩けと言われても何がなんやら、わけがわからない。
早速、挙手しました。
誰かにちょっと合図されたような感覚がありました。
気がつくと暗闇の奥に白く輝くオベリスク(方尖塔)が見え、そちらの方角に向かって歩くことを促すかのように、足跡が前進していくのが見えました。
足跡をたどってジリジリと前進してみると、いきなり面前が明るくなり、ヨーロッパの古い町並みが現れました。
馬車も走っている!
そして目の前には、青いドレスを着た女性。
ローズと名乗るその女性は、これからみちょるびんを案内してくれるらしい。
ローズさんが進むと、その後に青い線で囲まれたエリアが生じ、どうやらその枠内に移動しろということのよう。
だんだんと要領を得てきました。
とは言え、スタスタ歩くのはやっぱり怖い。
障害物がないか、慎重に、相変わらずスリ足で1歩ずつ進みました。
視界に広がるのは3Dアニメーションみたいなもの。
どうやらバーチャルリアル体験をさせられているようでした。
とてもよくできています。
たまに、透けているんだが白く人型に輝くシルエットが目の前を横切ったりしました。
どうやらそれは、別の体験者のようでした。
白いシルエットは実在する人間様であり、たまにぶつかったりするので、気をつけなければならない。
白いシルエットは縦横無尽に動き回っては、たまにローズさんだとかの中をすり抜けていく。
まるで幽霊みたい・・・。
なるほど、入場制限していたのには、理由があったんだね!
一度にたくさんの客を押し込んでは、目の前が幽霊だらけになってしまい、身動きが取れなくなってしまうからか!!
みちょるびんは自分自身がどんな様子なのか気になって、両手をゴーグルの前に持っていってみましたが、白いシルエットが浮かぶことはありませんでした。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!