こんにちは、みちょるびんです。
8年前の日記:ローマ滞在最終日(後編)
ローマの中央駅から空港に向けて、15:35発の特急列車に乗車した。
列車内には、スーツケースの置き場がなかった。
とてもじゃないが、一人ではスーツケースを棚の上まで持ち上げられない。
陣取った4人掛けボックス席にそのまま置いていた。
しかしだんだんと乗客が増えてきて、イタリア人らしき家族が席を求めてやって来た。
おじさんが私のスーツケースを棚の上に乗せてくれ、無事に皆が座ることができた。
16時過ぎ、空港のチェックインカウンターに行ってみると、既に長い列ができていた。
私は、チェックイン自体は済んでいた(「もたついちゃってごめんね! 番外編②」)が、スーツケースを預ける必要があった。
ほぼ最後尾に並んだ格好だった。
随分と待たされた。
ようやく私の番が来た時には16:50になっていた。
17:55発のフライトであり、チケットには元々、ボーディングは17:25開始と記されていた。
だがカウンターのモニターでは、それが17:10に変更されていた。
しかも、荷物を預け終わり、ようやくボーディングパスを手渡された時には、17:00に繰り上がっていた。
焦った。
あと10分ですよ!? と、対応してくれた航空会社の人に言っても、知らん顔。
慌てて搭乗ゲートに行こうとするも、入場口がすぐに見つからず、これまた焦った。
近くにいた空港の係の人に声をかけたら、無言でその方向を指差された。
よく見ると「Gate」と看板が出ていた。
わかりづらいっ!
保安検査のところにも同様に長い列ができていた。
搭乗時間が17時だと訴えても、列に並べという指示。
えーっ!!である。
仕方がない。
ここは素直に従った。
私は金属探知機をくぐっても、私の前に引っかかった人の検査のせいで、荷物検査で待たされた。
イライラした。
そうやってようやく、私が乗るフライトの搭乗口までたどり着いた。
当然、お手洗いなんて行っている余裕はなかった。
搭乗口の前にまだ列ができていたのを確認し、猛ダッシュでトイレだけ済ませ、急いで舞い戻った。
まだ列はそのままの状態だった。
ボーディングタイムを17時まで早めておきながら、搭乗はまだ始まっていないようだった。
私はとても喉が渇いていたので、ミネラルウォーターが欲しくて、周囲に売店がないか探した。
しかし、近くにはバール(飲食店)しかなく、もうそこで買うしかなかった。
私の前の客の注文品がよりによってピザで、温めたりなどするもんだから、なかなか私の番にならず、イライラした。
遠くに見える‘搭乗を待つ列’が動き出してやしないか、何度も何度もそちらの方を振り返りながら、ようやく水を手に入れ、走って搭乗口の列に戻った。
しかし行列は一向に進まなかった。
搭乗の改札口にいる係はたった一人だけで、しかも客と揉めているようだった。
私の番に来たところで、また待たされることになった。
係の態度が悪く不快だったので、私もサンキューとは言わずに、返されたチケットを無言で受け取った。
私は、客を機体まで運ぶランプバスに乗り込んだ最初の乗客だった。
1つ前のバスを見送るために、私は足止めを食わされていたのだった。
バスにはちょうど一人席があったのでそこに座り、持って来ていた本を読んでバスの発車を待った。
退屈しなかったから良かったが、ここでも随分と待たされた。
残り全員の乗客がバスに乗り込むまで待っていた格好。
設定されたボーディングタイムは1時間前の17時だったのに、結局飛行機に搭乗できたのは18時過ぎ。
17:55の出発時刻を過ぎてからだった。
正月休みのため人手不足なのか、それにしても時間がかかり過ぎでしょ!?
私の座席は最後列であったが、窓側だったので良かった。
雲の切れ目から地上の明りが見え、面白かった。
月と星も見えた。今回の旅では何度も、空に浮かぶ月を見ては安心させられた。
なんとなく、月が道しるべになってくれたような感覚があったのだ。
オーロラが出ていないか探したが、さすがにそれはなかった☆
本が面白く、フライト中も読書を楽しんだ。
途中で眠ってしまったが。
耳の空気抜きに成功したと思っていたのに、左耳が痛くなった。
何度もあくびを試みたが、一向に良くならなかった。
着陸間際、機体が大きくガタガタと揺れた。
窓から機体の揺れている様子が見えて怖かった。
強風によるものなのか?
一旦安定しては、またガタつくということが繰り返された。
このままガタつきながら、地面に接触するのは危険なのではないかと心配になった。
そういう状況の中、無事、飛行機は着陸に成功。
機内で拍手が起きた。
私は拍手はしなかったが、心情としては皆に同感であった。
ローマ空港でのチェックインが最後だったおかげで、私のスーツケースは、荷物引き取りターンテーブルにすぐに現れた。
今回それだけは良かった。
人混みを抜け、直ちにタクシー券を購入し、タクシーに乗り込んだ。
今日ほど「帰って来た!」と感じたことはなかった。
いつの間にか、この異国の地が私のホームタウンになっていたらしい。
自宅に到着した時は23時半を回っていたが、お腹が減っていたので、ローマの中国食材店で買った「出前一丁」(「もたついちゃってごめんね! 番外編③」)を作って食べた。
以上、みちょるびんでした!