こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の梯子日記】
今朝は、11時過ぎに起き、だらだら支度し、だらだらファストフード店で食事をしたりしていたので、上野に到着した時は、既に15時近くになっていた。
今日は、先日、友達にもらった「華麗なる伊万里、雅の京焼」展の招待券を有効活用すべく、出かけたのだ。
そして、可能であれば、「北斎展」もはしごしようと思っていた。
両方とも今日が最終日なのだ。
会場入口に行ってみると、「北斎展」は入場制限をしていると言う。
これから入るとすれば、約1時間半後の16時半の入場となり、整理券をもらわなければならなかった。
私は、どうしようか迷った。
「伊万里、京焼」展だけで疲れてしまう可能性があったし、16時半という時間が、すごく先のように感じられたのだ。
が、念のため、整理券をもらっておくことにした。
まだ、「北斎展」自体のチケットは購入していなかったので、整理券がもらえるか不安だったが、難なくクリアーでき、ホッとした。
「伊万里、京焼」展の会場である東京国立博物館表慶館に、一度は移動したものの、そこにはお手洗いはないと言われ、再び、「北斎展」の会場、東京国立博物館に逆戻り。
しかも、そのお手洗いが長蛇の列で、がっかりした。
改めて「伊万里、京焼」展に赴き、コインロッカーを使用しようとしたところ、今度は小銭がなく、ショック。
おそるおそる受付のお姉さんに言うと、快く両替をしてくれたので助かった。
そうして、ようやく、展覧会の中に入ったのだった。
これくらいの人の量では、’混んでいる’うちには入るまい。
外は雨であり、失礼ながら、「北斎展」待ちの暇つぶしに、こちらに流れてきた人もいるのではないかと思った。
焼き物は、絵柄が面白い。
一見、何なのかわからないものも多い。
「木」にしても、子供が描く絵のような、単純でユニークであったりする。
だが、それが、面白い。
白地を埋める幾何学模様も、真似して描いてみたいくらいだ。
何か、意味があるのか?
意味があるようでないような、意味がないようであるような。
意味深な感じがいい。
そして、大胆な構図。
これは、本当に大胆なのか?
西洋かぶれしている私の目に、そう映るだけか?
ちょっと、ありえないような構図。
だが、「失敗」というわけではないのだ。
その’ありえなさ’が、乙なのかも知れない。
絶妙なバランスなのかも知れない。
チケットをくれた友達が、お気に入りは青手の大皿の「茄子」と言っていたが、なるほど、「茄子」がいい。
印象に残る絵柄である。
京焼よりも、伊万里焼が好きかなーと思って見始めたが、京焼にも繊細でステキなものがあった。
仁阿弥道八の猫の手焙なんて、最高。
猫が本当に生きているみたいで、存在感があり、「ザ・芸術作品」という感じがした。
圧巻とは、こういうことを言うのだろう。
そうこうしていると、時間的にいい塩梅になってきた。
私は、「北斎展」にはしごすることを決め、チケットを求めた。
初め、会場のロッカーに空きがなく、他を使おうにも、閉館時間に間もないので、別館のロッカー使用は不可・・・というやりとりを受付でしたのだ。
だが、何気にもう一度ロッカーを覗くと、ちょうど、男の人が荷物を取り出しているところに出くわした。
ラッキー! ありがとうございます!!
私は、荷物をロッカーに預け、身軽になり、「北斎展」に向かった。
整理券のおかげで、さほど待たずに展示室に入れたものの、中に入ってからが、人が多くて大変だった。
時間もないし、もう、私は、説明なぞ読まずに、とにかくとにかく、次から次に、会場内を小走りに観て回った。
人が多いため、ちらりとしか観られないものも、中にはあった。
それにしても、不思議である。
展示された、たくさんの絵を観ていて、本当に同一人物の作品なのかと、驚いた。
とてもユニークな、お笑い系の絵を描いているかと思うと、正統派の美人画があったりするのだ。
前者の顔は崩れ、愛嬌があり、表情は豊かだが、線は太く、単調である。
後者は緻密で、繊細、筆も細く、色遣いも鮮やか。
受ける印象が、全く別なのである。
版画と、直筆という点も、大きな違いなのかもしれないが、これらの絵が、いずれも北斎によるものであると、どうやって判定しているのかが、不思議だった。
いずれにせよ、きっと、私なんかは、本物かどうかの見分けがつかずに、偽物を掴まされそうだ。
ま、そんな機会自体、巡ってはこないだろうが。
「北斎展」は、とにかく人が多くて、2軒目の展覧会ということもあり、かなり端折って観て回った。
もっと、じっくり観察、堪能できれば、違った発見もあったに違いないが、まぁ、全く観ないよりはいいだろう。
個人的には、百物語のお岩さんやらの浮世絵が観られてうれしかったし、お気に入りの「伝えたい日本の美しいもの 貫道裕子のぽちぶくろ」(貫道裕子著)の本に紹介されていた‘競い合っている’絵が、北斎のものだったらしいことがわかったのも、自分なりの収穫だった。
最後に、迷ったが、後悔するよりはいいと思い、3000円もする図録も注文してきた。
今日は、さすがに疲れた。
帰りがけ、いつものデパートに寄って、ディナーした。
あと3万円くらいのお買い物をすれば、来年度からメンバーズカードのポイント還元率が2%アップする。
何とか、この壁を突破したいと思っているところだ。
今日の展覧会での出費を考えると、贅沢だと思いつつも、疲れていたし、ポイントの加算にも繋がると納得して、レストランでメシを食った次第。
家に帰ってからは、気持ちが盛り上がって、また長々と日記を書いてしまった。
ダンス教室にも行かずに、日記に没頭ですよ。
まぁ、明日から、また、仕事が忙しくなるし、そのために、ダンスは控えたというところもあるのだが。
体調を整え、GO!
以上、みちょるびんでした!