ハプニング

ちょっとした不幸。

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 こんにちは、みちょるびんです。

 一昨日、友達がハンドボールの試合を観に連れて行ってくれたのですが(「がんばれ、日本!」)、そこでちょっとした不幸な出来事がありました。

 日本への一時帰国を間近に控えたみちょるびんは、その日、麻のパンツを履いて出かけました。
 このパンツは、デザインがシンプルで、ポケットなどの装飾は一切ない。
 お腹のところにあるヒモを縛って着るタイプだから、調整もできて楽ちん。
 軽い上にかさばらないから、持ち運びにも便利だし、何より涼しく、洗濯もしやすい。
 猛暑が想像される日本に持ち帰って履くのに、理想的なアイテムだと思っていました。

 そんなわけで、日本に帰る前に一度洗濯し、面倒なアイロンがけを完了、ハンドボール観戦に臨んだわけ。
 1回くらい履いたところで、問題なし。
 このパンツはそのまま日本行きを予定していました。

 さて、ハーフタイムの際に、お手洗いに行ったのですが、どうも様子がおかしい。
 麻のパンツのお尻のところがブツブツ、ザラザラしていることに気づきました。

 お手洗いから戻って来たあとに気が付いたので、目視できたわけではないのですが、手で触れると明らかに布の表面の感触が違うのです。
 それは、お尻全体というよりは、主に左側に寄っているといった感じでした。
 それで、友達に見てもらったところ、布の表面が毛羽立っていると言われました。

 麻は確かに毛羽立ちが生じやしいという特徴があるようですが、それにしても、これまでこんな風にザラザラの手触りになった記憶はないし、履く前にアイロンをかけたときは、そんなことは一切なかった。
 妙です・・・。

 そろそろ後半戦が始まるというので、観客席に戻りましたが、ようく見ると、みちょるびんが座っていたスタンド席の座面先端、右側あたりの表面が剝がれ、中から黒いものが顔を出していました。

 座席は硬いプラスチック製などの簡易なものではなく、クッション付きのもの。
 素材はおそらく合皮とかそういったものになるのでしょう。
 他の椅子もよく見ると劣化していて、表面にしわが寄ったような形で、中のクッション部分と思われる黒い部分が少し露出していました。
 中でもみちょるびんが座っていた椅子の劣化が激しく、中のフワフワが擦れて出てきてしまっているといった感じでした。
 みちょるびんのお尻のザラザラと、ちょうど場所が一致していました☆

 接戦のゲームに興奮していたみちょるびんは、椅子に深く腰掛けるというようなことはせず、半尻の前のめりといった姿勢で観戦していました。
 拍手したり、立ち上がったり、応援している方も忙しい。
 自分自身も絶えず体を動いていたわけです。
 だから、劣化して座面の表面が剥がれつつあったところに、お尻をこすりつけたような格好になり、表面剥離の進行を早めてしまったのだと思います・・・。

 消しゴムの消しカスのようなものが、足元に落ちていました。
 きっと、削り取られた黒い中身に違いない―――。

 見ると、友達が履いていたのはそれなりに履き込んでいると思われるジーンズ。
 使い込まれたデニム生地は、体に触れる部分の表面はつるつるで滑らかな感じになるし、第一、座るとパンと張りが出る。
 だから、仮にシートの表面がボロボロであったとしても、デニム生地自体にはさほど影響はないのかも知れない・・・。

 つまり、被害に遭ったのは、みちょるびん一人だけ―――。

 なんでいつも、こうなるかなぁー・・・。

 せっかく、日本で履こうと思って準備していたパンツなのに、これじゃあ日本どころか、もう外でなど履けやしない・・・。
 貴重な外行きパンツをこんなところで潰してしまうとは、想定外だし、打撃も大きい。

 楽しいスポーツ観戦ではありましたが、みちょるびんの心に暗い影を落とした出来事でした。

 家に帰ってパンツのお尻のところを見てみると、確かに、毛羽立っているような感じがしないでもない。
 だけど、生地そのものがそうなっているというよりも、どうも、座席クッションの中身の‘黒’が生地に巻き込まれたように表面に付着しているといった感じ。
 だから、ブツブツ・ザラザラになっているようでした。
 見た感じのイメージとしては、シール等の粘着物がくっついているといった感じ?

 そういう細かい特徴もね、遠視が進んでいるコンタクトでは見づらくて、裸眼になってようやく確認できたという情けなさですよ。

 こびりついているといった感じだから、洗ったところできっと、これは落ちないのではないか・・・。
 それで、ガムテープを押し当ててみることにしました。
 だけど、そんなお上品なやり方ではちっとも効果がない。

 それでついに、強硬手段に出ることにしました。
 ガムテープで表面を擦るというやり方。

 この方法で何とか‘ブツブツ’はほぼなくなりました。
 しかし、改めて麻布の表面を今度はガムテープで摩擦したのですから、生地にダメージがないはずがない・・・。
 ガムテープで擦ってない側と比べると、生地表面のキメの細かさに違いが生じていることは確か。
 でもまぁ、凝視しないとわからないレベルであり、許容範囲。
 あるいは太陽の明るい光の下にいくと、くっきり違いが明白になるということもあるやもしれませんが・・・。

 きっと、この微妙な違いを判別できるのは、プロのクリーニング屋さんくらいさっ。

 うん、大丈夫っ!

                             以上、みちょるびんでした!

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