こんにちは、みちょるびんです♪
以前友人に連れて行ってもらったレストランに、一人で挑戦したランチの帰り道―――。
雑居ビルから外に脱出することには成功したものの、方向音痴のみちょるびんは一瞬、方向感覚を失って、どっちの方角に向けて歩いていけばいいのかわかず、キョロキョロしてしまいました。
そんな時にちょうど、みちょるびんの行く手を阻むように、狭い道を比較的ゆっくり目な歩調で歩いていたい男女2人。
帰りを急いでいたみちょるびんでしたが、少しの間、2人の後ろをついて歩く形になりました。
みちょるびんは相変わらず、その方角で正しいのか自信がなかったので、周囲を見渡すなどして落ち着きがなかったのですが、前の2人の会話が耳に入ってきました。
想像するに、2人は営業先からの帰りといった感じで、その訪問についての感触を述べ合っているといった様子でした。
男性の女性に対する「あの場でちゃんと説明できなきゃだめだよ」とダメだししている声。
ちょっと甲高いが、雰囲気的に60歳には届きそうな年の頃といった感じがありました。
経験あるベテラン上司が、部下を指導しているといったように聞こえました。
一方、それに対して女性が放った言葉は「でもさ、私は管理職であなたよりも上なんだから、私の言うことをちゃんと聞いてもらわないと困る」というもの。
立場逆転!
女性の声はおそらく40代といったところか。
いずれにせよ、男性よりも若いことは明らか。
てっきり男性の方が上司なんだろうと思っていたので、意外な展開。
そんな女性の声に、それまでの男性の勢いが失速した印象を受けましたが、また徐々に盛り返していました。
その頃になると、細い道を抜けて大通りに差しかかりました。
2人の関係性が気になり、その後も会話を聞きたいとも思いましたが、歩みの遅い2人の後をゆっくりついて歩くのも不自然ですし、お昼休みも終わろうとしていたので、みちょるびんは2人を追い越しました。
会話がどんどん遠くなり、やがて聞こえなくなりました。
それからすぐに、みちょるびんは赤信号で足止めを食うことになりました。
みちょるびんは横断歩道の前までは進まず、少し手前にできていた木陰に入って信号が変わるのを待ちました。
背後から続々とヒトがやってきてはみちょるびんを通り越しました。
みちょるびんはあの男女のことが気になって、後ろを振り向いてみましたが、それらしい姿はない。
大通りのところで、道を違えたのかも知れない・・・。
どんな服装をしていたのか、どういう業種の人たちだったのか、視覚からの情報で補いたいという願望がありましたが、それは叶いませんでした。
何てことはない、すれ違った時に耳に入ってきただけの情報。
別に、オチがあるというわけではありませんが、みちょるびんが興味をそそられた話です。
通勤時であるとか、ランチで外に出た時とか、前を歩いている人たちの会話が聞こえてきて、あれこれと想像することが多い。
夏休みにハワイに出かけた人からのハワイ最新情報だとか、職場の近くにどうやらおいしいフレンチレストランがあるようだとか、場所を尋ねられたので教えて差し上げたのに、そこに向かう様子がない不思議な人とか・・・。
たまにその話の続きが気になって、ついていきたくなることもある。
フレンチレストランの回の時は、気づかれないように尾行して、その場所をつきとめたい衝動にかられました。
探偵チックで楽しそうではあるけど、悪趣味。
それに、みちょるびんもさすがにそこまでは暇じゃない。
以上、みちょるびんでした!