こんにちは、みちょるびんです♪
公開30周年を記念した中山美穂さん主演映画『Love Letter』(岩井俊二監督作、1995年)を鑑賞しました(「『Love Letter』の感想。(1)・(2)・(3))。
みちょるびんの勘違いにより観た映画でしたが、せっかくなので感想を書きたいと思います。
ネタバレありなので、映画を観に行くご予定の方は、閲覧注意です!
5.ハイライトシーン
どうしても愽子を仕留めたい婚約者の友人・豊川悦司さんは、いつまでも心の整理がつかずにいる愽子に、あの手この手で迫ります。
ちょうど小樽に用事があるからと、愽子を誘って小樽にいる樹に会いに行ったり、愽子を婚約者が亡くなった山に連れて行ったり・・・。
下心が見え見えだし、強引でデリカシーがない男だと思うのですが、でもその彼の行動力のおかげで、物語にも進展があるわけで、映画『Love Letter』のハイライトと思しき場面にもつながります。
愽子は婚約者が亡くなった大きな山を目の前にし、「お元気ですか? 私は元気です!」と泣きながら叫びます。
本来感動的なシーンのはずなのですが、何度も同じセリフを繰り返され、みちょるびんには愽子が滑稽に見えてきて、笑いが出そうになりました。
すまぬっ!
だって、そのセリフはないって思うんですよ・・・!?
映画『Love Letter』は、この言葉を綴った手紙から端を発したラブストーリーですし、短いながらも愽子の想いが集約された重みのある文言であることは理解できます。
でもね、その手紙は、天国にいる婚約者・樹に宛てたものだったからこそ、違和感がなかったんだと思うんです。
しかしその時、愽子がその言葉を投げかけていたのは、愛する婚約者の命を実際に奪った山でした。
婚約者を亡くした愽子の心が癒えていない中で、彼が眠っているであろう場所に向かって「お元気ですか?」はないと思うんだよね・・・。
だって、元気でいるわけないじゃない!?
その言葉を繰り返し叫べば叫ぶほど、愽子のことが愚かに見え、哀れに感じました・・・。
6.答案用紙の落書き
愽子が、小樽の樹を、婚約者の初恋の相手ではないかという疑いを向ける中、樹はあっけらかんとして、男子・樹との間には何一ついい思い出がないという話をします。
同姓同名であったばかりに周囲に冷やかされ、迷惑被ったと。
終いには二人で図書委員をさせられてしまったと。
いくつかあったエピソードの中には伏線が仕込まれていて、秀逸だと思いました。
同姓同名だったせいで、ある日、英語の答案用紙が入れ替わってそれぞれに渡される・・・という出来事がありました。
普段の成績をちゃんと先生が把握していたら、別の生徒の答案用紙を渡してしまうという不手際は起こらないはずなんだけどね。
このテストの結果が、彼らの通信簿に正確に反映されているのか心配になってしまう。
それに、それ以前に、そもそもなぜに、同姓同名の生徒を3年もの間同じクラスにしたのか?
学校側にも問題があったんじゃないか?って、思うよね!?
まぁ、そうでないと、物語が進まないんだけど☆
男子・樹は、返却された答案用紙の裏に女の子の絵を落書きしていて、多感なお年頃の女子・樹に嫌悪されますが、小樽の樹はわざわざその答案用紙を探し出して、愽子に送ってあげるというサービスもします。
この頃から、婚約者・樹は絵を描くのが好きだったんだなっていう出来事でもありました。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!