こんにちは、みちょるびんです♪
ある日、職場の近くを歩いていたところ、歩道のアスファルトにシールが貼られていることに気がついた。
誰かがシールを貼り付けようとした時に手元が狂って地面に落としてしまったんだろう・・・。
そう思い、初めのうちは気に留めていなかった。
だけどそのうち、同じシールをよく見かけるようになった。
緑色の文字で「G」とある。
よく見ると、歩道に沿うようにして点々と貼られていて、道の分岐あたりでは集中していた。
これは何かの暗号だろうか―――!?
たまたまその周辺だけのものかと思っていたが、別のエリアでも赤色と色は違っていたが同じシールを発見。
そして、ついには家の近所でも!
こうなってくると、組織的な犯行と言わざるを得ない。
昔、聞いたことがあるのだが、玄関ドアやポスト、表札などに謎の記号が書かれてあったり、シールが貼られるなどすることがある、と。
実はそれは空き巣によるマーキングなのだそうで、性別、家族の有無、在宅状況など、家人の情報が空き巣仲間の間で共有されているのだそうだ。
そんな不審なマークを自分ちに見つけたら、空き巣に狙われている可能性が高いので、直ちに消去したほうがいい、と。
そんなこともあり、路上にあるそのシールを見た時に、その話を思い出したのだった。
それにしても、道路にマーキングとは、どういう了見なのか?
道に沿って点在してある様子を見ると、何かの道標的な役割を果たしてあるかのようにも見える。
仲間のアジトを知らせるための目印か?
このシールをたどれば、やがてそこにたどり着ける?
あるいはいつの間にか知らない路地に迷い込んでしまい、そのまま戻って来れなくなってしまうかも知れない・・・。
チラチラと足元を覗き込むなどして、こちらがシールに関心を持っていることを相手に悟られてはいけない。
いつどこでヤツらに監視されているかわからないし、こちらの身に危害が及ばないとも限らないのだ。
シールを追跡してみたいという衝動に駆られるが、得体の知れない見えない敵を相手に、軽率な行動は慎むべき。
まだ、様子見の段階だ。
周囲を見渡し、さりげなく通行人を観察してみるが、誰もシールのことを気にしている様子がない。
とても不自然。
まさか、このシールが私だけにしか見えていない・・・なんてことはなかろう、心霊現象じゃあるまいし。
あるいは皆、地下の闇組織の存在に気づいていながら、見て見ぬふりをしているというのか・・・!?
この話題に触れること自体がタブー・・・???
同じように街の異変に気づいている者がいないか、ネットに探りを入れてみたところ、知恵袋的な質問サイトで呑気に質問している人物を発見した。
命が狙われるかも知れないというのに、あまりにも危機管理能力が低すぎる。
だが、そのウカツな者のお陰で、私も有益な情報を得ることができた。
業界では、シールは「ガス管表示用スコッチレーン」と呼ばれており、ガスパイプが地下に眠っていることを知らせるものらしい。
その場所を無造作に掘れば、パイプを傷つけ、世の中をパニックに貶めることができるという寸法か。
赤色は古い金属製のガス管、緑色はポリエチレン製の近年のガス管というように、ガス管の種類がわかるように工夫されており、組織の技術の高さがうかがえる。
他に「W」や「D」という記号も使われているらしく、表向きには「W」は水道管、「D」は下水管ということになっているようだが、ある情報筋によると「W」は「わけあり」、「D」は「どんだけー」の隠語となっているとのこと。
世界は危険に満ちている。
外を歩く際には交通ルールを守り、車や人にぶつからないように注意することはもちろんだが、「G」マークが示す危険地帯を通る時には足元にも気を張りめぐらせることも大切である。
なお、「ガス管用スコッチレーン」は廉価で市販されており、容易に入手できるという都市伝説が存在する。
だが、うっかりネット注文なんかすると足がつき、警察に組織の仲間だという誤解を与えかねないので、余計なトラブルは避けるべきだろう。
そしてくれぐれも、気軽に道路に貼ったりなどしてはいけない。
以上、みちょるびんでした!
