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「或る列車」(8)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 100年の時を超え、現代に蘇った幻の豪華客車「或る列車」―――。

 実はこの「或る列車」、JR九州が誇る超豪華クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に続く観光列車として、もともとは「気軽に乗れる」をコンセプトに計画されたものだったと言われています。
 しかし、2013年10月に「ななつ星」の運行が開始されると、あまりにも好評であったことから、当初のコンセプトが変更され、現在の形による「或る列車」が誕生することになったとのことです。
 当初は「ツイーツ列車」としてスタートした「或る列車」でしたが、2021年秋、フルコース料理を楽しめる列車としてパワーアップ。
 これは、「ななつ星」以外のJR九州の観光列車(D&S列車)としては「お初」、という快挙でした。

 どこまで行っちゃうの、「或る列車」!?
 「或る列車」は、常に進化し続けているのです!

 実は、今回の日本への一時帰国(「計画づくし。」)に際し、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の空き状況が気になって、ちょっとだけ「ななつ星」のHPを覗きに行ってみたことがありました。
 だがさすがに、そのお値段を見て恐れおののき、すぐさま逃げ帰ってきましたよ!

 誰でも彼でも気軽には寄せ付けることをしない、そんな気高い、無敵の「ななつ星 in 九州」なんですけど―――。

 天井だとか組子細工であるとか、その憧れの「ななつ星」と同じ装飾を身にまとっている「或る列車」においても、同様の贅沢な空間が体験できるわけです。
 また「ななつ星」には「エスカレーション」と呼ばれる車外アクティビティなるものがあるようなのですが、これだって「或る列車」にも一時停車して駅を散策するという粋な時間が設けられており、負けてません!

 JR九州が「極上の”食・時・おもてなし”を味わうことができる列車」と謳うだけあって、つまり「或る列車」は、正真正銘の、特別な列車であることに間違いはないのです。

 とにかくよぅ、「『或る列車』はすごい!」ンだぜぃ!!

 そもそも、さほどの予備知識もないまま、ただただ‘乗ってみたい♡’という欲望に突き動かされて「或る列車」最後のテーブルを押さえたみちょるびん(「『或る列車』(2)」)。
 それは「エセ乗り鉄」の勘、素敵センサーが働いた上でのことでした。

 そんな風だから、みちょるびんは「或る列車」の‘重み’をきちんと理解していなかったし、同乗を誘った母・マミーに対しても「(なんだかわからないけど、とにかく)すごいんです」ということだけしか伝えられていなかった。

 JR博多駅で、列車に実際に乗る前から、「或る列車」という文字を見ただけでも敏感に反応してしまい、湧き上がるその興奮を抑えきれず、単なる案内板でしかない電光板を激写し始め、一緒に記念撮影まで果たしたみちょるびん・・・。
 そんな我が子を横目に、母・マミーはきっと戸惑ったに違いない。

 だけど「或る列車」のホーム入構式において、乗車する人もそうでない人も、たくさんの人たちがその黄金の列車にカメラを向ける様を目の当たりにして、さすがのマミーもようやく「これはただごとではない」という予感がしたはず。

 そして一歩、列車に足を踏み入れてからは、めくるめく夢の世界。
 見たことがないそのゴージャスな内装とすばらしいサービス・お料理を、身をもって自身が体感することとなり、みちょるびんが連呼する「すごい」「すごい」の意味に合点がいったはずです。

 だから―――。

 みちょるびんが自分用に車内限定販売の、「或る列車」を模したかわいい立体型キーホルダーを買うと言い出した時も、そして大好きな甥っ子(マミーにとって孫)への点数稼ぎに‘おそろい’をもう1個追加したいと所望した時も、マミーはニコニコと許してくれたんだと思う。
 普段なら「ダメ、無駄遣い!」と説く、鬼の形相のマミーが!
 外国に持ち帰るには重いかな・・・と一瞬ためらった「おおやま夢工房」が製造する梅酒「梅花爛漫プレミアム」が入った「『或る列車』を模した陶製のボトル」の購入も、おとがめナシ☆

 全ては夢の中。
 御年82歳、酸いも甘いも経験し尽くしているはずのマミーだって、「或る列車」に浮かれちゃっていたんだね!

 お食事の際にテーブルに敷かれていたかわいい花柄模様の「紙製ランチョンシート」を、記念に持って帰りたい♪と言う、このマミーの‘いじらしさ’よ。
 みちょるびんは、乙女・マミーのことを好ましく思ったし、何より、マミーのこの大きな変化は、「エセ乗り鉄」冥利に尽きるというものです。

 ありがとう、マミー!
 ありがとう、「或る列車」!!

 乗車してから4時間。
 だんだんと終点の湯布院駅が近づいてきていて、それは「或る列車」の夢の終わりを意味していました。

 とても名残惜しく、とてもさびしかった。

 また、何度でもここに帰ってきたい!と思わせる、そんな極上の”食・時・おもてなし”の「或る列車」の旅でした。

 今回、「或る列車」を記事にするにあたり、たくさん復習したので、次はぬかりなく「或る列車」をもっと上手に楽しめると思う。

 そして、いつの日か乗ってみたいとみちょるびんが野望を抱く、憧れのクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」―――。

 まずは「或る列車」に慣れることで、その耐久性を高めていきたいと考えます♪ 
(完)

                             以上、みちょるびんでした!

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