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「或る列車」(7)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 極上の”食・時・おもてなし”を味わうことができる幻の豪華客車「或る列車」。
 「或る列車」最後のレポートは、お待ちかねの「食」レポです!
 だけどこれが、一番難しい!―――

 各テーブルにはちゃんと「『或る列車』こだわりの生産者」という案内とお食事のメニュー票が、「久大本線」の見どころマップと共に配布されていました。

 ですがなんせ、「エセ乗り鉄」のみちょるびん。
 とにかく夢のようなひと時に浮かれ過ぎていて、普通の精神状態にありませんでした。
 繰り返し言い訳をさせてもらうと、手元に配布された資料を見ても、その情報が脳まできちんと伝達される状況になかったんですよー・・・。
(「『或る列車』(5)」「『或る列車』(6)」)

 車窓に流れる久大本線の風景については、youtube動画などからも情報を補完しつつ、なんとか紹介を終えることができましたが、お食事については、殊、自分がしっかりするよりほかはない。
 「おいしかったです!」だけでは、済まされないよねぇ・・・?? 

 まず、列車が走り出してすぐの、最初のおもてなし―――。

 それは、予想を反して「久大本線沿線の水味わいマップ」と一緒に供された「お水」の飲み比べセットでした。

 お酒の飲み比べだったら、みちょるびんも過去に経験はありますが、お水の飲み比べなんて初めて!
 他では見られない、楽しい企画です♪

 日田市の「日田天領水」、玖珠町の「森の天然水」、九重町の「宝泉寺温泉水」、由布市「天然炭酸水YOIYANA」の4つを飲み比べました。

 小さなきれいなガラスの器に入ってきた‘お水の飲み比べ’セットは、‘日本酒の飲み比べ’さながら!
 お酒を召さない御年82歳の母・マミーの「お水飲み比べ」に挑戦している様は、なかなか愉快な光景でした。

 さすがに天然炭酸水は、他のお水との違いは明らかでしたが、他の3つも、飲み比べてみると味の違いがわかりました。
 いずれも軟水と言われるだけあり、口当たりまろやか、そしてわずかに甘く、飲みやすくてとてもおいしかったです。
 みちょるびんたちは、お気に入りの銘柄を見つけ、そのお水を食事のお供に楽しんだのでした。

 その後は、順次、前菜「九州の大地のテリーヌ」、お魚料理「潮風のブイヤベース」、お肉料理「黒毛和牛のすき焼きとおにぎり」、スイーツ「トロピカルカクテル」・・・と続き、最後にダメ押しのようにして「ミニスイーツ」が供されました。

 どのお料理もとてもおいしかったのですが、1つだけ敢えて取り上げるとしたら「ミニスイーツ」!

 車内限定販売商品の1つでもある「一真彫り」の器で有名な、波佐見焼「一真窯」さん作の「ミニスイーツ皿」が使用されていました。
 「或る列車」のロゴマークがあしらわれた小さい白磁の角皿が、行儀よく木皿の上に3つ並んでいるおしゃれなお皿です。

 その上に3種類のかわいいミニスイーツがちょこんと乗って出てきました。
 赤いソースが印象的な純白のロール菓子「ドラゴンフルーツ」、本物のバナナと見誤る黄色い「灼熱のバナナ」、引き込まれそうなくらいリッチな深緑の「八女の新茶」。

 愛でて楽しい、食しておいしいというのはまさにこのこと。
 本当に、ミニバナナは本物そっくりで、マミーなどは騙されて、皮をむこうとしたほど!

 そんな笑顔があふれ出るような、おいしいしかけがたくさんある、洗練されたコース料理でした。

 「或る列車」HPには「6月3日運行よりコース料理のメニュー変更を行った」という紹介が出ていましたが、みちょるびんたちが楽しんだお料理が、それ。
 そして、次に見かけた予告案内には「9月2日運行からまたメニューを変更する」とありました。
 つまりは四季折々、九州の極上の旬の食材を使用したお料理が提供されるっていうこと!

 さすがは、成澤由浩氏監修のことだけあって、ぬかりがない。
 料理界のアカデミー賞と呼ばれる”ワールド50ベストレストランに10 年連続で選出されるなど、その腕前はお墨付きなのです。
 「日本の山里にある豊かな食文化と先人たちの知恵を探求し、自身のフィルターを通して料理を表現する」ということをモットーに、取り組んでいらっしゃるらしい。

 成澤氏がオーナーシェフをしている東京南青山にあるレストラン「NARISAWA」ではもちろんですが、なんと、JR九州門司港駅の中に店を構える洋食レストラン「みかど食堂 by NARISAWA」でも、成澤氏の豊かな味わいを体験できるらしい。
 しかも同駅の駅舎は、大正3年(1914年)に建設された2階建てで、鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定されたものなのだそうで、これはダブルでうれしい。
 是非とも「行ってみなきゃ!」ですね!!

 最後に、忘れちゃいけないのは、この「或る列車」においてワンダフルなお料理を支えてくださっている、九州のこだわりの生産者さんたち。
 九州の豊かな自然の恵みの中で、生産者さんたちが手塩にかけて育てた新鮮な「食材」と、ガラス・陶器・磁器・天然木などを素材に丹精込めて製作された、アートのように美しい「器やカトラリー」の、見事な競演。

 こんな風にして「或る列車」の‘極上の食・時・おもてなし’は作られているんですね♡
 みちょるびんも、同じ九州出身の者として、とても誇らしい。

 こんな風に、九州の実力を余すことなく紹介できるような素敵な場を提供し、そしてその恩恵を一度にギューッと体験できるような機会を作ってくださっているJR九州さんにも、感謝の意を表したい。

 とてもおいしゅうございました。
 ご馳走さまでした♪
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

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